マウンテンバイクを始めてから地図がすごく好きになりました。それまでも出かけることが好きだったから地図はけっこう頻繁に見ていた方だと思うけれど、その頃は目的地までの道のりを調べるために使うことがほとんどでした。
 マウンテンバイクにどっぷりとはまり込み「いろんな場所で乗ってみたい!」と思うようになった頃、ワダを山へと導いてくれた先人たちは地形図や登山地図を持っていて、それらを見て(読んで)、ルートを決めたりしていました。僕もそれにならって、普段よく走っていたエリアの地形図、登山地図を大きな書店で買い求め、ああ、いつも走っているルートはここだな!とか、そのルートを頭に思い浮かべながら、地形図の等高線と照らし合わせて「たしかにここは急だよなあ」とか再確認してニヤニヤしたりして。そのうち、書店に行くたびに、まだ行ったことのないエリアの登山地図を買い求め、面白そうなルートがあったら、今度は地形図を買って詳細に調べたり。等高線が読めてくると、地形図は立体に見えてきます。簡単に言えば、尾根と谷がわかってくると、それを立体でイメージして、さらに等高線の詰まり具合で斜度が大体わかってきたり。
 十分に下調べしたあとで、見知らぬ山に実際に走りに行ったこともたくさんあります。たまに、いやしょっちゅう地図に裏切られることもあります。こんな急斜面じゃなかったはず!とか、藪こぎ大会!とか、道がなくなっていたり!とか。それでもたまに大当たりします。だからおもしろかった。
 登山地図に載っている登山コースがそのままマウンテンバイクで走れる道ではありません。マウンテンバイクが走っていい道か、走行禁止かは各自調査したり、地元のマウンテンバクプロショップなどに確認する必要があります。でも、走れなくても地図を見ているだけでワクワクしてくるし、それこそ地形が読めてきたら、そこを走っているイメージができます。妄想ライドとでもいいましょうか(笑)。
 ゴールデンウイークに向けて、みなさんいろんなプランを練っていると思いますが、こんな地図遊びもおもしろいかも。まあ、実際にライドするのが一番楽しいですが。