早速2016のFOXでライドしてきました。

 フォークのセッティングは、サグ22.5パーセント(36mm)。マニュアルだとPLUSH(下り系)でのサグは20パーセントの32mmなのですが、試し乗りしたときもうちょっと動いてほしいなと思って36mmサグを取りました。
 リバウンドは最弱の状態から11クリック。
 コンプレッション側のロースピード、ハイスピードのダイヤルは最弱(マイナス)に。

 こないだも書いたけれど、ペダリングセクション(登り、平地)などで立ち漕ぎをガシガシするわけでもなく、ゆっくりスピードでも確実に登っていけるほうを優先するライディングスタイルをしている最近の僕にとって、ロースピード(低速側/おもにサスペンションの最初の踏ん張り感)が強くて初期の作動感をスポイルするならリニアに動いてくれた方が乗り心地がいいと思ったので、とりあえず最弱に。ハイスピード(高速側/おもにサスペンションの中盤から最後/ボトムまでの踏ん張り感)は、たぶんそこまで攻め込んだ走りはあまりしないだろうからこちらも最弱にしました。ここでいう低速/高速は、走るスピードじゃなくて、サスペンションに対して入力(押される)される力のスピードです。

 舗装路から林道へ向かい、砂利が浮く道を緩く登っていきます。なんだか「しっかりしている」感じが伝わってきます。

 また、林道の砂利やちいさな起伏が気にならないというか、いつもより滑らかな感じで進んで行きます。

 林道パートが終わってシングルトラックの登り。途中、倒木や段差などもある斜度はゆるいけどテクニカルな登りです。すごい好きな場所。

 わざと石の上や路面のへこみに前タイヤを通してあげても、感覚的にいうと「スルン」という感じにスピードも変わらずに通過していく。

 サスペンション(ショックアブソーバー)がもちろんいい仕事してくれているんでしょうが、林道の登りでも感じたしっかり感(剛性の高さ)も関係している。

 剛性が高いから、サスペンションが本来するべき仕事をしっかりとこなしてくれるおかげで、障害物を乗り越えようとする抵抗力が推進力へと変換されている感じ。なんか気持ちいいほど進んでくれます。

 ちなみにFLOATは160mm固定トラベル。フロント30T、リア40Tを使うような結構な斜面も登りますが、バイクの「ツボ」に乗ってあげると結構登れちゃいます。あ、登りでハンドル位置を低くしてフォームを保ちたいのならトラベルが変更できるTALASもあり。

 トラックを登り切って、アップダウンの続くトレイルへ。おとといから雨が降っていないトレイルはすごくいいコンディション。天気いいしヤバい・・・久しぶりの超発病。

 タイヤを2.25からコンチネンタルの2.4にチェンジしたにも関わらず、なんだか軽快に感じて最近普段あまりしない立ち漕ぎなんかもやっちゃったりしながらグングン進みます。

 少々斜度があり、根っこなども多い斜面のトレイルにドロップイン。

 ウキャ~!、なんだこの安心感は!、視線が安定するのでラインが読みやすいし状況が判断しやすいくて、思い通りのラインに行けるし、引っかかり感(けつまづき感)がまるでなし。スムーズに進んでいきます。

 左右にカーブの続くシングルトラックも楽しいのひとこと。

 バイクが気持ちよく反応してくれるし、スムーズに進んでくれるから、いつもより選べるラインが増えました。ああ、こんなラインのつなぎ方もあるんだ!って。

 マウンテンバイクでのトレイルライドって、同じ道を通っても毎回コンディションが違うから一つとして同じライドはなく、例えれば同じ波は絶対にないサーフィンみたいなもんだと思う。そして「こんなラインも描けるんだ」って、またさらに広がりが感じられた。

 いつもと違う、ちょっと起伏のあるラインを選択しても、初期から中盤と滑らかにサスペンションが作動してくれるのでなんか、フワフワフワ~って感じだった。


 サグが22.5パーセントでも、登りやペダリングセクションでロスと感じなかったし、むしろ全体を通して「気持ちいい~、楽し~、ヤバい~!」とライドできたので、いいかなと。

 ライドし終わって、サスペンションの動いた量をみてみると、140mmぐらいまで使っていました。

 ライド中には飛んだり、急斜面下ったり、高めの段差を前輪から下りたりするシーンもあったけれど、140mmのうちでサスペンションがするべき仕事をしっかりこなしたんだな。

 あとの20mmは、もっとすんごいシーンのための安全マージン。だって、普段のライドからサスペンションが底付き(ボトムアウト)したら、ぞっとしますよね。


 ということで、2016のFOX。ヤバいです。これ以外のことはお店で聞いてください。ムフフです。