私が仕事の時に着用しているスーツは、全て「三つボタン段返りアメリカン・トラッドモデル」です。現在、このモデルを既製・注文を問わずに全国的に販売しているのは、J・プレス(オンワード樫山)、ブルックス・ブラザーズ(オンワード樫山)、ニューヨーカー(大同毛織)、VANジャケットあたりだと思われます。また、最近ではパターン・オーダー・モデルと称して、予め決められた生地で安価に販売しているデパートや、数は少ないですが小売店もあります。
私はサラリーマン生活を始めた頃から、ある時期までVANジャケットのKentブランドを着用していました。その当時は、今と違い紳士服を扱う小売店の数も多くありました。私は主に丸井のVANショップ(その当時は横浜店、関内店(閉店)にありました.現在は川崎店や錦糸町店にありますがスーツは扱ってません)やJR横浜駅に隣接する商業施設に中にあった「テイジン・メンズ・ショップ」(当時はテイメンと呼ばれ人気がありました.本店は東京・銀座)で購入していましたが、女性服に押されて相次いで閉店し、困っていたところ、VANジャケットとほぼ同じものをある店で発見したのです。それも、テイメンと同じ商業施設でした。以前からその店の存在は知っていたのですが、私のモデルは置いていないと思い込んでいたので、店内を覗くこともありませんでした。
置いてあったモデルはVANジャケットと同じ生地にもかかわらず、価格は3割ほど安かったのです。その後はこの店で購入するようになりました。その店はSHOP&SHOPS社が展開するトラッド・ショップ「Kent Ave.横浜店」です。
しかし、残念なことにこの店も商業施設が、より女性中心の店舗構成とする方針のために、あえなく閉店となりました(今ではこの商業施設で紳士服を扱う店はありません)。その後は、東京・大手町店を利用していました。ただ、この店も2年程前にトラッド・スタイルからヨーロピアン・スタイルに転換してしまいました。
ところが、数日前に↓の葉書が自宅に届きました。それは、大手町店がトラッド・スタイルに戻る知らせでした。私にとっては吉報です。
葉書文面の「再開」は、スタイル転換をした際に店名を変えたからです。「Kent Ave.」は横浜・元町商店街にもあります。ここはカジュアル衣料が中心となっているので、利用したことはありません。
それと、横浜店で懇意となったスタッフの方から、「うちの製品の製造はVANと同じ会社です」と教えてくえました。