夏休みなってから、朝ちいさいちいさい羽虫、味付け海苔の小袋の中の
海苔のかすのようにちいさい羽虫、が飛んで服のなかに入ってきてキモチ悪かった。
それがここ10日ばかり異常発生。窓が薄暗くなるほど集まり
床も足の踏み場がないほど、お風呂の残り湯も虫が浮いてないところがないぐらい。
しらべてみると「チビクロバネキノコバエ」とやらで
どうやら全国的にポツポツ異常発生しており、学校給食が中止になったところもあるそうな。
このチビクロは朝6時半からうちの中を飛び始め、活動は10時まで。
気がついたらみそ汁の椀に浮いてるし
わたしのカラダに20匹以上くっついてたこともある。
しかしガマンしてればいつかはみな退散してくれるか死んでしまうので
しょうがなく放置している。だって蚊取り線香も効かないし窓閉めてても入るし。
この家に越していろんな虫が入って来る。
この夏はおおきいムカデにも刺された。
でもそれが生活だし、もともと彼らの生活場所の上にわたしたちが家を建ててしまったから
すべてを排除なんてできないし、しようとも思わない。
都市的な生活では、こういうものはニンゲンのチカラですべて排除しようとする。
虫も草も動物も、風も陽の光も。
ニンゲンだけの完全快適にしちゃう。
「高断熱高気密の家」とか「オール電化」ってことばに表れてる気がする。
わたしの仕事場はスキマだらけで、おそろしいスズメバチも入って来るし
葛もつたを伸ばしてくる。
それくらいでいいなあと思う。困ることもあるけど。
夏休みは子どもと「風の谷のナウシカ」を久しぶりに観た。
震災後にこの映画を観たのは初めてになる。
こんなことを言っていたんだ、こんなことを。
ぐっときて涙が浮かぶのをなんどかこらえた。
「だれがこの水をきれいにしてくれてるの?」
ちなみに小5の息子にはちいと理解しきれなかったようで。
でもまた何年後かにみるといいね。わたしもそうでした。