チマチマ毎日

木工屋と陶器屋の夫婦が作るセルフビルドの家と、まいにちの生活、道具のあれやこれや。

味噌仕込み2023

2023年02月20日 | 家の中でつくるコマゴマ

 今年も味噌を仕込む時期がやってきた。

2022年に苦労して作ってきた大豆を使っての味噌作り。

友人がうまくスケジュールをまとめてくれたので、その流れに乗って

あとは動くだけで、大豆焚き以外は楽をさせてもらった。

 

まずは麹づけから。

麹をつけるお米は硬質米がよいとのことで

うちのお米を使ってもらうことになった。

米17kgをまず蒸すこと40分。

 

人肌にまで冷ましてから、麹菌をまぶす。

美容によい作業。

丸一日以上保温機に入れて麹菌がお米に住み着いたところを

見計らって大豆焚き。

朝5時くらいから火入れ。

真っ暗で寒いけれど風はない。よい天気。

自分たちの大豆だけではなくグループホームのお味噌の分も

茹でるので、釜ふたつ使って豪快に。

合間に餅やパンを焼いたり味噌汁を作って飲んだり

いろんな人ものぞきに来るし、手伝いってくれるし

しゃべっていくし、でとても賑やか。

 

昔もきっと味噌仕込みのときはこうやってご飯を作って食べながら

お茶を飲みながら、ワイワイやっていて一つのイベントだったんだろうな。

 

茹で終わったのが12時頃、だいたい7時間茹でたことになる。

午後からお借りしたミンサーで大豆をマッシュにしていく。

地域支援のみなさんも、塩きり麹の上にマッシュした大豆を入れて

混ぜ混ぜ、団子にする、桶にボカーンと叩くように入れていく

という一連の作業を手伝って一気に仕上げ。

 

掃除まで終えたのが夕方4時あたり。

 

さてウチの分は・・・今年はここに居座ってもらいましょう。

木蓋をして布をかぶせて完了。

おつかれさまでしたー

 

さて春がきたら大豆の種まき。

ぐるぐるぐると作業はつづく。

 

<覚書2023>

*大豆2.8kg

*麹3kg

*塩1.4kg

 

 


はじめての縮絨

2023年02月09日 | 家の中でつくるコマゴマ

 工業用毛糸という存在を知ったのは、ヤフオクで古い毛糸を物色していたとき。

コーン巻きといって紙管に三角すい状に巻いてあるから

500gとか800gとか量も大きく市販のものよりも格安。

こんなの自分では無理だな〜いつかは触ってみたいな

なんて思っていたんだけれど、このコーン巻きはその中でも

特に安くてつい購入。

しかし安いのには訳があった。

細すぎて糸が切れやすい、

縮絨の必要あり、と言うものだった。

縮絨!

縮絨、憧れていたけれどなかなかやる勢いがなくてためらっていたもの。

これを機にやろうやろう。雪も降ってきたし。

 

以下は2ヶ月以上のんびりと時間をかけて進めた縮絨の記録である・・・

まず玉巻き器で玉にしていく。

細いから気をつけないとすぐ切れる。

これをまた玉巻き器でぐるぐるしていく。

とり急ぎ3本採りにしてみよう。

 

次の編みの段階。

縮絨のときは太めの編み棒でざっくり編んだ後に縮めるので

いつも使わない8号あたりの編み棒が必要になる。

持っていないので100均のものを買ってきて

半分にカットし、やすりをかけて短い編み棒を作る。

さてようやく編み始める。すごいのんびりやっている。

のんびりやってるから楽しい。

編み上がりは網目も揃っていなくて恥ずかしくてお見せできないくらい。

それをおしゃれ着洗い洗剤で手洗い、などしていたのだけれど

ぜんぜん縮んでくれなくて、とうとう普通の洗濯のときに洗濯ネットに

入れて洗濯という暴挙に。

でもおかげでサイズは希望通りに縮み、

その代わりに風合いが若干硬くなってしまったような気がする。

せっかくのカシミヤ混なんだけれど!

強引な縮絨のでいで縮み率がかなり高く

フェルトのようになった。

でもまあこれはこれでいいかな。

 

しかしこんなこと、雪がだんだん降ってやることがあまりない、

というときにしかできない。

次の冬までお預けかも。