車泊で「ご当地マンホール」

北は山形から南は大分まで、10年間の車泊旅はマンホールに名所・旧跡・寺社・狛犬・・思い出の旅、ご一緒しませんか。

成田山新勝寺~其の七 in 千葉県成田市

2019年09月21日 08時00分00秒 | 神社仏閣・名所・観光・千葉県

成田山新勝寺~其の六はこちら

成田山の御朱印ポイントも残り三箇所・・・と考えた瞬間、唐突に御朱印を集めるという行為に嫌気がさしてきました😩 本当に頂きたいと思って出向くのではなく、まるで御朱印ラリーのような現状、何か間違ってると思ってしまう私・・ええ、不信人者です😅

さて、前回も参拝した「出世開運稲荷」、御朱印を頂きたいと願っての再参拝。稲荷の鳥居が楽しい『荼枳尼天尊』の御朱印でした。

「稲荷の社」、ここは成田山新勝寺の境内なので、合掌一礼で鳥居をくぐります。

由来に「ここにお祀りしてある御本尊は佐倉城主『稲葉丹後守』より宝永年中に当山に寄進せられ尊像で、古来「出世稲荷大明神」と称せられて居ります。御稲荷様の御本体は『倉稲魂神』と申し、五穀のみのりと一切の食物を守護る、施福の神として尊ばれて居ります。その昔『弘法大師』が『嵯峨天皇』より東寺を賜りし時、この明神が翁の姿を現わし色々有難い教えを垂れられましたので東寺の鎮守とて 祭られてから大いに盛んになったのであります。」

参道の石段を上がって左右には、七代目團十郎・八代目團十郎が奉納した石灯籠があります。 この七代目の石灯籠には『海老蔵』とありますが、これは七代目がまだ五代目:海老蔵だった頃の物です。

2014年の参道には透明な屋根のようなものが張られ、沢山の大提灯が下げられていました。

ところが今回、2019年の参拝時には、寺紋付きの紫幕が日よけのように張られています。 前回が5月、今回が3月・・季節によって変えられているのか、それとも仕様が変わったのか・・理由はわかりません。

明治21年(1888)に再建された本殿には、白狐に乗る天女のお姿の『荼枳尼天』を奉際。 鮮やかな朱塗りの社殿、向拝は『後藤 敬信』による金の龍が、優雅な彫刻で彩られています。

社殿脇障子の彫刻は『石川銀次郎』による「三韓征伐」。『誉田別尊』を抱く『武内宿禰』。 反対側には、筑紫の宇美で『誉田別尊』を出産した男装の『神功皇后』の姿。 この図柄は社殿彫刻としては非常に有名で、それだけに宮彫師の技量や個性が良く分かります。

さて、稲荷と言えば「神狐」。「出世開運稲荷」の境内には、驚くほど沢山の神狐が居ます。長い年月、様々な人たちによって奉納された神狐たちは、どれも個性的で素晴らしい姿。 稲荷神のお使いとしては王道ともいえる、宝珠を前足に握りこむ狐、稲穂を咥える一対。

人の手によって彫られた神狐たち、それゆえ彫り手の思いが反映された珍しい姿にも出会うことができます。

子持ちの神狐はよく目にしますが、ここでは親狐の腕の中で無心に遊ぶ仔狐の姿。 親の腕の中で何も怖くない子狐の無邪気な顔は何とも愛らしい。

正面から見たら普通の神狐にしか見えなかったのに、横に廻って初めて子持ちと気付く構図もあります。・・ 怖いものから隠れるように、親狐の横腹ににすがりつく仔狐の姿・・初めて見るタイプの親子狐です。

白狐に乗るのは『荼枳尼天』と思っていましたが、どうやら仙人や行者の方たちも狐に乗って移動されるみたいですね。 どう見ても我が身より大きな人を乗せているのに、稲穂を咥えた顔立ちは余裕たっぷり😅

かと思えばこちらの神狐さん、何と台座はトラックの荷台😅 お行儀良く向かい合っている姿も何とも微笑ましい。 運送業関連の方が奉納したのでしょうか、稲荷のご利益の一番は、何と言っても商売繁昌!

「出世開運・商売繁盛」参拝に訪れる多くの人々の願いが、絵馬賭けを何倍にも膨れ上がらせています。 真っ赤な絵馬に描かれているのは一対の稲荷の白狐。 そうそう、絵馬の裏には名刺を貼り付けるのを忘れずに😊

成田山新勝寺~其の八に続きます

参拝日:2014年5月20日&2019年3月18日


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