倉敷市児島味野にある「国重要文化財:旧野崎家住宅」。児島半島の南側を中心に広大な塩田開発を行い、「塩田王」となった野﨑武左衛門。約3千坪の敷地内には、主が天保から嘉永年間に築いた約千坪にわたる主屋群と、それらを中心に6棟もの土蔵群が軒を連ねています。
広い芝生の中庭
表書院の前面に広がる枯山水の庭園
観曙亭・容膝亭・臨池亭と名づけられた茶室
鍾乳石をそのまま用いた手水台
2004年「犬神家の一族」ロケで使われた「中座敷」
明り取りの塔屋が設けられた台所
私設の上水道を備えた流し台を設置
非常に珍しい「石製冷蔵庫」
私設の上水道設備を備えた洗面所
山裾のなだらかな曲線を損なわないように造成された石垣。
石垣に組み込まれた扇面石は、卓越した技術を持つ石工の遊び心
裏山を刳り貫いて作られた「防空壕」
家人や雇い人たちの為に使う味噌を作っていた「味噌製造所」
主屋の右手には「商人のお城」と言われた土蔵群。右から岡蔵・新蔵・書類蔵、大蔵・内蔵と並び、さらに内蔵の後方には夜具蔵。
公開されている非常に高価な展示品の数々
何とも優雅な潮干狩りと海遊びの様子
そして
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大金持ちの「お嬢様」を心底羨ましく感じた、子供用玩具
本場の備前焼などで作られた甕、茶器、食器、土瓶等々・・
本物の曲げ細工で作られたおひつ、水桶、たらい ・・・
百聞は一見にしかず、ため息の出る展示品の数々に圧倒されること請け合い!是非ご自身の目でお気に入りの展示品を見つけて下さい。
昭和49年に倉敷市重要文化財の指定を受けた「旧野﨑浜灯明台」。
訪問日:2009年9月21日