空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

オオムギ系統解明の話

2015-10-02 10:10:59 | 本・論文・研究メモ
農業協同組合ニュース 2015.08.03 オオムギの起源解明ー品種改良の効率加速化に期待ー岡山大学と生物研

世界中のオオムギ品種は欧州(西)に分布する栽培オオムギと日本等(東)に分布する栽培オオムギの2つのグループに分けられる。今回、西の栽培オオムギが、約1万年前に現イスラエルの南レバントで起きた突然変異の子孫であることと、東の栽培オオムギが現北西シリアから南東トルコの北レバントで起きた突然変異の子孫であることがわかった

国立研究開発法人農業生物資源研究所(生物研)の小松田隆夫上級研究員と岡山大学資源植物科学研究所の佐藤和広教授が、ドイツなど世界6ヵ国の研究機関との共同研究をリードし、栽培オオムギの起源や実の落ちる2つの遺伝子の起源などを世界で初めて突き止めた。研究の成果は7月30日(米国東部時間正午)、アメリカの学術雑誌「CELL」に掲載される

 もう大分前のニュースなのだが、産経の記事で気付いた:

産経新聞 一万年前に突然変異… 〝人類最古の農業〟起源を解明 岡山大研究チーム 2015.9.30 08:14

岡山大学(岡山市北区)や農業生物資源研究所(茨城県)などの研究チームは“人類最古の農業”の始まりとされる大麦栽培の起源が、約1万年前にイスラエル付近とシリア~トルコ付近で突然変異した野生の大麦にあることがわかったと発表した

岡山大学は昭和25年ごろから、研究を継続。佐藤教授らは中東(イランなど)から中央アジア(カザフスタンなど)の約20カ国約500カ所に自生する野生の大麦と、栽培されている大麦のDNAを抽出して分析した

その結果、ヨーロッパで栽培されている大麦のDNA配列は現在のイスラエル付近の野生の大麦と類似し、約1万年前に突然変異したものが起源と判明。日本などで栽培されている大麦のDNA配列は、ほぼ同時期に現在のシリア~トルコ付近で突然変異した野生の大麦が起源とわかった

 チェックが遅れた。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 雑感 | トップ | みていた記事メモ(2015-10-02) »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

本・論文・研究メモ」カテゴリの最新記事