ダノンベルーガでいく。前売りは21時段階での3番人気の単勝610円。これははっきり言ってかなりおししい。最内1番枠、初の中山、それだけで評価が下がるのだから、ファンの疑心暗鬼は相当なものだ。1番人気がなんとドウデュースで490円てえのだから、オッズだけみると皐月賞は近年まれにみる混戦といえる。
ほんとうにそうなのだろうか。能力はずば抜けているといえそうなイクノイックスが長期休養明けで人気をさげるのはいたしかたないが、本来1番人気になっても不思議ないホープフルSの覇者キラーアビリティが4番人気800円てえのはどうよ。武史が1番人気を裏切り続けているとはいえ、負けたのはすべてが騎手のせいではあるまい。
おかげで馬券的にはどこから入っても3連単は高配当必至で、ついつい取らぬ狸になってしまうが、それはさておきここはあくまでも能力重視で検討したい。
展開はビーアストニッシドかデシエルトだろうが、驚異的なハイペースは考えにくく、平均より若干早い程度だろう。前と後ろがガラリ入れ替わるシーンは考えにくく、ゴールまで100mを切ったあたりで、末脚が切れる馬が前を捉えにかかる展開になる。末脚という点ではダノンベルーガとイクノイックスが抜けている。こうなると大外を回らされるイクノより、経済コースを行けるベルーガの方がパワーを温存できる分有利だろう。もちろん、ごちゃつく馬群を捌く高等テクニックが要求されるが、川田なら少々強引にでもわずかな隙間に突っ込む技量はあるだろう。よほどの出遅れがない限り、ゴール前でしっかり前をとらえるはずだ。
相手はジオグリフとイクノイックス、キラーアビリティ、前残り期待のデシエルト、重賞でつねに上位に食い込んでくるボーンディスウェイとダンテスヴューも抑える。ドウデュースは切る。
馬券はベルーガから馬連と3連複で6頭に流し、3連単フォーメ①ー④⑭⑯⑱ー④⑦⑧⑭⑯⑱で勝負する。