地底人の独り言

いつまでもみずみずしい感性を持ち続けて生きたいと願いつつ、日々の思いや暮らしを綴っていきます

ごあいさつ

いつも訪問してくれてありがとう。 「毎日が日曜日」の日々ですが、好奇心いっぱいに、ミーハー心を忘れず生きていく様や日々の思いを綴っていきたいと考えています。  是非とも、今後とも訪問をお願いします。また訪問していただいたら、足跡・コメントを残してくれたらなお嬉しいです(4桁の数字を半角小文字で入力忘れないでくださね)。 今後ともよろしくお願いします。

透析生活17年

2011年08月11日 | 読書

  

透析生活17年そして妻からの腎移植を丹念に記録した記者魂に深く感動

 何とも暑い。40度近い気温を記録した地域もある。「ゲリラ豪雨」に泣かされている地域もある。岡山の地では、夕立もない。

 さて、先に私が経験した胆嚢摘出手術は腹腔鏡によるもので、我が体に大きなダメージはなかったものの、それでも手術は初めてであり精神的には厳しいものがあった。

 そんな術後の生活の中で読んだ本の一冊が、山本晃著『透析生活17年 新聞記者の移植体験記』(岩波書店刊)だ。

 著者は熊本日日新聞の記者で、自らの体験を「命をつないで -透析から移植まで」を同紙に連載し、その後大幅に加筆したのが、『透析生活17年』だ。

 少し話が逸れるが、「原発性アルドステロン症」の病名を確定する際に入院した大学病院の病棟の部屋は、内分泌の患者さんが入院する4人部屋だった。そこでは、腎臓の病気の方ばかりで、人工透析や腹膜透析の患者さんだった。「腹膜透析」に慣れるために、指導を受けているお姿も拝見した。

 そうした経験からも、著者である山本晃さんの病気との闘いは壮絶であり、困難を極められたことは想像に難くない。しかし、著書の中では実に冷静に病気と向かい合い、家族の光景も含めて丹念に記録されている。その姿や記者魂には、まさに感動した。

 この本を読んで、私も日々の暮らしを書き綴ることの意味を改めて考え、もう少しだけこのブログを続けていこうと思った。変わらぬ訪問をお願いする。

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映画「PEACE」

2011年08月11日 | 映画・テレビ

 

想田和弘監督作品「PEACE」をやっと観た、ハート猫たちに乾杯だ

 想田和弘監督には、私が公民館で働かせていただいていた時に、我が公民館でご講演をお願いし、ほんのわずかな謝礼なのにご快諾いただいた。ダンサーでもある想田監督のパートナー(=妻)・柏木規与子さんは、監督の出会う以前から存じ上げていた。

 そんなご縁もあり、想田監督の新作の公開初日には、必ず観に行くことを心に決めている。しかし今回の映画「PEACE(ピース)」の封切り日の7月23日(岡山・シネマクレール)は、私が手術をしてリカバリー室でうなっていた時期で、監督ご夫妻にお会いすることはかなわなかった。

 そして、退院後も術後に発病した「腎盂炎」の影響もあり、体調が万全とは言えず、自宅で「よい子」をしていた。そんな中で、映画「PEACE」は12日(金)までの上映となっていることに気がついた。そしてもう一本観たいと思っていた「二重被爆」も、同じく12日までとなっていて、いささか慌てて、昨日観に行ったという訳だ。

 今回の映画「PEACE」は、「選挙」、「精神」と、想田監督のナレーションも音楽も使わない観察映画シリーズの番外編と位置づけられている。登場人物は想田監督のパートナーのご両親・柏木ご夫妻と緩和ケアを受けている橋本さんだ。

 柏木ご夫妻とも一度だけだが会食させていただいたご縁があり、かつ撮影は柏木ご夫妻が運営する「共助グループ 喫茶去」など、全編岡山市で撮影されており、とても親近感がわき画面にぐいぐいと引き込まれた。

 肺がんを患う橋本さんが吸っているタバコが「ピース」。そして、橋本さんは「一銭五厘の召集令状」で、戦争にも行った経験もある。

 それにしても、ご近所の迷惑やパートナーの怒りにも知らん顔で、野良猫たちに餌を与え続ける柏木(夫)さん。その集まってくる野良猫たちが何とも愛らしい。その中の一匹に、ハートマークの毛模様のある猫もいる。そうした何とも愛らしい野良猫たちの群れに、突如として現れてきた「泥棒猫」。

 平和や日常の大切さを考えさせてくれた映画「PEACE」そして、可愛い野良猫たちに「乾杯」だ。

 ところで今日は、映画のプログラムとともに、想田和弘監督著の新著『なぜ僕はドキュメンタリーを撮るのか』(講談社現代新書)を購入した。ゆっくりと読んでみようと思う。

 さて、想田和弘監督の観察映画第三弾は、平田オリザと劇団「青年団」を撮影した「演劇(仮)」(現在編集中)と聞く。次回の公開日には、初日に行けるように健康でありたいものだ。

 

コメント (4)
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