←これはいつもの元気なタマ
日曜日
夕方ちょっと買い物に出た。家は窓など締めて戸締まり。
2時間ほどして帰って来ると、タマが2階から「おぇ~おぇ~」
と低い妙な声を出しながら階段を下りて来た。
それが尋常な歩き方でない。狂牛病みたいにふらふらなのだ。
降りて来ると同時に朝から食べたものを全部嘔吐。
嘔吐はそれだけで終わったけど、床にへたったタマはおそろしく呼吸が速くなっており、口は大きく開いている。
こんな状態は今まで見たことがない。慌ててネコの病気の本を開き、ネットでも病状を検索した。
家を締め切って出かけていたし、タマは暑い2階で寝てたし
「もしかして熱中症?」かもしれないと、はあはあ苦しそうなタマを抱いて風呂場に行きシャワーで冷たい水をかける(熱中症の場合はこうしろ、と書いてあった)。
なんとか口を閉じて呼吸の速さは減ったけれど、今度は歩けない。歩こうとしても足が立たなくなってしまった。口のまわりには泡もついてて、本で見るとかなり危険な状態らしい。
手当り次第に動物病院に電話をしてみるが、日曜の夜6時台にやっている病院はない。病院は明日行くことにして、タマにレメディを溶かしたお水を少しずつスポイトで飲ませることにした。その間もタマは自力で立とうとするが足がもつれて倒れる。自分でも辛いようでウェーンとか細く泣く。調子が悪い時はネコはうずくまって寝るのが常なんだけれど丸くなることさえ出来ない。そしてなぜか目をぱっちり開けてゆっくりとまわりを見渡しているのであった。
この晩はお父ちゃんが1階でタマと寝ることに。しかしみんな眠れない。
次の日月曜日
朝のタマは昨日よりはかなり状態はよく、ふらふらながら歩けるようになってはいた。食欲はない。とにかく朝一番で病院へかけこむ。
先生はメタボリックなカラダではあるがすごく信頼のおけるおひとで人気があるから待ち合いは猫犬でいっぱい。
「吐くということだとなんらかの中毒だと思うけれど、このふらつきが長いというのがおかしい。もしかしたら甲状腺障害かもしれない」という所見。今日は血液検査をして脱水症状があるからこのまま夜まで入院ということになった。タマは緊張とストレスでかネコケースの中でおしっこをもらしてしまい、不憫でならない。
家ではタマの不在を知ってかチイが甲高い声でフワーフワーとないて歩いていた。
夜7時、子供とタマを迎えにいく。少し元気そうになっていたが息子は点滴を打たれたりしてるタマを見て涙目になっていた。「ほーら、タマ元気になったみたいだよ」といって場を明るく。しかしわたしだって心配でまだまだ明るくなれない。一応帰って様子を見、元気がないようだったらまた来て下さいということで帰宅。
タマの足取りは普通になっていて缶詰も少し食べ、「もう病院は疲れたわ。わたし先寝るで。」と言って(そう聴こえた)2階にゆっくり上がりわたしのベッドで寝てしまった。
火曜日今日
今のところ普段通りのタマに戻りつつある。食欲もあるし、声も出る。暑い外にはあまりでないけど。しかし一体なぜにこのようなことになったのか、ぜんぜんわからないままである。毒のある草を食べてこうなったのか、ムカデ忌避材をなめてこうなったのか、単に熱中症だったのか、それとも甲状腺障害なのか。
なんだかわからないまま、タマの姿をしょっちゅう確認してはほっとしてる心配性のわたしなのですが。