付加価値の分析 その3:売上高と付加価値
企業の業績に関わる数字で最も一般的なのは「売上高」と「利益」でしょう。業績好調の時はよく「わが社は今期も増収・増益だ」などと言います。
増収とは、売上高が増えていること、増益とは利益が増えていることです。
そこでは、付加価値という言葉は入って来ません。という事は、それだけ付加価値という言葉(その概念)は、なじみが薄いという事でしょう。
しかし、一国の経済になると全く違います。その国の経済の状態を表す最も一般的な数字は「GDP=国内総生産」でしょう。ご承知のように、GDPはその国が1年間に創りだした「付加価値」です。
国の中では原材料が部品になり、製品になり、卸で売られ、小売りで売られるという事で、同じものが何回も売られますから、売り上げで重複する部分を省いて、付加価値だけを表示した方が解り易いからです。
1つの企業で見れば、売上高は「外から買った財やサービスの金額」と「わが社がそれに付け加えた金額」に分けられます。
「売上高 = 外部購入費用 + 付加価値」 という事になります。
そこで付加価値(生産性)分析の第1公式を見てみましょう。
付加価値生産性 = 付加価値/売上高 × 売上高/従業員数
付加価値生産性=付加価値/従業員数 に売上高を介在させてみたものです。売上高は、右辺の2つの分数の掛け算のそれぞれ分子と分母に入っていますから右辺の売上高を相殺すれば、公式は元の式に戻ります。
この第1公式の右辺の、
「付加価値/売上高」は、 「付加価値率」で、高付加価値化の指標です。
「売上高/従業員数」は、 「従業員一人当たり売上高」で、よく達成目標に使われます。
つまり、付加価値生産性を高めるためには、付加価値率を高めることと、一人当たり売上高を増やすことが必要という事になるわけです。
これらの内、付加価値率を高めること( 高付加価値化)は、いわば「質的な」付加価値生産性向上策で、一人当たりの売上高増加策は、いわば「量的」な、付加価値生産性向上策です。
今は量より質の時代などと言われますが、一般的に言えば、企業としては「付加価値率の向上」により重点を置くことになるのではないでしょうか。
これからの企業発展のカギとなる「付加価値率の向上」については、このブログでも「付加価値と付加価値率」「付加価値率の数字」「生産性向上の手段」など、折々に取り上げて来ていますので、ブログ内リンクも含めて、検索して頂ければ、お役にたつ情報もあるかと思っています。
企業の業績に関わる数字で最も一般的なのは「売上高」と「利益」でしょう。業績好調の時はよく「わが社は今期も増収・増益だ」などと言います。
増収とは、売上高が増えていること、増益とは利益が増えていることです。
そこでは、付加価値という言葉は入って来ません。という事は、それだけ付加価値という言葉(その概念)は、なじみが薄いという事でしょう。
しかし、一国の経済になると全く違います。その国の経済の状態を表す最も一般的な数字は「GDP=国内総生産」でしょう。ご承知のように、GDPはその国が1年間に創りだした「付加価値」です。
国の中では原材料が部品になり、製品になり、卸で売られ、小売りで売られるという事で、同じものが何回も売られますから、売り上げで重複する部分を省いて、付加価値だけを表示した方が解り易いからです。
1つの企業で見れば、売上高は「外から買った財やサービスの金額」と「わが社がそれに付け加えた金額」に分けられます。
「売上高 = 外部購入費用 + 付加価値」 という事になります。
そこで付加価値(生産性)分析の第1公式を見てみましょう。
付加価値生産性 = 付加価値/売上高 × 売上高/従業員数
付加価値生産性=付加価値/従業員数 に売上高を介在させてみたものです。売上高は、右辺の2つの分数の掛け算のそれぞれ分子と分母に入っていますから右辺の売上高を相殺すれば、公式は元の式に戻ります。
この第1公式の右辺の、
「付加価値/売上高」は、 「付加価値率」で、高付加価値化の指標です。
「売上高/従業員数」は、 「従業員一人当たり売上高」で、よく達成目標に使われます。
つまり、付加価値生産性を高めるためには、付加価値率を高めることと、一人当たり売上高を増やすことが必要という事になるわけです。
これらの内、付加価値率を高めること( 高付加価値化)は、いわば「質的な」付加価値生産性向上策で、一人当たりの売上高増加策は、いわば「量的」な、付加価値生産性向上策です。
今は量より質の時代などと言われますが、一般的に言えば、企業としては「付加価値率の向上」により重点を置くことになるのではないでしょうか。
これからの企業発展のカギとなる「付加価値率の向上」については、このブログでも「付加価値と付加価値率」「付加価値率の数字」「生産性向上の手段」など、折々に取り上げて来ていますので、ブログ内リンクも含めて、検索して頂ければ、お役にたつ情報もあるかと思っています。