今なぜ世界経済は不振なのか 5(健全な世界経済実現のために)
アメリカの金融正常化の成否については、未だ色々な見方があり、誰にもはっきりとは解らない状態かもしれません。
確かに短期的には解らない要素がいっぱいです。しかし長期的に見れば、いかにアメリカ経済が見かけ上元気になっても、万年経常赤字が続く限り、また、どこかでブレイクダウンすることは必至でしょう。
国家でも、企業でも、家計でも、何時までも赤字を続け、借金でやりくる状態を続けることは出来ません。そしてアメリカの経常赤字がなくなる状態を誰も想定してはいないようです。
ならば今の状態は基本的には何も変わりません。石油危機後頑張って経済健全化を実現した日本が円高で「失われた20年」を経験し、ギリシャ、スペイン、イタリアなどが努力して黒字国になり、健全化したユーロ圏が今度はユーロ高でデフレに悩むといったことの繰り返しです。
この動きに抗する中国が、どこまで抗しおうせるか、何が起こるか、現状では想像もつきませんが、基本的なマネー資本主義の流れは変わらないでしょう。
超大国、基軸通貨国アメリカに「経常赤字を直しなさい」と猫の首に鈴をつけるネズミはいないようです。
世界経済が固定相場制で頑張っていた時期、1960年代は、経済発展の黄金期でした。アメリカが赤字国に転落、ニクソンショックがきっかけで世界が変動相場制になり、マネー資本主義が生まれ、進化し、金融工学分野の経済学者がノーベル賞をもらうようになって、実体経済はマネー経済に支配されることになったのです。
人間を豊かに、幸せにするのは実体経済です、マネー経済は付加価値(GDP)を創らず、富の移転によって格差社会をつくるばかりです。格差社会は、あらゆる紛争の源を準備します。人類社会を不幸にする可能性がきわめて大きいものです。
望ましい地球経済というのは、先進国経済が確りと黒字を出し、その力で途上国が早期にテイクオフできるために役に立つ技術開発、経済援助などを積極化して、地球全体の豊かさ、地球全体の環境の改善を両立させるような活動を展開することでしょう。
人類社会の健全な発展のために、進むべき道を誤らないようにしたいものです。
アメリカの金融正常化の成否については、未だ色々な見方があり、誰にもはっきりとは解らない状態かもしれません。
確かに短期的には解らない要素がいっぱいです。しかし長期的に見れば、いかにアメリカ経済が見かけ上元気になっても、万年経常赤字が続く限り、また、どこかでブレイクダウンすることは必至でしょう。
国家でも、企業でも、家計でも、何時までも赤字を続け、借金でやりくる状態を続けることは出来ません。そしてアメリカの経常赤字がなくなる状態を誰も想定してはいないようです。
ならば今の状態は基本的には何も変わりません。石油危機後頑張って経済健全化を実現した日本が円高で「失われた20年」を経験し、ギリシャ、スペイン、イタリアなどが努力して黒字国になり、健全化したユーロ圏が今度はユーロ高でデフレに悩むといったことの繰り返しです。
この動きに抗する中国が、どこまで抗しおうせるか、何が起こるか、現状では想像もつきませんが、基本的なマネー資本主義の流れは変わらないでしょう。
超大国、基軸通貨国アメリカに「経常赤字を直しなさい」と猫の首に鈴をつけるネズミはいないようです。
世界経済が固定相場制で頑張っていた時期、1960年代は、経済発展の黄金期でした。アメリカが赤字国に転落、ニクソンショックがきっかけで世界が変動相場制になり、マネー資本主義が生まれ、進化し、金融工学分野の経済学者がノーベル賞をもらうようになって、実体経済はマネー経済に支配されることになったのです。
人間を豊かに、幸せにするのは実体経済です、マネー経済は付加価値(GDP)を創らず、富の移転によって格差社会をつくるばかりです。格差社会は、あらゆる紛争の源を準備します。人類社会を不幸にする可能性がきわめて大きいものです。
望ましい地球経済というのは、先進国経済が確りと黒字を出し、その力で途上国が早期にテイクオフできるために役に立つ技術開発、経済援助などを積極化して、地球全体の豊かさ、地球全体の環境の改善を両立させるような活動を展開することでしょう。
人類社会の健全な発展のために、進むべき道を誤らないようにしたいものです。