朝日新聞の慰安婦問題誤報を受けて、メディアは一斉に朝日バッシングを展開している。
異様である。確かに朝日新聞の誤報は世界の信用を失墜させた世紀の大事件といっていいのかもしれない。しかし、もっと怖いのは、朝日が掲載したたった一人の嘘の証言だけで、従軍慰安婦問題が180度ひっくり返り、すべてが嘘ときめつけ、メディアがこぞって朝日を叩き、河野談話の撤回を訴え始めた行動だ。
本当に従軍慰安婦問題は存在しなかったのか。裏を返せば、朝日が取り上げたたった一人の証言だけで純軍慰安婦問題は歴史の1ページとして残ったのか。火の無い処に煙はたたないというのは世の常で、誤報によって中身は否定されても慰安婦問題は存在したはずだ。
何より、右に倣えで朝日を攻撃する社会は異常である。むしろ、朝日ごときに歴史を作られた社会を反省すべきなのではないのか。たったひとつのマスコによって世論が形成され、またまたマスコミによって逆転の世論が形成される右に倣えこそ、あってはならない。
もっと国民は賢くなくてはならない。マスコミ報道を鵜呑みにせず、評論家の戯言に迎合せず、冷静に己の考えで行動すべきではないのか。
朝日新聞ごときに惑わされ、今度はほかのメディアに翻弄され朝日を攻撃する。そんな右倣え社会こそ、憂えるべきで、従軍慰安婦を生んだ戦争に迎合したことを思い起こすべきではないのか。目を覚ませ日本人!
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