チマチマ毎日

木工屋と陶器屋の夫婦が作るセルフビルドの家と、まいにちの生活、道具のあれやこれや。

むろをつくりました

2008年02月26日 | 家の中でつくるコマゴマ
 
小さいけど室完成!(ほとんどヲッチャン作)

<先週のあらすじ>
先週から朝の冷え込みが厳しく、仕事場内に置いてあった釉薬はもちろん粘土まで凍る始末で、さらにネズミが凍結防止用の毛布に寄って来るようになり、乾燥中のものにフンが落ちてたことがきっかけで「ちゃんと密閉できる室をつくろう!」と決心。


とはいってもわたしの窯場はすごい狭い。
既存の乾燥棚の一部を石膏ボード(貧乏人の味方。一枚半坪298円)でしっかり囲い内側に断熱材を入れることに。
簡単に思えるけれどこれが結構難儀で、何のかんの言ってつれあいに助けてもらってしまった(忙しかったのに)。

写真は手前の「フタ」が取ってある状態。
棚に作品を入れてビニールをかぶせ、棚の一番下には電気毛布を入れ微弱にしておく、そして手前の面に「フタ」をしてゴムバンドで固定するという、ままめんどくさい室。でもいままでのものとは格段の差!
お金をかけられない、時間をかけられない(これだけでも数日仕事がストップしたし)という二重苦をなんとかクリア。
でも大皿をざくざく作ってしまうと入りきらないだろう…。
(いまはもうそれ以上は考えない。)

しかし室ができて次の日の今日、朝の冷え込みは和らぎはじめている。
昨年の猛暑の中、ウィンドクーラーを取り付けた次の日から暑さが和らいだように、室ができたら寒さは和らぎそうだ。かんがえればもうすぐ3月。



仕事場は霜道

2008年02月18日 | 日々のつれづれ
袋の中身は粘土。日向ぼっこ中。

ここのところ朝の冷え込みが厳しく、朝こどもを保育園に送る8時に-4℃(もっと寒いところはあるでしょうがわたしにはこれでもかなりこたえる)。だから早朝は-7℃くらいかな。


うちが建っているところは地元の人にきくと「霜道」らしい。
早朝この霜道に沿ってカーテンのように霜がすーっと降りてきて
「右半分は霜が降りてて左半分は何ともなってない」っていうことがになる。これを知ってないと、種を蒔いたばかりの作物がやられる。
この霜道が完全にかぶるところにわたしのちいさい仕事場がある。

だから気をゆるすと粘土も凍る。
芯までガッチンコです。こうなるとなかなか溶けない。
おひさまにお任せする。


作品のほうは凍るとすべてがパーになるので厳重に梱包。
断熱ボードで小さい室をつくり、中に作品をのっけた板をならべる。
それを大きいビニール袋でくるみ(過乾燥を防ぐ)キルティング布をかぶせそこに電気毛布をのせる。段ボールをかぶせたりもする。
電気毛布は乾燥し過ぎが難点だけどコストが低いから助かる。
室の側面からまた毛布とエアキャップをかぶせこれで一段落。

この室でも作ったものが割れることがある)。
過乾燥と少しのスキマから風がひゅっと入りこんだみたい。
どれだけ皿を割ったか、そういうことは考えない。
考えるとどつぼにはまるから。



とりがくる

2008年02月15日 | どうぶつに会う


 どうしてこの鳥は手のひらに乗っているの---
それはまず最初にうちの居間のガラス戸にぶつかって
気絶していた、とそこへチイがやってきてここぞとばかりに
くわえて逃げた。
チイは鳥を捕れるくらい俊敏なネコではないのでこういう機会を
のがすと獲物に触れることは出来ない。くわえてさささと走り出す。

でもわたしが追いかけてしまった。不器用に鳥をくわえて
逃げようとするチイには簡単に追いついて、わたしは鳥をチイから奪ってしまった。
チイごめんよ。でもまだ生きてるかもしれないし。チイはどうせ野生の鳥は食べないし、悪いけどちょっとちょうだいね。

でももう死んでいた。首がぐらぐらする。死んだふりしてるのかなって思ったけど、もうびくともうごかない。
父ちゃんの手のひらにのせて見る。
とてもきれいでちいさくて軽い。
それから父ちゃんが埋めました。


ジョウビタキはよくくる。
葉っぱの落ちた柿の木が好きらしく、よくここにとまってる。
しかしタマがそれをよく知っていて張っている。
頭だけになったジョウビタキも父ちゃんが埋める。

メジロは一週間前にこの冬初めて会った。
でもその後の寒波でどこぞへ行ったらしい。
こういうときはどこで暖をとっているんだろう。

大雪の降ったあとの太陽がいっぱいの日、まだ外は真っ白で空気もきーんと冷えこんでるのに鳥の声がすごいときがある。
朝から曇ってて陽がささない寒い日は声も聞こえない。


この父ちゃんの手のひらに眠っている鳥はなんというなまえなんだろう。
調べてみたけど、案外わからないもんだ。



この冬のそら

2008年02月13日 | 日々のつれづれ
←ここ最近一番降った日
 これくらい降るのはめずらしくないんだけれど、たまのことだから右往左往する。
普段乗る車はスタッドレスタイヤを履いているけど四駆ではなく
これで出かけようとして途中断念し軽トラに乗り換え。
このまま車を乗り換えなかったら遭難するところだった。
ふと、ドラマ「北の国から」で東京からきたおばさんと純が
大雪の中車が動かなくなり馬に助けられるという話を思い出す。


次の日は一転してぽかぽか。
しばれたカラダを陽に当てるネコら。日光を味わってるカンジ。
ニンゲンもそうします。洗濯物も。


そして昨日の夕方、笠置山から黒い雲が手を伸ばすように
どわーっと伸びてくる。それと同時に強い北風が吹きはじめる。

今朝はばっちし霜柱。
仕事場内の粘土も凍っていました。
ファンヒーターで溶かさないと仕事できません~。




気がついたらリバーシブル

2008年02月04日 | ちくちく縫い縫い
 昨年夏に作ったかばんが気に入らなくて、長いことどうしようか考えていたけれど、とうとうほどいて新しく作り直すことにした。
布も買わないようにしてて、このところほどいて使うことが多い。


上ふたつは最初内袋だった。手でちくちく縫っているうちに
ああ、これ外側でもいいかなと思って急遽縫い方を変更、表側でも
大丈夫なように縫い直し。


こちらは最初から表側だったけど、今は内側にして使ってる。
ほどいたり縫ったりをくり返して穴が開いちゃってるところもあるけど、
こっそり使ってる分にはわからないし。

天気がいい日はうちの居間には西日がばあーんと当たるから
あったかくストーブいらなくて作業もしやすいのだけれど
昨日のように雪だの雨だのになると、とたんに家の中がしんしんと冷える。
こんな作業はしていられない。
薪も貴重だし灯油も高い。当然ケチケチになってくる。でもケチケチが環境にはいいんだろうね。寒いけど。