伊野町と言えば、忘れられない大切な思い出があります。まだ私たちが、辛うじて「新婚さん」に分類された頃ですから・・もうずいぶん昔の話。
この伊野に、ご亭主殿の祖母様が一人で住んでおり、初ひ孫にあたる娘に会わせる為と、ご先祖様のお墓参りとを兼ね、フェリーと電車を乗り継ぎ、半日かけて伊野の町を訪れました。
お別れの日、祖母が見送りに来てくれた伊野駅。待合室のあの席に、初ひ孫と仲良く座っていた祖母の姿がくっきりと蘇り、何故か・・泣きそうになりました。
当時は祖母の家からお墓がある東津野村までタクシーで往復しただけで、翌日は伊野駅に直行。町の景色がどうだったのか全く記憶にありません。
祖母の家がどのあたりだったかも覚えていないのに、伊野というだけで妙な懐かしさを覚えます。
ご当地感が満載の街灯は清流を泳ぐ「アマゴ」、「仁淀川:紙の鯉のぼり」。
参拝は出来ませんでしたが、土佐電鉄の終点「いの」の傍にあった「琴平神社」の鳥居と参道。ちょっと情けなさそうな顔つきの土佐型狛犬さん、そんなに残念そうな顔をしないで下さいな。
マンホール撮影の為に立ち寄った「いの町:紙の博物館」。玄関近くの句碑。【紙をすく いの は水辺の ふりし町】茶雷
同じく建物の左手【蒐めたる 和紙なかめつ〻 それぞれの 漉かれしすへを おもひ語らふ】中内力
国道194号線沿いに位置する「道の駅:土佐和紙工芸村」。ここにも発祥地に由来する碑があります。
昭和15年(1940)6月15日に指定された「天然記念物:鶉矮鶏(うずらちゃぼ)発祥之地」碑。吾川郡いの町鹿敷の原産で、古くは鹿敷統(かしきとう)の名称ありと云われています。
道の駅の裏手から見る「仁淀川」、その美しさと雄大さにしばし時を忘れて・・・
訪問日:2013年3月22日&2018年6月15日
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