茂原市茂原に門を構える「常在山・藻原(そうげん)寺」。身延山の系統で「東身延」と称されます。 高さ25mの山門は、昭和8年(1933)建造のコンクリート製多宝塔形式で、市のランドマーク的存在。
コンクリート製の超近代的な総門ですが、両脇にはちゃんと仁王様が境内全域の守護を担って屹立しておられます。
【創建は建治2年(1276)、藻原の豪族、齋藤氏の一族『須田次郎時忠』が『日蓮上人』を自邸に招き、帰依して邸内に一小堂を建立したのが初めとされます。】境内案内より。 176坪を有する大堂(祖師堂)には、開山『日蓮大聖人・生身の尊像』がお祀りされています。
唐門には、波の伊八こと『二代目:武志伊八郎信常』の彫刻(市指定有形文化財)があり、実のところはこちらが参拝目的のメインに近いかも・・😅『伊八』の名を天下に知らしめた向拝虹梁の「波と龍」。流石は「伊八の波」と唸らされます。
専門的な知識や説明が無くともこれだけの数を見ていけば、『伊八』の彫刻に関しては「もしや」と思うようになりました。それはやはり、『伊八』の技量が、飛びぬけて素晴らしいと言う証明なのかもしれません。
伊八の作では有りませんが、破風には瑞雲の中を軽やかに舞う「鳳凰」の姿。大きく広げた羽の一枚ごとに風の音が聞こえそうです。
手水舎横の石段の先「華経(かけ)殿」には、寺の守護神『華経房日徳尊儀』が安置されています。 華経房は天狗の姿で現われて当山の守護を誓ったとされており、法華信行の人々を救う守護神と伝えられています。
そしてその境内を守護されるのは、建立年不明の、とてもスマートな江戸流れの狛犬さん一対。 精悍な顔つきですが、じっと見つめていると、不思議なほど心が穏やかに優しくなるようです。
吽形さんは何があったのか、自らの長い鬣を口にくわえて、じっと参道を見つめています。 時折、手に持った鞠の紐をくわえている狛犬さんを見る事はありますが、自分の鬣は珍しい。
「藻原寺」の広い境内、まだま紹介したい場所は尽きませんが、長くなるので続きは明日。
参拝日:2019年3月9日
今度、是非とも「七福神」シリーズのブログお願いします!!
御朱印も含めてきっと華やかでしょうね。
是非とも!検討してください。
茂原七福神巡りの弁財天を担当しています。
茂原公園内の池の中央の辨財天宮にご神体が祀られているようですが、御開帳されていなかったので、こちらだけ七福神像を撮る事が出来ませんでした。
当日は雨だったので、マンホールも濡れていました。
機会があったら、もう一度寄ってみたいですね。