山口市三の宮に鎮座される「仁壁(にかべ)神社」。鳥居の柱は、円柱でなく角柱。他の県ではあまり見られなかったように思います。
式内社で周防国三宮。御祭神は右殿に『下照姫命(したてるひめのみこと)』・中殿に『表筒男命・中筒男命・底筒男命』・左殿に『味耜高彦根命(あじすきたかひこねのみこと)』、瑞珠殿に『神産日神(かみむすびのかみ)ほか7柱』を配祀。
由緒「創建時代は不詳。皇統第十代崇神天皇の四年(紀元前91)各地の神封戸(じんぷこ)を定めた文献により、「仁壁神社に宮野の庄を充てた」との記録がある。周防三の宮と称される謂われは、大内義興が筑紫出兵の勝利報告に廻った順番が三番目に当り「三の宮」と称されたと伝えられている。」
一の鳥居を経て神橋を渡り、二の鳥居へ
参道正面には2001年に再建された拝殿。
拝殿左右より神域を守護されるのは、先代より受け継がれた台座の上で神域を守護される狛犬さん一対。中国産機械彫りの大量生産品と違って非常に個性的で好感度抜群の顔立ち。間違いなく新しい狛犬の歴史に繋がりそうです。
拝殿向かって右、幣殿の隣りに鎮座される「稲荷神社」、更に右に延徳二年鎮座で「御神威」の神玉を置く「具明社(ぐみょうしゃ)」。御祭神は『稲背脛命(いなせはぎのみこと)・辨財天』
「神玉には霊魂が宿り お願いすることにより御神威(おかげ)を戴く事が出来る。神を敬うことにより神の力をより一層に発揮される。神には威徳がある。神は人の敬いによって威増し 人は神の徳により運を添う-御成敗式目より」 神前に置かれた神玉をおさすりして願う事はただ一つ、今日がつつがなく明日に続きますように。
「硫黄島の砂:第二次大戦で激戦地となりました硫黄島の砂です」全ての御霊が懐かしい故郷にお帰りになられていますように・・・🙏🙏
平成9年(1997)、放火による火災で、享保5年以来の社殿を焼失。2000年に本殿、2001年に拝殿・幣殿、2010年に神楽殿が再建されました。何処の国の人間であろうと、神の領域に火を放つ行為を畏れとも恥とも思わない愚者を、心の底から嫌悪します。
訪問日:2015年11月11日
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神社一口メモ
「神封戸(じんふこ)」、神封(じんぷ)とは神社に対して寄進された封戸の意。神封の住民は租税や課役を神社に納めたり、祝などの役職を務めることで神社に奉仕した。こうした住民を神封戸と呼ぶ。
今年は観光客が増えそうですね。
それはさて置き・・なぜ山口市なんでしょう?
良い所だし、大好きだけど
何ででしょうね??
鳥居の角柱は、私も初めて知りました。しかし霊魂の宿る神玉様や、拝殿を守護する一対の狛犬さん、硫黄島の砂、苔むした慰霊碑など、心の安らぐお社でした。
今年もたくさん勉強させていただきます。
こちらの神社の中殿には住吉三神が祀られているので、その関連かとも考えたのですが
仔細はわからないままでした😥