グフッ・・・・、何度も押したけれどがっつり登ったなあ~・・・・・、グフフッ・・・・・・、山の上からの景色と道の歴史的背景がすばらしかったなあ・・・・・、

 グフフフッ・・・・・・、ニッポンの山道バンザイ! これぞニッポンスタイルな下りだったなあ・・・・・・・。。。。遠い目。



 昨日は新潟県上越市で新たにガイドツアーをスタートする「グルーヴィーガイドツアー」へおじゃましてきました。

 グルーヴィーガイドツアーは地元上越市でマウンテンバイクやBMXのフレームやパーツなど海外ブランドの代理店をしているグルーヴィーインターナショナルの代表白倉さんがガイドとなり、上越市内に残る戦国時代の古道をメインにライドするツアーです。

 上越市内を取り囲む山には、春日山城をはじめとする上杉謙信ゆかりの場所が点在し、今回走った道も戦国時代に使われていた戦道(いくさみち)やピークにある砦(のろし場)跡を繋ぐ道が中心です。

 城址など有名な場所は整備され保存されているのですが、昔使っていた道(古道)の一部は廃れる一方でいずれ忘れ去られてしまうであろう運命でした。

 地元出身の白倉さんらが、古道が忘れ去られてしまう前に道を再生して、その道と自分の得意なマウンテンバイクを使って上越の歴史や魅力を伝えていければというコンセプトのもとスタートしたそうです。
 白倉さんをはじめ、竹石さんやローカルライダー、有志などで眠っていた道を整備していっているそうです。もちろん、ツアーで使っている道はすべて管理者、所有者に許可をいただいた場所だそうです。
 このあたりは、トレイルカッターや山伏トレイルツアーなどと同じ。

 
 昨日は久しぶりにフィールドで全員集合するフリーライドゲームス店長ズ(AST、M.D.S、小川輪業、ナカザワジム、トレイルストア)の5名(プラスM.D.S.マグラTAKAHIRO)と、三条市のショップサカモトさん、三条市で活動されている竹石さん、白倉さんのところのガイド候補生のジェームスというメンツでのツアーとなりました。

 ライド前に上越市埋蔵文化財センターというところで付近の城や山のこと、歴史的な背景などを事前学習してから山に入るとよりこの場所のイメージが明確になるとのことだったのですが、スタート時刻も早く、まずは走ろう!ということで自走スタート。自走。。。


 そーです、このガイドツアーはすべて自走なんです。絶対に負けられない登りがそこにはあるんです! クゥ~ッ!


 今時のガイドツアーというと登りはニコニコなクルマ搬送で、おいしいところだけいただきまーす!が多いです。それはそれでいいことだし、自分だって好きだし、多くの人にとってはマウンテンバイクを手軽に楽しめるスタイルなので全然ありだと思います。

 グルーヴィーガイドツアーでクルマなどの搬送を使わないのは、単にクルマ搬送だとルートが限定されてしまうからと、せっかくのマウンテンバイクだから登りも下りも全部堪能してほしいから。

 市内からライドスタートするので、市内の様子や住宅街が農地に変わり、そして森の中へと続くさまが自転車のスピードで楽しめます。

 山自体はそんなに高くなく、最初に登った山も30分ぐらいでピークに到着しました。イメージでいうと里山を全体的にでかくした感じかな。

 上越というか日本海側特有の湿気のある気候ですが、昨日はその気候も気持ちよく、汗かきのワダはぐっしょりと汗をかいて登頂しました。

 ピークは昔砦があった場所。伝達のための狼煙(のろし)場です。ピークに狼煙場があり狼煙で伝令をしていました。今の無線中継局みたいな場所だったんだろうね。

 そんな場所から尾根伝いにアップダウンを繰り返すライドスタート。

 道は全体的に狭く、根っこ、切り株をはじめとするトラップ満載です。とくに低速でのバイクコントロールスキルが試されます。そして最後は天然のバームが続く区間。もちろんナチュラルな道なので過信せずにラインを見極めながらのライド。

 ガッツリ登ってしっかり下る。そして自己責任。総合的なマウンテンバイク力(りょく)が試されるツアーです。

 ガイドツアーなんて存在しなかった時代は、こんな走り方しょっちゅうやってたよな、これが当たりまえだったよなあと懐かしく思った。

 登って、担ぎあげて、超テクニカルな山道で悪戦苦闘しながら、ときには乗ることすらできずにバイクを担ぎ下ろしたりして、それでも充実したライド。そんなことを繰り返していたライダーにとってはこのツアー、ハマると思います。行ったことの、走ったことのない山で、地元のガイドに案内されながら一日たっぷりがっつりライドできるからね。

 そんなライドを午前中にふたつ走ってランチ。上越には安くておいしいランチがたくさんあるらしい!

 午後は埋蔵文化財センターで付近の山の歴史などに触れてから、3本目のライドスタート。

 3本登りました。ツワモノならもっと行けるはずです。もっと長ーいルートもあるそうです。でも昨日は3本で勘弁してもらいました。

 3本目は春日山城址付近までまず登り、そこからべつのピークまで尾根道走行。ここもテクニカル。この日一番のテクニカルセクションもあり盛り上がりました。竹石さんが見事なスローモーションバックフリップを決めてくれました。
 

 最後はシビレルぐらいのこれでもかのビシバシバームの連続で頭がビュンビュンしかけたところで下山。

 麓から農地、そして住宅地へのメローなペースで走りフィニッシュ。

 丸一日楽しみました。濃すぎです。武蔵小杉です。意味不明です。


 ガイドツアーのなかでも総合的マウンテンバイクスキルが必要とされます。すべてのライダーにおすすめとは言えませんが、まるごと山を楽しみたい方、おなかいっぱい遊びたい方、ニッポンのトレイルライドスタイルを知りたい方、自分のスキルレベルを知りたい方などは行ってみた方がいいかも。

 ガイドツアーと言っても自然の中で遊ばせてもらっていることには変わりはないので、登りも下りも自分ペース、自己責任ということが理解できるならきっと楽しいライドになると思います。

 
 グルーヴィーガイドツアーについては、最寄りのフリーライドゲームス協力ショップなどで聞いてください。もちろん直接もオーケイです。

 
 それにしても昨日は早朝から深夜まで濃すぎる日でした。でも不思議なことに今日は疲れも痛みも出ていません。あ、明日か!