ある知り合いのスノーボーダーの言葉、「こういう日のために自分はここに住んでいる」。住みついたスキー場で、ある日、すべての条件が揃った踏み跡ひとつ無い絶妙のパウダーを前にしての言葉。スノーボーダーやサーファーなら「この日」を待ち続けることに慣れていると思います。よりいい雪を、よりいい波を。
 マウンテンバイクも似ているところがあると思います。同じトレイルを走ってもまったく同じ条件、コンディションはありません。季節、ドライ、ウエット、コンディションは刻一刻と変化しています。
 いつ走っても楽しいですが、「この日」または「特上!」な日はめったにお目にかかれません。すべてが重なった時に「その日」がやってきます。
 昨日はHRPツアーで、長瀞のBLSSにおじゃましました。ここのところ毎月おじゃましていますが、昨日はまさに「その日」でした。
 BLSS前の長瀞名物の桜並木は、朝集合した時は八分咲きという感じでしたが、気温が上がるにつれて花はさらに開き、昼ごろには満開に。朝と昼とでは桜の花の密度が変わったのが見てわかるぐらいに。
 トレイルも前日夜に降った雨のおかげで、ドライすぎたコンディションが落ち着いて、ドライなのにほこりが立たない、まさにベストと呼べるコンディション。参加されたみなさんもレベル、ペースが同じぐらいだったので、1本目から流れるよなリズムのライドとなりました。ガイドのジャイアンをはじめ、みんなの顔が輝いて見えました。
 お昼はいつものカレーうどんではなく、別のお蕎麦屋さんで「冷汁そば」を。これがもうたまらなくうまかった。今度長瀞行かれる方はぜひ食べてみて下さい。
 そして、午後のライドも午前と変わらず流れるようなライド。一日中すばらしいコンディションのトレイルで、気温も暖かく、まさに「特上!」でした。
 こんな日があるからマウンテンバイクをやめられないし、このすばらしさをもっと多くの人に伝えて、分かち合いたいと思いました。マウンテンバイク、最高!です。