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東南アジア、台湾などへの海外旅行記などを中心に投稿しています。

読み直しが必要

2021-12-18 13:30:41 | 雑記
 下川裕治氏著書「週末シンガポール・マレーシアでちょっと南国気分」の中に

 「旅に持っていく本という質問をときどき受ける。バッグのなかに忍ばせ、空港やホテル、いつ来るのかわからないバスをターミナルで待つ
  間に開く本という意味だ。僕はだいたい、金子光春の『マレー蘭印紀行』(中央文庫)をバッグの中に入れている。薄い文庫本である。鞄に
  入れても邪魔にはならない。文章は豊饒(ほうじょう)である。
   -川は、森林の脚をくぐって流れる。……泥と、水底で朽ちた木の葉の灰汁(あく)を含んで粘土色にふくらんだ水が、気がつかぬくらいし
    ずかにうごいている。
  こういう書き出しで、『マレー蘭印紀行』ははじまる。いつも溜息をつく。こんな文書を書くことができたら……。読みながらいつもそう思
  う。」

   

 早々、購入しました。本書は1940年(昭和15年)に刊行されたもので、著者は詩人。事典を手元に置いておかないと、言い回しや漢字が理解できません。数回読み直しが必要でしょう。




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