夏になると葛はそこらへんに蔓をのばし、その繁殖力をこれでもかー!というくらいに
見せつけて、暑苦しいったらない。
ひと昔はこの葛のつよい繊維を利用して、葛布を作っていたらしい。いったいいつごろなのか。
利用されていたのは綿などが出回り出す前の、ほんの短い期間だったみたい。
一度作ってみたいねと昨年友人たちのあいだで話が出て。
そして今年、実際やってみることになりました。
まずはテストとして1kgだけ採取。
葉っぱを落として鍋でグツグツ煮る。
刈り取っておいた草の上に寝かし
ビニールシートで雨露をしのぎ、発酵させる。
ツルの芯や表皮がとろけてそれを水で洗い流しながらしごいてみると
こんなしろい繊維がのこる。
葛を刈り、葉を落とし、茹でて・・・の一連の作業は単純なんだけど
きっとわたしが知らないところでもっと深いはずで。
でもわからないなりにやってることが、すごく楽しい。
陶器をずっと作ってきたけれど、こういう作業から離れたとこにいた。
この楽しさになんで近づかなかったかな。
さてこの繊維をどうするか?!試行錯誤はつづく。