塩尻市片丘「島崎家住宅」。島崎家は北熊井村の名主を勤めた家柄で、建物が建てられたのは江戸中期(1716~1735)といわれています。
建築様式は、切妻造、妻入。屋根の勾配がゆるやかで、表の中2階がない古式の本棟造。屋根は板葺でしたが、今は鉄板葺になっています。客座敷は右手前に突き出るように造られていますが、これは本棟造で座敷を拡大するためによく用いられた方式であり、民家としては高い水準のものとして昭和48年(1973)6月2日に重要文化財に指定されました。
「日あたりの庭で 島崎光正」
【夏のあいだ咲き続けた草花の種子をてのひらにすると その小さなひと粒ひと粒に 羽のように綿がついていた 遠く旅立つ日のために こんな工夫がしてあるのだから だまっておいて】
塩尻市片丘字松葉、常光寺の境内に隣接する、国指定重要文化財「小松家住宅」
「建築様式は寄棟平入りで、屋根は茅葺き。柱は栗などの雑木で、手斧で仕上げられている。土台はなく、礎石の上に直接すえられている。当初は片側に厩を含む広い土間をもち、部屋は表裏2室のみの間取りで、裏側の部屋は土座で、極めて単純なものであった。」公式HPより
建築年代は17世紀後半から18世紀初頭とされており、東日本に現存する民家の中でも際立って古いものになります。茅葺寄棟造の主屋が残る近世民家の祖型の一つにあたり、間取りや構造など類例を見ないことから、大変貴重な民家建築として昭和48年(1973)6月2日に国の重要文化財に指定されました。
塩尻市堀ノ内にある「堀内家」は旧堀の内村の名主を代々勤めた豪農で、建物が建てられたのは江戸中期(1701~1800)と云われています。建物は本棟造りの中で大型上質の家であり、この系統民家の一頂点を示しており、昭和48年(1973)6月2日に国の重要文化財に指定されました。生憎の改修中・・
中仙道 塩尻宿の碑
塩尻市塩尻町にある「小野家住宅」。小野家は中山道塩尻宿の旅籠「屋号:いちょう屋」を代々営み、宿場の中心付近に屋敷を構えた宿場内の有力者であったと云います。
建築は江戸末期(1850)、二階建、切妻造段違、南面庇付、桟瓦葺。北面突出部は切妻造、北面庇付、鉄板葺。昭和48年(1973)6月2日に国の重要文化財に指定されました。
「高札場跡」
「塩尻宿:下問屋跡 高札場跡」碑・「塩尻宿:飛脚問屋跡」碑
「明治天皇御駐輦所碑」
訪問日:2016年4月24日
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