人麻呂さんの足跡を訪ねて・・江津市二宮町神主、二宮交流館正門の右手に「依羅娘子(よさみの おとめ)生誕伝承の里」碑が建立されています。
【今日今日とわが待つ君は石川の 貝に交じりてありといはずや 直の逢ひは逢ひかつましじ 石川の雲立ち渡れ 見つつ偲ばむ】
「意訳:今日は今日はと、わたくしが待っているあなたは、石川の貝に交っているというではありませんか。直かにお逢いすることはもはやできないでしょう。石川に雲よ立ち渡れ、その雲を見ながら、あなたをお偲びしましょう。」
江津市二宮町神主恵良の里の一画に建立された「恵良万葉故地依羅娘子(恵良媛)伝承地」
「郡庁仮国庁跡」の碑
【勿念跡 君者雖言 相時 何時跡知而加 吾不恋有牟】(な思ひと 君は言へども 逢はむ時 いつと知りてか あが恋ひずあらむ)巻二:一四十
「意訳:物思いをするなと貴方は言うけれど、今度逢うのを何時と知って、恋わずにいられるでしょうか。」・・・・君寺の高台から見渡す恵良の里
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江津市波子町 辛の崎、石見海浜公園の先に立つ大崎鼻灯台
石見海浜公園駐車場正面に「柿本人麻呂:万葉歌碑 巻二:一三五」
【角障経 石見之海乃 言佐敝久 辛乃埼有 伊久里尓曽 深海松生流 荒磯尓曽 玉藻者生流】(つのさはふ 石見の海の 言さへく 唐の崎なる 海石にぞ 深海松生ふる 荒磯にぞ 玉藻は生ふる)
「意訳:石見の海の辛の崎にある海石には海松が生い茂り、荒磯にも美しい藻が生い茂っている。」・・・ここから見えるのは、はるか向こうに穏やかな日本海と、生い茂る草木だけ。
訪問日:2019年4月16日
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