空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

中Shabelle県都Jowharでイスラム法廷開廷:ソマリア

2008-06-03 20:24:55 | ソマリア関連
Garowe Online Somalia: Islamic Court opened near Mogadishu Jun 1, 2008

 モガディシュ発。
 首都モガディシュ近くの中Shabelle県都Jowharでイスラム法廷が開廷。既に土地所有に関わる案件などが持ち込まれているという。日曜にはスポークスマンが,法廷はShariah法によって裁きを下す旨,声明。「既に何人かが逮捕され,法廷に引き出されるのを待っている」という。

 これは暫定政府にとっては打撃です。
 一方,住民にとっては一定程度,歓迎されるべきことかというところ。一定の法的救済処置を期待できるわけではあるし,また,一旦法廷を開いたとなると―然るべき人物が着任しているのを期待しますが―,あんまりにも好き勝手な,現場民兵の裁きは一定程度抑制される可能性がありましょうから。

 …いや念頭においてるのはこれね。

 映画館に集まってワールドカップセミファイナルを見るのもイスラム法的に禁止!ってのは,おそらく現場の判断であったわけで―勿論,本来は上層部も同じ見解であったものが,あまりの反発に恐れをなして解禁した可能性もありますが。『お伺いたてても禁止されそう。立てるのもおっかない』ってわけで,こっそり集まったんだろうしね。

 ともあれ,一定程度の法に基いた統治が為されるのは,為されないよりまあよいことでしょう。少なくとも,『カーラジオを止めない奴は道端で即決銃殺』なんて例は減る…とは思うんだ。うん。

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1 コメント

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Unknown (teiresias)
2008-06-03 22:20:59
いえまあ。アルシャバブのお兄ちゃん達の場合,英国籍に転じ(恐らく改宗もし)たおじいちゃん先生を虐殺しても『狙ってやったわけじゃないから』(意訳)でお咎めなしだったりもするようなので,彼らの法観念はどうもかなり危ういのですが。
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