10月も後半、過ぎてゆく季節をひたすら惜しむように、羽を休める赤とんぼたち。このとてつもなく静かで穏やかな時間の中にいると、本当に旅に来たと実感します。
わさびの花は白く小さく・・
清らかな湧水は広大なわさび田を潤し
なおも枯れることなくゆるやかに流れ、水の道となる。
万水川(よろずいがわ)の流れをうけてゆっくりと回る三基の水車、それはまるで遠い夢のワンシーンに似て
4月半ば・・水面に写るのは、柔らかな芽吹きを見せて春の訪れを告げる「四手桜 」
10月も後半・・羽黒トンボは、名前通りの黒い羽を休めてしばし寛ぐ
やがて訪れる厳しい冬の寒さに耐えようと、固く樹皮をまとう木々
コトン・コトンと回り続ける水車
ここは黒澤明監督の映画「夢 第8話:水車のある村」のロケに使われた水車小屋。
季節によって様々に表情を変えるという、万水川の流れ・・ツララの宝石をまとう厳冬。(大王わさび農場百年記念館の「雪中の水車小屋」)
雪解けの地面から除く柔らかな緑、真夏の太陽に光る川面・・。全ての季節に神が宿り、全てのものに神を見出せる・・・ここはそんな日本の原風景。
清らかな水は安曇野の田畑を潤し、より豊かな実りを人々にもたらします。
訪問日:2010年10月16日&2016年4月19日
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