空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

踏まんでいい、もろだしの地雷を

2017-01-09 18:01:22 | Newsメモ
BBC S Korea monk self immolates in WW2 Japan sex slavery protest 8 Jan 2017

 冒頭の写真が、問題の銅像ではなく、対朴デモの姿なのはやや象徴的。デモ隊が持っているプラカードの文字がハングルなのも、なにやら生生しい。外国報道用に英語のプラカードを持つ者を写すのは、わりと普通なのだが。

 …うんまあ、「日本の謝りっぷりが足りないのが悪い」という意見はあるにはあろうが、韓国政界のぐだぐだっぷりが際立つ内容である。書いてあることが、なにもかも、あっちこっちを指していて…。…これで、汚職の内容が、外国からの違法献金だとか、それによって判断が歪んだんだというなら分かるんだが、
・大統領の古い友人が、私腹を肥やすために友人関係を悪用して、
・大統領はそれを黙認していたことで悪いが、
・といって直接国家反逆罪treasonではないが、
・延々11週も抗議行動が行われ、
・大統領の職務停止という、一定の正義へ向かっての法的手続きが行われていてなおも僧侶が(外交交渉の一件を理由に?)抗議の焼身自殺を図り、
・自国の過去の悪行を謝罪する側の首相が”ともあれ粛々と諸手続きを誠実に執行してください”と主張する
 …なんだ、これ。

ハンギョレ [ニュース分析]「屈服か、外交戦争か」二者択一を強要する日本 登録 : 2017.01.08 21:58修正 : 2017.01.09 06:01

 これがもう、傑作で:

安倍首相は「政権が代わろうとも実行することが国の信用の問題だ」として、合意の当事者である朴槿恵(パク・クネ)政権を越えて韓国の次期政府にまで合意履行を慫慂した
次期政権にまで外交的負担を負わせようとしたわけだ

 …そりゃそうだろう。別に違反するようなことを言ってもいいが(それは自由だ、我らが鳩様もアレコレ言った)、その際、それ以前の方針との整合性なりなんなりは問われる(鳩様がご苦労なさったように)。

朴槿恵-尹炳世(ユン・ビョンセ、外相)のいいかげんな慰安婦外交が、自分たちのみならず次期政権まで身動きできなくさせる四面楚歌の危機に陥れたわけだ

 苦闘する自由はある。

 ともあれ、傑作なのは、「政権交代」の価値に「外交交渉・合意事項のリセット」まで含めているというあたり。
 いやまあ、今まで延々やってきた・許してきたんだから、ええやろ別に、という見解もあるにはあるが。それはいつものお約束をしてくれていれば、あったかもねえ、ということだろう。なんで反日ブースト、初っ端から使いまくったかねえ、朴大統領。それで息切れして、踏まんでいい、もろだしの地雷を踏もうとしているのが今の状況だろう…。

 なお追記。この記事初版(2017-01-09 16:05:06)段階でも、追記の時間(2017-01-09 18:01:22)でも、ハンギョレさんの「安倍首相は同日「一昨年末の慰安婦合意は、最終的かつ不不可逆的な合意だと互いに確認した。日本は誠実に自分の義務を実行し10億円の拠出を既に行った。次は韓国がしっかり誠意を示していただかなければならない」と話した」の箇所、「不不可逆的」と「不」がだぶっている。品質管理の問題である。誤植はなくせないが、注意したい。

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