一部のマニアの方の間ではだいぶ前から話題にのぼっていて
ずーっと注目はしていたけど「いいなあ」と思うだけであきらめていた、「天火オーブン」。
ガスコンロに直接乗せて炉内を温めてケーキやパンを焼く。
10年以上前にこの天火オーブンがほしくて、近くの古道具屋さんをたずねてみたことがある。
このとき見つけたのはオレンジ色の角ばったオーブンで2万円だったと思う。
金銭的に今よりもくるしくて(いまもそんなに裕福ではありません)
到底買えるような状況ではなかった。
このときはデロンギの電気オーブンを知人からもらって、それでケーキやピザなどレシピも増やすことができた。
このデロンギはほとんど新品同様だったんだけれど、使い始めてすぐに「コンベックス、上火、下火」とか
選べるツマミがスポッと取れてしまい、ずーっと「コンベックスらしい」状態で使用。
10年経ったところで下の電熱線が切れたようだ。
今まで粗大ゴミから拾ってきたガスオーブン(ガスが途中で止まる故障にてサヨナラ)、
いただきものの電気オーブン(通電しなくなってサヨナラ、これから今回の電熱線切れてサヨナラ)、
薪ストーブの中(薪ストーブ自体が古くなってサヨナラ)、などいろいろなオーブンを使ってきたけれど、
今度うちに来たのは天火オーブンpieceくん。
オークションで送料込みでもかなりお値打ちだった。
10年前と比べると相場が下がって来ているのかしら。
状態も良くてサビもまったくなし。
考えてみるとお金を出してオーブンを買ったのはこれが初めてだ。
かぼちゃのマッシュを入れたケーキ。
今までは耐熱ガラスの容器で焼いてきたけれど、このオーブンだとなかなか真ん中が焼けない。
長細い型に入れて熱伝導をよくすると焼成時間が短くてキレイに焼けた。
電気オーブンとはかなり火まわりが異なるようだ。
高加水練らないパン。
これも何度か焼いてみて、ようやくコツをつかみつつ・・・ムツカシイ。
どうやら天火の上段が先に温度が上がって、時間とともに下段もあがってくる。
おまけに天火についている温度計がどうもあてにならない。
オーブン用温度計を入れてみると60~80℃くらい差がある。
炉内の温度はこちらで計測。
ああでもない、こうでもないと試行錯誤するのが結構好きなので
失敗もしながら週4回くらいいろいろ焼いている。
しかしまた一つ問題が出てきて、この天火オーブンが大きいため
ガスコンロに乗せると、隣のガスコンロにフライパンが乗らない。
小さめの雪平鍋なら並べて使えるけれど。
だから夕方の忙しいときにオーブンはなるべく使わないようにする。
いろいろとコツがいるピースくんなのであった。