「これから始める地域デビュー講座」というものに
行ってみました。
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地域デビューとは、聞きかじったばかりでつたないわたしの言葉でいうと
団塊の世代などが退職したあと、なにもせずにいるのではなく
地域の問題に取り組んだり、自分がこの先向かうであろう老後の生活を
荒廃したものにさせない環境づくりにむけてみよう、といったものかな。
具体例でいうと「都会で働いたあと田舎暮らしに憧れて地方に来たものの何もすることがなかったけれど、コミュニティーバスの運転手を任されることになって地域のお年寄りの足となり、地区に入り込むきっかけにもなった」
とか。
わたしたちはまだそんな年齢ではないんだけれど
地域デビューの背後にはいろんな問題が付随している。
近いうちに、この中山間地には年寄りの人口がそうでない人口を
上回る。
そしてあとは坂を転がるように高齢化が進み、「はたらけるひと」の割合はおそろしい勢いで減って行く。仕事もないし。
そうなったら少しでも動けるひとが動きにくい人、動けない人を助けるってことが必要なわけで、そうした取りくみは今からでもけっして早くはない。
今回のテーマは「地域の足となるコミュニティーバス」。
実際恵那市の三郷町というところでこの運営を現実化するにあたり
どんな団体が、誰が、どの規模で、どうやってやっていくのかという
具体例をいろいろあげて問題点をあげる。
朝9時半から始まる講座は、簡単な自己紹介のあといきなり
ワークショップに入り、4人ずつのグループに分かれ具体案を出し合い
まとめていかねばならない。
わたしの入ったチームは名古屋大学環境研究科准教授、三郷町の自治体に属し実際そういった活動をしておられる女性、市役所の方。
いきなり難しい専門用語が飛び交い、じつは前夜そうとう焼酎を呑んで
アタマがぐらんぐらんしていたわたしは酒臭い息を殺しながら
ついていくのが精一杯だった。意見なんて出そうにも出ない。
「いや~うちの電話番号はちょっと前まで地域タクシーの電話だったみたいで、相当な間違い電話かかってきますよ。みんなお年寄りで、病院まで行くときタクシー呼ぶんです。」くらいしか発言できない。。。
さて、この本「地域をデザインする」。
この三郷町に住んでいる駒宮さんが、中山間地のこの先を三郷町周辺のデータと自分の生活をもとに中山間地のこれからを「デザイン」したもの。
わかりやすく暗くなくおもしろい。
田舎に住んでいないヒトもぜひ一読を。