チマチマ毎日

木工屋と陶器屋の夫婦が作るセルフビルドの家と、まいにちの生活、道具のあれやこれや。

ぼくはくろねこ

2022年04月13日 | どうぶつに会う

 ぼくはくろねこです。

 

ぼくは前にすんでいたところから、とおくはなれたここにつれてこられ

ぼくをつれてきた人はいなくなってしまいました。

おなかがすいてすいてすいて、からだがかるくなってきました。

 

ぼくはもうたまらなくなって、おなじねこのにおいのするいえにたどりつきました。

おなかすいたーすいたーってずっといってたら

ここのひとが、ねこごはんをくれました。

ひさしぶりのごはんでした。

 

ぼくはなんでか、毛がはえてないところがいっぱいあって

そして食べていなかったから、ほねがでてるみたいになっちゃってます。

 

すてられてから、どのくらいたったのかな。

もうわからない、わすれてしまった。

ぼくはにんげんがすきだった。

いまもすき。

だからにんげんがなでなでしてくれると、とてもうれしい。

いままでもそうやっていきてきたのに、どうしてとおくにつれてこられたのか

わからない。

ぼくはなんというなまえでよばれていたんだろう。

ぼくはどこからきたんだろう。

いろんなことをわすれてしまったけど

ぼくはいままでいっしょにすんでいたひとがすきだったことは

おぼえてる。

 

きょうぼくはいきています。

 


よく来る、おおきいおきゃくさま

2021年11月03日 | どうぶつに会う

 

 今年の秋は急に冷え込んだので紅葉がきれい。

動物たちはこれから来る冬のために、食べれるだけ食べておかないといけない。

柿は今年は生り年で、栗は夏の長雨で落ちちゃうものもあるけどまあまあ。

 

朝、台所で洗い物をしていると視線感じる・・・。

すぐそこ、台所の勝手口出てすぐそこにいた。

朴の葉っぱを食べていた。

ほかに食べ物ないのかな。

穏やかな目でふりむく。

なんとなくまだ子どもっぽい。若いカモシカかな。

動きがゆっくりゆっくり。このゆっくりさがいい。

ヒトもこのくらいゆっくりになればいいね。

 

 

息子と見つめ合う。

 

このあと家の下に降りて行き、まだ小さい白菜をわしわし食べて向の山に去って行きました。

白菜・・・。

 

 

 


おおきいおきゃくさま

2021年06月24日 | どうぶつに会う

 「おおきいおきゃくさま」って書くと、絵本のタイトルみたい。

 

もうじき雨が降るかなというちょっとうす暗い午後、

玄関外の木の階段を上がってくるカタカタという音が聞こえる。

「おとなりのおばさんがお野菜を持ってきてくださったかな」と思ったけど

声がしない。

カタカタ・・・まだ音がしてる。

窓から階段をのぞくと

カモシカが来てました。

 

玄関に入るつもりだったのかな。

実はこれが初めてではなくて、数年前にも同じことがあった。

もしかしたらわたしたちが留守中、何度か訪ねてきているかもしれない。

 

すごすごと帰ってゆきました。

 

今日来たのはまだ若者、子どもではなく若者、のような感じ。

どこで寝るんだろう。ひとりで寝るのかな。

 

 

 

 

 

 


キイロスズメバチに刺される、2度も。

2020年09月10日 | どうぶつに会う

 春から、この近所のおじいさんおばあさんの田畑のお手伝いをちょこっとずつ始めて

なんでか少しずつ広がって、今ではほぼ毎日、週末も草刈り仕事が入るほど

忙しくなってきた。

本業の焼き物ではなかなか収入が得られなく今では休業状態。

ちょうどいいタイミングでいい仕事が見つかった。

 

とはいえ、この夏は猛暑。

田舎とはいえ37度にもなる田畑の畔の草刈りをしていると小一時間でめまいがしてくる。

毎日凍らしたペットボトル500mlと、さらにお茶や手作りの赤シソジュースなどを持参。

むこうでも用意してくれる水分と合わせて2リットルあまりの水分を摂りながら

地道に草刈機を駆動させる。ブイーン。

 

↑こんなスタイルで刈る。

ほんとはもっとゴツいエプロンをして、飛んでくる草などをガードするんだけれど

私は身軽でいたいのでこれで。

 

 

だいぶ慣れてきたな〜カラダの使い方もわかってきたし・・・

と言って図にのってきた秋口のある日のこと。

草刈機をもつ右の手の甲に

激痛が走った。すぐにアブか蜂だと思った(その二週間前にアブに刺されている)。

刺したのはこの辺で「アカバチ」と呼ばれるキイロスズメバチだった。

植え込みを刈ったとき、その中に巣があったのに気がつかなかった。

というかその辺を飛んでいたわけではないのだから、ふつうは気がつかないだろう。

 

今回手袋もしていたんだけれど、なんの効果もなく上から刺された。

痛い。畳針をずっと押しつけられているように痛い。

とりあえずその場から逃げ、逃げおおせたら

針の跡を探してそこを絞る。

しかし、手の甲ってあまり汁が出ない。焦る。

急いで口で吸え!

しかし吸ってもあまり効果がない。焦る。

水道で毒を流す。でも流れてる感じがまるでしない。

この日はここで雨も降ってきたんで仕事終了。

一緒に草を刈っていたおじさんに、家に帰って熱いお湯をかけ毒を流すように言われて

そのとおりにする。でもずっと痛い。夜になって少しだけ和らぐ。

腫れは次の日に来た。右の手はアンパンのようである。

この日も草刈りの仕事、37度の中、手が痒くてちょっとつらい。

帰宅後カラダが重い。高い気温のせいなのか蜂のせいなのか。

 

さてその2日後。

またキイロスズメバチに刺された。

今回も事前に蜂の姿は見えなかった(はず)。

もうこうなると予防ってできるのか?!とちょっと怒りたくなる(誰に)。

今回は腕カバーの上から右腕のひじの辺り。

衣類の上からでも刺すのだから、もうランニングシャツで刈ってても一緒ではないか!と

また怒りたくなる。

 

水道がない山だったので持っていた水筒のお茶をかけ、刺されたところをしぼる。

二回も刺されるならポイズンリムーバー(虫や蛇に刺された時に毒を吸い出す道具)

を買っておくのだったと後悔しきり。

もうすべてを諦めて草刈り作業続行。ものすごく痛いけど続行。

 

次の日ひじが見えなくなるくらい腫れた。

しかしまだアナフィラキシーにはなっていない。

この次だろうか?もう次はなしにしたい。

 

現在1回目に刺された手の甲は腫れてはいないけれど

指関節が痛い。なんとなく骨のあたりが痛い気がする。

それも刺された場所ではなくその周辺。

 

2回目に刺された肘も腫れは治ったけれど、痒みが引かない。

それどころか痒みが移動して広がった感がある。

オソロシイ、蜂の毒はオソロシイ・・・。

一体どうすれば刺されないのか。。。。

 

さて明日も草刈り。

1回目に刺された現場で、前回の草刈りのつづき。

どう対処するべきか。う〜む〜

 

 

 

 

 

 


萱鼠の栖

2019年06月01日 | どうぶつに会う

 

  畑のまわりを草刈機でブイーンブイーンいわせていたら

こんな丸いものを発見。

 

イネ科の草や、ヨモギなんかも混じえて

丁寧に丸く形つくってある。

 

どうやらこれが萱鼠カヤネズミの巣らしい。

ちょうど手のひらにコロンと乗っかるくらいの大きさ。

カヤネズミは5センチくらいだから、これでちょうどいいのだろう。

しかし家主はどこぞ?

 

  

ああ。うちの黒白チームだな、犯人は。

畑でゴソゴソやってると思ったら狩だったんだな。

 

調べるとカヤネズミはここ最近(2016)稲を食べるような悪さはしないことが判明したそうで。

それまではたぶん農家の迷惑さんとして見なされていたんだろうな。

 

食べるものはヒエくらい、ニンゲンが耕す田畑のそばにちいさな家をつくって

静かに暮らしていたカヤネズミたちはどんどん減っているそうな。

家をつくるような環境が急激になくなってきているから。

このひとたちが暮らすくらいの場所まで、奪ってしまいたくないな。。。

 

 追記 このあと畑でマムシ発見。犯人はこやつかもしれぬ。画像はあげません。

 

 

 

 

 


春の行動

2019年04月15日 | どうぶつに会う

 

 土曜日の朝、カモシカ。

台所に立っていて、ふと視線を感じて顔を上げると。いた。

ものおじしないカモシカ、ちょっと幼い感じ。

のそーのそーと歩いて奥の雑木林へ去っていった。

 

日曜日の朝、リス。

かわいそうだけど、もう息絶えている。

まだあったかいよ、と父ちゃんは触って言った。

こやつが犯人。

クマに見えるけど、太ったうちの猫。

 

リスはきっと春になってつれあいを探して地面に降りていたかな。

間近でリスを見たのは、わたし初めてで

子どももじーっと見つめていた。

あっという間に、この小さな動物は息をしなくなったね。

もう動かないね。また生まれ変わって木を登ってね。

 

金曜日の午後、キジのカップル。


向かいの田んぼではオスがメスに求愛行動。

オスは「きやーっ」と鳴きながら追いかけるけど、

近づいたところでメスはささっと逃げる。でも遠くへは逃げない。

ふふふ、恋の駆け引きそのもの。

今朝もこの田んぼにオスが姿をあらわした。

メスには結局逃げられたのかな。

 

 

いきもののすがたを見ると安心する。

ほっとする。

 

 

 

 


イノシー・ブルドーザー

2018年10月24日 | どうぶつに会う

 

 ヤラレター。

家のまわりをゴウンゴウンと頼まれてもいないブルドーザーが掘り返してゆく。

 

  

 

     

それにしてもすごい・・・言葉も出ない。

足跡から見ると結構大きいイノシシだと思われる。そりゃそうだな、こんだけ掘るんだから。

 

    

どうやらこの斜面を下りながら掘り返していったらしい。

少しずつ増やしていたニラも、植え替えしたミョウガも、どっかへいってしまった。

掘り返して根っこを探し、見つかったぶんだけまた植えてみる。

 

何にも食べるものがないところをこれだけ掘り返すっていうのは、よっぽどの空腹だったんだろうか。

それだけニンゲンが居場所をとってしまったんだろうか。

 

もうすぐ冬がくるね。

 

 


トナカイだろうか

2014年12月25日 | どうぶつに会う

 

 

   

 

 クリスマスの朝、向いの林にどうぶつが来た。

トナカイの愛人か。

長いこと、ここで笹などを食べて、今日はこれからどうするかね。

 

今年のクリスマス、子どもたちがサンタクロースからもらったもの以外は

(つまりオトナ同士の贈り物は)

*わたしがもらったものー長靴

*父ちゃんがもらったものーステンレスの弁当箱とmizunoのステテコ

 

どんどん実用化されてる・・・。

今後、贈り物はパンツ、 下着から軍手や斧などになるのが見えてる。

もう若くはないからね。

 

 


ジョウビタキの「チッチさん」

2012年12月06日 | どうぶつに会う

 

 

 ここのところうちの近くに住みついてる、赤い実を食べていた鳥、

ヤマガラではなくオスのジョウビタキでした。

 

   ぴーっぴーっ

 うちでは「チッチさん」と名前つけて、勝手に呼んでいる。

 

  

 

 フンを放置してるとクルマの塗装がはげ落ちる、と聞いたんで

最初はそうじしていた、けど毎日毎日なさるので、もう放置。

 

先日、お隣の地区の方が漬け物用の大根をくださるというのでうかがうと

やはりクルマを見て笑われてしまった。

しかしそれは同じ体験をしてる~ということで笑ったのであった。

 

話を聞いてみると、どうも奥さんの車にフンをする鳥がいる。

それも車のドアに集中する。

理由があった。

この鳥は鏡を見てはそこに異性がいると思って、自らをアピールしていたのだ。

 

それを聞いてうなってしまった。

そうだったんだ。

 

 

ちょっとまえにお父ちゃんが、つがいのジョウビタキが飛んでいるのを見て

「おお!チッチさんが伴侶を連れてる!」

しかしすぐ近くに、いつものチッチさんの姿があり

チッチさんが伴侶を連れていたわけではないのが判明・・・。

 

チッチさん、バックミラーばっかり見とれてるといかんよ。

と声をかけつつ、それもいいわな、と思ったりもする。