ナミュールで行く。鞍上は2週連続断然人気に推されながら期待を裏切ってしまった武史。そこに大外18番枠、しかも今の阪神は内枠有利の馬場状態。こうなると、ナミュールへの不安材料はどんどん高まっていく。今回も大荒れの結果になるのか。
不覚にもそんな流れに惑わされ、ナミュール本命に迷いが生じたのも事実だ。しかし、逆にここまで不安材料がそろうと、逆に出来すぎのような気がしてきた。競馬は、そんなに単純ではない。なんといっても、強い馬が勝つ可能性が最も高いのだ。そこに馬の仕上がり状態、出遅れ、明らかに有利不利がある馬場状態、落馬、落鉄などのファクターが重なって、強い馬でも負けるのだ。
今の時点でナミュールの力をそぐ材料といえば、内枠有利の結果がでている馬場状態だけだ。ナミュールのポテンシャルをもってすれば、ジュベのような大出遅れがない限り、内枠有利も力で勝てる。
相手はアルーリングウェイ、パーソナルハイ、ベルクレスタ、プレサージュリフト、サークルオブライフの5頭。
アルーリングウェイはいい枠にはいった。1200、1400、1600と変則的な使われ方をしたにもかかわらず、そつなくこなし、前走勝利でマイル適正があることがはっきりした。先行脚質も今の阪神マイルにあっている。
パーソナルハイは矢作厩舎で唯一ディープの子、先行力がありジュベでも評価したが、ここも無視できない。
ベルクレスタはドゥラメンテ産駒で、大きな舞台で入る予感がある。同じドゥラメンテ産駒スターズオンアイスとどちらを取るか迷ったが、スターズは今年3戦目、さらに前走、1勝馬プレサージュにあっさり差された競馬を見て今回はベルを指名する。
2戦2勝のプレサージュリフトは強烈な差し脚で未知の魅力を秘める。もし、ナミュールを負かすとすればこの馬かもしれない。ハービンジャー産駒2頭が外から強襲し、ゴールで鼻面が並ぶシーンも。
サークルオブライフは今でも桜花賞よりオークス向きと思っているのだが、ジュベの走りをすれば当然上位に来る。
一方、取捨で迷いに迷ったのがジュベで本命にしたウォーターナビレラだ。枠順も絶好で、簡単に切っていいものか迷ったわけだが、ジュベ、チューリップ賞の走りをみると1400までの馬なのかもしれない。シルバーステート、母父キングヘイローということで、期待はしているが、おじいちゃんに似て、大輪を咲かせるのは短距離かもしれない。
とにもかくにも勝つのはナミュールと信じて疑わないが、2着以下が絞り切れないので、馬券はナミュールから3連複1頭流しに留めておく。