愛知県碧南市松江町に鎮座される「秋葉社」。御祭神は『火之迦具土神(ひのかぐつちのかみ)』。
画像でもわかるように、境内は水浸し状態。普通の雨ならここまで酷くはないのですが・・実はこの日は台風直撃の予報が出ていて(^^;) 台風が近づいているというのに、神社参拝なんてどうなんだと思いつつ・・・・・でもここまで来てるのに次があるかは分からないし、明日はもっとひどくなりそうだし・・と、あれこれ逡巡しながら結局参拝してる二人(笑)
最近の奉納と思われる手水の吐水獅子。一般的には吐水龍が多いのですが、ここではコロコロと太った獅子がお役目を果たしてくれます。
境内に由緒等の類は無く詳細は不明。もしかしたらどこかにあったかもしれませんが、この雨で拝殿の戸もしっかりと閉じられています。
拝殿前左右より神域を守護されるのは岡崎現在型の狛犬さん一対。こうやって並べると、まるで睨み合って喧嘩でもしている見えるから不思議(笑)
御神紋は、火防の霊験で知られる秋葉権現と同じ「羽団扇紋」。天狗の三尺坊と同一視される火伏の神「秋葉権現」は天狗の羽団扇をあおぎ、水の神を呼ぶと伝えられています。
さて!雨にも負けず台風にも負けずに参拝したのには、実はどうしても外せない狛犬さんに逢う為!お目当ての狛犬さんは「境内摂社:稲荷社」を守護される「釉薬をかけて焼き上げた瓦材の狛犬さん」一対。
それほど大きな狛犬さんではありませんが神殿狛犬の特徴を備えており何とも表情豊かに参拝者を出迎えてくれます。
ちなみに横向きで並べると、絶対に何らかの「セリフ」が浮かんでくるのは、私だけでは無い筈(笑) 上から目線の吽形さん。目を合わすことなく小声で云い訳を述べ続ける阿形さん・・・。二体の間に何があったのか、それは読者様のご想像にお任せ。
阿吽のやり取りに静かに耳を傾ける神狐さん。欠けてしまった前足が痛々しく見えますが、その表情はこれ以上ない程穏やかで優しいのです。
ちなみに『火之迦具土神(ひのかぐつちのかみ)』は、伊邪那岐命と伊邪那美命の間に生まれた火の神。出産時に火傷を負った伊邪那美はそれがもとで死んでしまいます。怒った伊邪那岐は「天之尾羽張(あめのおはばり)」と呼ばれる十拳剣で首を落とし殺してしまいした。・・・神話なので異議は唱えられないのですが、生まれてすぐに親殺しの罪を負わされ、その上父神の手で殺されるなんて・・・。火之迦具土神が気の毒すぎ!と言ったら、御亭主殿に「でもきちんと神様になって祀られてるし」と軽くいなされました(-"-)。
参拝日:2011年9月20日
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