チマチマ毎日

木工屋と陶器屋の夫婦が作るセルフビルドの家と、まいにちの生活、道具のあれやこれや。

コンロ冬眠から目覚める

2012年03月31日 | 日々のつれづれ

 

 安物のガスコンロのフッ素塗布を金タワシでこすり取る日々。

しだいに鈍色の金属肌があらわになり、フフフとほくそえむわたし。

 

さてこのコンロ、昨年から右のコンロだけ調子が悪く

冬の間まったく点火しなかった。

 

    

 

が、しかし。

3月に入り最低気温が氷点下をわることが少なくなってくると

なぜかいきなり点くように。

 

やったね、これでメーカーに送って直してもらう8000円なんぼが浮いた。(←たぶん実際はもっと高かったであろう)

だけどまた寒くなると冬眠するようになるんだろう。

そうやってつきあっていくんだろうな、このコンロと。

 


イノシシがついてまわる

2012年03月26日 | 日々のつれづれ

 

 春はみないそがしい。

 

「つながる命 福島」であわあわ走り回っていたのもおわって、ほっとする間もなく

というかそれと平行して、地区の祭りの準備がこれまたいそがしい。

今年はこの地区が神社の春祭りの当元(当番)に当たっていて、おとうちゃんは山車作り、わたしは踊りの練習、と

交代で夜出る日が祭り当日まで続く。

 

それに先んじてこの集落の春祭りが昨日あった。祭りだらけだっちゅーの。

 

   今朝も残るイノシシ汁・・・

 

 昨年はこのあたりの田畑はイノシシの被害が続出した。

それからにっくきイノシシの肉を食べて防御反逆にのりだすのだ~!

とばかりに、ここ最近祭りにはイノシシの肉がヤマモリテンコモリに出されるようになった。

 

イノシシの肉はちゃんと血抜きしてあれば臭みもなく、脂身も落としてしまえばあっさりしてけっこうおいしい。

うちの集落にはそういう料理に長けてるひとがいて、イノシシ汁や焼き肉などとてもおいしく仕上げてくれる。

 

しかーし。

ふだんほとんど食べない肉を鉄板焼きで大盛り二皿(おそらく5~6人分)、

それと鍋にいっぱいあふれんばかりにイノシシ汁をもらっても、実際くるしい。

 

前回の秋祭りもそうだったけど、汁物は次の日になるとちょっと臭みが出てくるし

焼き肉も固くなる。←焼き残ったものをもらってくるから。←ほしいと言ってもらってきたわけでなく「はい」と渡される。

 

う~む。う~~~~む。

ほんとにほしいのは残ったビールなんですけど。。。


「つながる命 福島 第二回」@加子母 

2012年03月23日 | 日々のつれづれ

 

 きのうは「つながる命 福島」で加子母に滞在していた母子さんたちを無事に見送ることが出来た。

「つながる命 福島」では放射能の汚染をこうむっている地域の母子さんたちに

短期疎開してリフレッシュしてもらうのが目的で、今回10月に引き続き二回目。

 

 

   

今回はサポーターでなくスタッフとして前段階から関わらせてもらいました。

みんなとてもいい顔で動いていたと思う。ここのスタッフはワキアイアイって言葉がよく合うなあ。

ほんと大変だったけどとても楽しいことだかりだった。ありがとうです。

 

 

「その土地に生きる」ってことはその土地で採れたものを食べ、その土地の水を飲むということだと

わたしは思う。

でもそれがいまとてもムツカシイ。

そんな単純なことがムツカシクなってしまった。

 

おかあさんたちは子どもを育てなければならない。

その土地で、あるいは家族離ればなれになって別の土地に移って。

 

自分の生まれ育った自分の愛する土地で、愛する家族と暮らす、

それをどうして壊せるだろう。

 

うちの台所では咲いたばかりのクリスマスローズと大根の葉から伸びてきた芽が花をつけようとしている。

摘んだ水菜もここでさらに伸びようとしてる。

これがとても貴重なものなんだなあ、なんだかせつない。

 

 


芽がでますように。

2012年03月11日 | 農作業農作物

 

                     

 

 一年前の今日、わたしはどこにいたのだろう?

近所のSさん宅で「ちいさい地産地消の市、マルシェ」の打ち合わせをしていたんだ。

あまりに長くつづく揺れにいやな予感と妙な不安を覚え、同席していた友人たちもおそらく同じ気持ちを持ったんだろう

その場ははやく解散して家に帰った。

 

それから4日後の15日、名古屋からの帰り道、車の中のカーラジオで福島の原発が爆発したことを知った。

TOKYO FMから流れた緊急速報ではどこかの大学教授が

 

「チェルノブイリに匹敵する、あるいはそれ以上になる可能性のある原発事故が起きました。

被爆をさけるため、福島から半径○百mにすむ住人のかたは家の窓を閉め、

やむを得ず外出するとしてもマスク、帽子を着用、帰宅したらすぐにそれを脱ぎ・・・」

 

この放送を聞いたわたしは震えが止まらなくなった。

とうとう起きた、どうするんだ?被爆?ほんとに被爆してる?!

 

この放送で放射能物質拡散による被爆の危険性を指摘して、ラジオで懸命にその危険性を説明し避難を訴えていた教授は

いまでは誰なのかよくわからない。調べてもあまり出て来ないのだ。

おそらく京都原子炉研の小出助教ではないかと思うんだけれど。

 

    うちの畑、ちいさいけど見てるとほっとする。

 

 

 ここ最近しりあった福島から移住してこられた一家(ご主人は福島に残っている)に自然農塾をすすめてみた。

「こんどの11日が畑の指導日なんだけどね、よかったら一緒に行きませんか」

「そうね、ありがとう。でもこの日はちょっと特別というか。

 なにするでもないんだけど、家にいて・・・祈るというか・・・」

 

息をのんだ。

ああ、そうだ。そうだよね。

わたしやっぱり遠距離にすんでてそこに思いが寄らなかった。

自分はやっぱり部外者意識だなと思った。

 

 

一年後の今日3月11日は、東野自然農塾の日でした。

あたたかい小春日和の中、畑の指導のまえにみなさんと黙祷をしました。

  

 

  

うちの little farmer。黒いミツウマのながぐつがお似合い。

先々あなたたち、さらにつぎの子どもたちのために何ができるのかな。

 


諸行無常下克上の春

2012年03月07日 | 愛しいねこたち

 

 急に春めいてきた。

最低気温も−5とかだったのがいきなり+5の日もあったりして、カラダがおっつかない。

 

猫の世界ももちろん春。

デッキの床下でうなり声がする。

こっそりのぞくと・・・

 

     左がカキ、右がドクロ。ニャン相ひじょーに悪い。

                           目つきがカタギじゃないね。

 

現在この二人がこの地区の政権争い真っ最中。

ドクロやや劣勢であります。

数カ月前までカキはそんな大きい猫じゃなかったのに、ここ最近「カキデカ」。

若さをたてにドクロを追いつめる。

 

   うちのひとたちは。。。

「ばあさん、さむいのう」

「でも今日は床暖房入ってますよ、じいさん」

 


おひなさまの事情

2012年03月01日 | 日々のつれづれ

 

 節分が終わっておひなさまを出してしばらくすると、おひなさまふたりがドラマをくりひろげていた。

 

どうやら冷蔵庫の扉を開け閉めするたび、冷蔵庫の裏手がふたりの居場所になってるから

その振動でちょこっとずつ動くらしい。

 

   「ちょっとどうなのよっ」「いやその・・・」

 

   「もういいわよ」「・・・・・」

 

   「おれだって怒るもん」「好きにすれば~」

 

   「・・・・・」「・・・・・」

 

   「ねえねえ」「なによ」

 

   「ごめん・・・」

 

   もとのとおり。なかなおり。