タイのアユタヤ銀行が開いた経済セミナーで、経済専門家たちが、震災を機に2年から3年後には生産拠点をASEANに移す日本企業が増えるとの予測を発表。
著名な経済学者は、「震災直後は日本からの海外直接投資が減るだろう。しかし、原発事故によるエネルギー不足などを受け、数年後には生産拠点を国外に移そうとする企業が増えるはず。さらに、高齢化社会により日本はやがて深刻な労働者不足に直面するため、国外移転への必要性が高まる」と予測。移転先として、労働力や設備に恵まれたタイは優位であると述べた。
なお、他のASEAN諸国との競合力について、「タイはインフラ、労働スキルの面でまさっており、今度の総選挙で政治問題が解決されれば、さらに優位に立てる」との意見があがった 。
最後の「...労働スキルの面でまさっており...」は駐在時代に現地のスタッフを教育した立場から言わせてもらうと、国民性を理解していない発言ですね。