TV局はいったいいつまで現役東大生を引っ張り出して安いクイズ番組を流し続けるのか。もちろん見なけりゃいいわけで、実際見ないわけだが、たまに好きなタレントが出ていたりすると、少しは見てしまうわけで、そのたびにいつからTV局は安易な東大賛美を始めたのかと気分が悪くなる。
もっとも、昔からマスコミにとって東大ブランドはネタの宝庫で、プロ野球のドラフトで東大生が指名されたりすると大騒ぎしたものだ。それもある意味、東大賛美に違いないわけだが、勉強もできて、運動もできてたいしたものだという個人に対するリスペクトであり、最高学府そのものを賛美したわけではない。
それがクイズ番組ときたら、東大生VS一流私大卒芸能人など、学歴そのものを売りにしている。もちろん、クイズを面白おかしく演出するもので、学歴などしょせんはクイズのネタでしかなく学歴尊重主義ではないという意見もあるだろう。むしろ有名進学校が活躍する高校生クイズの方が、学歴尊重だという意見もある。今思えば、そうかもしれない。
それでも、東大ブランドを何の衒いもなく利用するTV局のやり方に、昭和おやじはめちゃくちゃ違和感を覚えるのだ。別に東大が嫌いなわけではないし、東京６大学野球で東大を応援する気持ちだってある。要はいまさらだが、東大ブランドで安易なクイズ番組をだらだら作り続けるTV局の貧困な企画力に反吐が出るのだ。
