地底人の独り言

いつまでもみずみずしい感性を持ち続けて生きたいと願いつつ、日々の思いや暮らしを綴っていきます

餌食

2014年02月02日 | ひとりごと

一躍時代のヒロインとなった「万能細胞」小保方晴子さん、早速マスコミの餌食

 マウスの実験で世界初の万能細胞「STAP細胞」の作製に成功したとして、研究ユニットリーダーの小保方晴子さんが脚光を浴びている。「リカジョ」、「割烹着姿」等々、その研究成果とともに、30歳という若さのしかも美しい女性であり、マスコミが早速様々に取り上げている。

 例えば、小保方晴子さんは「早稲田大理工卒だが、出身者は『私大初のノーベル賞だ』『慶応に一矢報いた』大はしゃぎ」等との報道がある。今朝のスポーツ報知は、「『オボちゃん』のリングが話題沸騰」として、彼女が発表会見で指に光らせていた英ファッションブランド「ヴィヴィアン・ウエストウッド」を写真入りで取り上げている。

 まさに、マスコミの餌食となっている感がある。そのことを苦々しく思っていたら、小保方晴子さんご本人が、昨日「報道関係者の皆様へのお願い」なる文書を出した。そこには、「研究成果に関係のない報道が一人歩きしてしまい、研究活動に支障が出ている」と書いている。

 続けて、「お世話になってきた知人・友人をはじめ、近隣にお住いの方々にまでご迷惑が及び大変心苦しい毎日を送っております。真実でない報道もあり、その対応に翻弄され、研究を遂行することが困難な状況になってしまいました」とある。

 時の人をめぐる報道の過熱ぶりは今に始まったことではない。テレビのワイドショーや週間誌などの個人情報も人権も無視した報道を、マスコミはいつまで続けるつもりなのだろうか。深い反省の上に立って、マスコミ各社は報道のあり方について真摯に考えて欲しいと願う。

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