あさごはんを食べていると、朝日がさーっと入ってくる。
赤や黄色の柿の葉、山桜の葉を見てると、一日のはじめに何かもらった気持ち。
でもあと数週間もすればこの部屋は寒くなって、あさごはんは薪ストーブの横になる。
それまでのぜいたく。
ようやく今年採れたお米を食べ始めた。
イノシシに入られ、イモチ病が出て、秋の長雨にあい
父ちゃんが顔色を変えながらようやく脱穀までもってきた。
カメムシが食んでところどころ黒い粒がまじる米を
よくかんでたべる。
そのごはんをたべる茶碗もこの時期着替えることにした。
新しい釉薬を使いたくて、その試作品なんだけど。
おもえば今まで使っていた茶碗は、やっぱり試作品で
何年か前にインフルエンザになりながら、ウンウンうなりながら作ったけど
やっぱりあまりうまくいかった。
でも試作品はそのあと何年もごはんを盛りつけて使ってきた。
ごくろうさまでした。
一声かけてお塩を降ってさよならする。