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てらまち・ねっと



 石原産業のフェロシルト問題、まだ出てくる。
 そのうち、愛知県がこの秋に告発した瀬戸の投棄は「時効」。警察は、いわば放棄。

 ところで、直接関係は無いとはいえ、不法投棄に関する11月の最高裁の新しい判断が出たので紹介する。
 「相手が不法投棄するかもしれないと思いながら有害物質の廃棄を依頼した場合に、廃棄物処理法違反罪が成立するかが争われた刑事事件の上告審で、『未必の故意による共謀共同正犯の責任を負』との判断を示した。実行犯でなくても、未必の故意による犯罪が成立すると最高裁が明確に述べたのは初めて」とされている。
 判決全部等にリンクしておく。

 石原産業事件に関する控訴審・名古屋高裁の判決は12月26日。

 これまた関係ないけど、私たちが岐阜地裁でほぼ全面勝訴した住民訴訟、被告海津市長や県職員らが控訴、2回目の協議時に、突然、控訴人(第一審被告)から和解したいと言ってきた。
 その次回協議は、石原判決前日の12月25日(火)1時半から。その住民訴訟のことは明日か明後日にでも報告しよう。 
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●中津川でフェロシルト撤去開始 22日までに完了の見通し  中日 2007年12月18日
 中津川市中津川に埋設された土壌埋め戻し材「フェロシルト」の撤去作業が17日、始まった。製造元の石原産業(大阪市)が県に提出した撤去計画に基づいて実施し、撤去量は土砂を含め約150トンの見込み。22日までに搬出する見通し。
 民家前の地面を重機で掘り起こすと、赤い土の塊に見えるフェロシルトが現れた。ブルーシートの上に積み、さらにシートをかぶせて包むようにして保管した。搬出用ダンプの車輪にフェロシルトが付着するのを防ぐため、進入路には鉄板を敷いた。

 同所では9月に埋設が発覚し、石原産業は住民の意向を聞きながら、飛散防止に努める計画を立てている。県と中津川市で作業を監視していく。
 県不法投棄監視課の亀井洋志課長補佐は「地権者を含め地元の意思統一が早く、県内でもごく早い撤去事例になった」と話し、市の杉山克美生活環境部長は「住民の安全安心のため、撤去後の環境調査までしっかりやりたい」と語った。
 見守った地元区長の市岡甚吉さん(71)は「撤去方法は納得した。『もう、ないよ』というまでしっかりやってほしい」と話していた。 (山本哲正)

●フェロシルト撤去中、また乗用車発見 亀山の不法投棄現場  中日 2007年12月18日
 不法投棄された石原産業(大阪市)の土壌埋め戻し材「フェロシルト」の撤去作業が進む亀山市辺法寺町の掘削現場から、不法投棄された乗用車1台が新たに見つかった。同所では9月に別の乗用車が発見されており、県や亀山署は2台を投棄したと見られる四日市市の男性から事情を聴いている。
 県によると、車が出てきたのは2002年から03年にかけてフェロシルトが投棄された地中。11月27日に見つかった。車体は白色で、衣類なども一緒に埋められていた。

 県の調査によると車体番号から、9月に発見された車は建設業者としてフェロシルトの投棄にかかわった男性の身内所有、今回のは男性の所有車と分かった。
 17日は亀山署や市、県が立ち会い現場検証を実施。男性から車を埋めた経緯などを聞いた。
 市によると、搬出予定のフェロシルト約13万1000トンと周辺土約6万1000トンのうち、11月末までに約17万6800トンを搬出。来年1月末の搬出完了を目指している。 (中山岳)

●産廃投棄、石原産業の時効成立=元副工場長は継続捜査-三重、愛知県警  時事通信 2007/12/03-00:11
 化学メーカー「石原産業」(大阪市)が産業廃棄物フェロシルトとは別の産廃を愛知県瀬戸市に不法投棄した問題で、石原産業に対する廃棄物処理法違反(不法投棄)罪の公訴時効(3年)が3日、成立した。愛知県が先月、同容疑で告発していた。
 投棄を主導したとして告発された元四日市工場副工場長佐藤驍被告(70)=1審実刑、控訴=らの時効は5年。三重、愛知両県警の合同捜査本部は引き続き捜査を進める。

● 未必の故意でも共謀成立=最高裁が初めて明示-不法投棄で業者の有罪確定へ  時事 2007/11/16-17:20
 相手が不法投棄するかもしれないと思いながら有害物質の廃棄を依頼した場合に、廃棄物処理法違反罪が成立するかが争われた刑事事件の上告審で、最高裁第3小法廷(近藤崇晴裁判長)は16日までに、「未必の故意による共謀共同正犯の責任を負う」との判断を示した。実行犯でなくても、未必の故意による犯罪が成立すると最高裁が明確に述べたのは初めて。
 その上で、物流会社「相模運輸倉庫」(神奈川県)と元社長(73)ら5人の上告を棄却、5人の執行猶予付き有罪などが確定する。決定は14日付。

     最高裁Webページ・判例紹介
  平成19(あ)285 廃棄物の処理及び清掃に関する法律違反被告事件
    平成19年11月14日 最高裁判所第三小法廷
「未必の故意による不法投棄罪の共謀共同正犯が成立するとされた事例」

判決全文
主文
本件各上告を棄却する。
理由
 被告人6名の弁護人岩本勝彦,同佐藤昭彦,同甲斐寛之の上告趣意のうち,判例違反をいう点は,事案を異にする判例を引用するものであって,本件に適切でなく,その余は,単なる法令違反,事実誤認の主張であって,刑訴法405条の上告理由に当たらない。

なお,所論にかんがみ,本件における共謀共同正犯の成否について,職権で判断する。

 本件は,神奈川県横須賀市に本店を置き,港湾運送事業,倉庫業等を営む被告人株式会社(以下「被告会社」という。)の代表取締役等であったその余の被告人ら(以下「被告人5名」という。)において,被告会社が千葉市内の借地に保管中,いわゆる硫酸ピッチ入りのドラム缶の処理を,その下請会社の代表者であったBに委託したところ,同ドラム缶が北海道内の土地で捨てられたことにつき,被告会社の業務に関し,Bらと共謀の上,みだりに廃棄物を捨てたものとして,廃棄物の処理及び清掃に関する法律所定の不法投棄罪に問われた事案である。

 原判決が是認する第1審判決の認定によれば,Bにおいて,被告会社が上記ドラム缶の処理に苦慮していることを聞知し,その処理を請け負った上,仲介料を取って他の業者に丸投げすることにより利益を得ようと考え,その処理を請け負う旨被告会社に対し執ように申し入れたところ,被告人5名は,Bや実際に処理に当たる者らが,同ドラム缶を不法投棄することを確定的に認識していたわけではないものの,不法投棄に及ぶ可能性を強く認識しながら,それでもやむを得ないと考えてBに処理を委託したというのである。そうすると,被告人5名は,その後Bを介して共犯者により行われた同ドラム缶の不法投棄について,未必の故意による共謀共同正犯の責任を負うというべきである。これと同旨の原判断は正当である。
 
 よって,刑訴法414条,386条1項3号により,裁判官全員一致の意見で,主文のとおり決定する。
(裁判長裁判官 近藤崇晴 裁判官 藤田宙靖 裁判官 堀籠幸男 裁判官 那須弘平 裁判官 田原睦夫)


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 薪ストーブを愛用して20数年。
(どの写真もクリックすると拡大。写真右下あたりのクリックでさらに拡大)

 最初は、うちの土間付の日本家屋の中の改装を設計してくれた知り合いの設計士の紹介。「台湾製の『本場モノの模造品』だけどこれで大丈夫」「煙突は国内産」、と勧めてくれたストーブ。
 ストーブ本体が当時確か8万円、煙突がステンレス製・直径20センチで長さ1メートルものを縦に8本、横に2本つなげていた。
 10年ほどで本体の裏が割れかけてきたので、これは危険と更新。
 煙突は1本1万円。今でも活用中。

 次に入れたのは、12年前に新調した「アンデス」。
 前面が全部ガラスの超大型ストーブ。
 とても使いよく、燃やしよかった。
 でも、これも、4年ほど前からストーブ内側が傷み始め、部品を交換したりしながら使ったけど、今年は、思い切って更新。

    「ヨツール F-600 BB」 ⇒ あたらしい薪ストーブ。クリーンバーン・二次燃焼のヨツール 。ノルウェー産
 上記のブログは、セッティングするまでのこと。

 今日のブログは、取り付けから燃やすところまで。
 ときどき、ストーブが燃えない、室内に煙がこもる、と悩む人がいる。
 私流の簡単な燃やし方も説明したい。

  ● 朝日新聞県内版の私のコラム ⇒ ◆2007年12月16日/エコ優等生 薪ストーブ

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  うちの3年前の「煙突の重要性」や取り付けについてのブログ
      ⇒  2005.11.26 ◆20年ぶりに煙突の更新と位置替え。(屋内編)
      ⇒  2005.12.11 ◆20年ぶりに煙突の更新と位置替え (屋外編)

軽トラックの荷台を利用して
「アンデス」(?kg)と「ヨツール」(220kg)の入れ替え。
4人でやっと動かせた
  
(どの写真もクリックすると拡大。写真右下あたりのクリックでさらに拡大)


天板がそっくりはずれるのに驚いた(右の写真)。
ヨツールはこういう構造だから煙突周りの掃除がしやすいという。
煙やにおいが漏れるわけでもない。
    

灰の始末も楽なように、下の受け皿が取り出せる
    

すす
えんとつの中
ざっとしか掃除していないが、ススは500グラムだった
    

奥は家の中方向、上の穴が屋根の上方向
(下の写真の右下、掃除口からのぞいたところ)

  
雪のときの煙突。屋根に雪除けの細工もしてある
(2005年12月24日のブログ)

燃やし方  うちは着火材は使わない。
小枝か木っ端を、井桁か屋根型に組んでその下で着火用に紙などを燃やす。
2.3枚を一気に燃やす。

私のイメージを言葉にすると、「煙突の中にたまっている冷気を一気に押し上げて、煙突内を暖気に入れ替えると自然に対流がおき」、内部に風が起きて、自分で良く燃え出す。
このとき、ちょろちょろと燃やす程度だと、いつまでたっても燃えつかない。
その後、ストーブ内が暖まれば燃え続ける。

もうひとつ。
アンデスでもそうだっが、扉のを少し開けると風が入る。
最初の点火でストーブが一気に吸気しているとき、扉の明け具合を替えると「ふいご」で吹いている以上に風が起きて燃え上がる。調整は自在。
よく出来た構造だと感心する。

注意点。
扉を少し開けて風を起こし続ければ、高温にはなるけれど薪を消費しストーブにも負荷が大。
暖まったら扉は閉めて、給気口から調節するだけにする。
扉を閉めると炎は小さくなるけど、温度はじっくりと上がる。薪も減らない。
    

前面下にある空気調節口。アンデスは上部にあった。
運転中はこの開け具合でコントロールする。


ヨツールは横から薪を入れられる。
横入だとストーブの扱いがこんなにラクだとは思わなかった。
前の観音開きのガラス扉2枚は、朝、一度あけるだけ。
  

あえて、薪をたくさん入れてみた


前のアンデスより一回りコンパクト&スッキリな風体。
でも、薪は半分から2/3程度で暖かいとの印象。


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