今年の味噌作りは例年より一ヶ月遅くなってしまった。
しかしGW、父ちゃんも10歳息子もいる。手伝ってもらえる。
ということで不安定な天候の中晴天の日を選んで朝から作業開始。
今年はーーー
新麹3,5キロ
新豆3キロ、塩1,5キロ
これに古い豆1キロ 古い麹1,5キロ、塩0,5キロをたす。
タイムラインはこんな感じ。
朝8:00 かまどに火入れ。
剪定した梅の枝が湿気っていてなかなか火がつかない。
お向かいの田んぼがいい感じ。
9:00 鍋の中がふつふついいはじめる。
薪をかまどに20分おきぐらいにくべる。
これは家の改築を進めている父ちゃんが結構やってくれた。
これだけでもとても助かる。
息子10歳は変なもんをくべるから要注意。
裏山の木に登って、手伝い要因にはならない。
12:00 豆は柔らかくなってはきたけどまだ若干抵抗がある。
13:30 古い豆を前日に圧力鍋で茹でてあり、それをこのミンサーでマッシュし始める。
今年は小さいミンサー(アサヒ軽金属)をもらった。
本来お肉をミンチにするものらしいけど試してみたら大豆もいい感じに潰れる。
昨年のフードプロセッサーよりもずっと楽。
この機械の取手をクルクル回す役を息子に頼むつもりであったが
お隣の子と遊びに行ってしまった。しょうがなく一人でクルクル。
14:00 かまどで茹でていた豆もミンサーにかける。ちゃんとつぶれてくれる。
熱々の豆を手でミンサーの投入口に押し込みながらクルクル続けること1時間半。
続いて塩きり麹の入ったタライと、つぶし終えた豆を混ぜる。茹で汁も加える。
昨年は茹で汁が多めだったけれど、今年は固め。
おいしくなーれー、おいしくなーれー、おいしくなーれー
容器に投げ込んだタネをぐっぐっと押して上からかび防止の塩を多めに振り
さらにビニール袋に入れた塩で重し。
アルコールで容器のまわりを吹いたら完了。
15:30には洗い物も終えて一息。
ホカホカ、ツヤツヤになった手で、冷いアイスクリームを持って食べる。
ほう〜今年も味噌作業、無事終了。
本当に昔アメリカに行った時に買った肉挽機を使って
茹でた大豆を挽いていました。アルミダイカストとかいうものでできたごっつい機械でしたよ。アメリカでは自家製ソーセージを作る機械でした。夫の田舎の親戚が味噌用の豆を栽培しなくなり、麹も作らなくなり、しりすぼみに味噌づくりは終わりとなりました。ところがそれに参加していた同級生が私の知らないところでひそかに味噌づくりを継承していて、肉挽機も買って、麹屋も見つけて仕入れてやっているとか。自分の町の夏祭りに出す豚汁に毎年自家製お味噌を供出するのが生きがいとか。こうして私の味噌づくりの伝統は友人の家で受け継がれているのです!ノウハウの伝播はこのようにして行われるのですね。
こちらは梅雨入り、今週は晴れ間もほとんどなさそうです。
私も味噌作りは友人のうちで一緒に作ることから始まりました。
tenfingersさんのように、大きい大豆をひく機械を持っている友人が
作り方を一から教えてくれて、その後うちで自分だけでもできるようになりました。
指導者の存在は大きいです。
この、味噌は買うだけじゃなくて作ってもいいんだよ〜という空気は
tenfingerさんのお友だち、お子さん方に伝わって
またそこから広がっていくのでしょう。
味噌の香りとともに。
手製の味噌の、熟成してくる過程のよい香りは市販では得られないですよね。