悪魔のささやきが聞こえてくるホイール&タイヤセットです、「装着したら絶対にかっこいいいし、絶対にすごい走りできるっしょ!」と。黄色のリムのホイールはDEEMAXなどでもありましたが、この新型ENDUROは相当ヤバいです。イエローのリムの存在感もさることながら結構キモになっているのがブラックのジクラルブレードスポーク。この扁平スポークの存在がかなり効いていると思います。ジクラルスポークは見た目だけじゃなくて、なんでMAVICのCROSSMX系ホイールを使うとペダリングが軽くなるのか、というところに大きく関与しているのです。見かけだけじゃない、ちゃんと理由と理論のあるパーツなのです。
 ENDUROはその名の通り、世界的に流行しているエンデューロレースのために開発されたホイールです。前後で幅の異なるリムを採用。現行のモデルで言うと、フロントがCROSSMAX SX、リアがCROSSMAX STのリム幅を採用しています。剛性とコントロール性能を維持するためのフロントリム、ペダリングの軽さを際立たせるリアのリムという感じ。
 そして、すでにロードホイールでも採用されているMAVICのホイールタイヤシステム(WTS)をマウンテンバイクに取り入れた最初のモデルです。ホイールとタイヤのトータルバランスを考えたWTS。実際に試乗しましたがよくできています。
 フロントタイヤはコーナーリングでのグリップ性能や制動性能を考え、オリジナルの大きめのブロックを装着した2.4インチ幅のタイヤ。リアタイヤは軽いペダリングを実現しつつ、トラクションを確保するためのやや小さめのブロックを備えた2.3インチ幅のタイヤと、前後の役割でタイヤを変えてあります。
 重量は、26インチホイールのみの前後ペアで1660g、タイヤ装着状態だと前後ペアで3460g。27.5(650B)のホイールのみだと前後ペアで1710g、タイヤ装着状態で3610gと軽量です。
 MAVICの2014モデルの目玉でもあるこのホイールは、悪魔ささやき度100パーセントです。いや、ヤバい。26も27.5も126,000円(タイヤ含む前後ペア)。