中国の「ニュー・ノーマル」
歴史的に見ても、世界最古とも言われる文字文明を持つ中国だけに、物事の名づけ方はなかなか巧いような気がします。
10パーセント成長時代から7パーセント成長時代へ。「これは経済不振、成長減速ということではなく、新段階の成長の時代に入ったのだ」ということで、「新常態」とは巧く名付けたものだと感心します。
13億の多様な人間が共存する中国ですから、国民全体の意識を変えていくのは大変な事でしょう。それには先ずみんなが不安などを持たず、納得する「言葉」が必要です。
国際的に見れば、7パーセントは超高度成長でしょう。新常態へ巧く移行出来れば本音でご同慶の至りです。
世界で最も小さい方の国シンガポールと世界最大の国中国は共に漢民族中心の多民族国家です。両国はともに高度成長を果し、短期間に先進国に上り詰めていくのでしょうか。シンガポールは先発の実験国家で、中国は超大規模でそれをなぞっていくのでしょうか。
先日逝去されたリークアンユー首相の初期、シンガポールに行くと毎年「礼儀正しくしましょう」とか「標準語を使いましょう。方言は駄目」などといった横断幕が街中(国中)到る所に懸っていて、新しい国づくりに邁進しているなと実感したことを覚えています。
現地の友人は「われわれは日本を見ている」と繰り返していましたが、今、シンガポールは日本に対し「守破離」のプロセスを通過し、小さいながら押しも押されもせぬ一流の先進国です。
シンガポールの成功を「啓蒙専制君主(enlightened tyrant)」の偉業という人もいますが、中国も共産党一党独裁の体制を取りながら、歴代のリーダーがその役割を果して行くのでしょうか。
清朝末期、「開明専制論」が戦わされた歴史がありますから、中国のリーダーたちは、多分、その認識はお持ちなのではないでしょうか。
中国という世界の超大国が脱皮を繰り返し、進化していくそのプロセスで、日本は何か貢献できることはないのでしょうか。それは、かつて中国から多くのことを学んだ日本の恩返しかもしれません。
そのくらいの気持ちで、中国とお付き合い出来るといいな、などと感じるところです。
歴史的に見ても、世界最古とも言われる文字文明を持つ中国だけに、物事の名づけ方はなかなか巧いような気がします。
10パーセント成長時代から7パーセント成長時代へ。「これは経済不振、成長減速ということではなく、新段階の成長の時代に入ったのだ」ということで、「新常態」とは巧く名付けたものだと感心します。
13億の多様な人間が共存する中国ですから、国民全体の意識を変えていくのは大変な事でしょう。それには先ずみんなが不安などを持たず、納得する「言葉」が必要です。
国際的に見れば、7パーセントは超高度成長でしょう。新常態へ巧く移行出来れば本音でご同慶の至りです。
世界で最も小さい方の国シンガポールと世界最大の国中国は共に漢民族中心の多民族国家です。両国はともに高度成長を果し、短期間に先進国に上り詰めていくのでしょうか。シンガポールは先発の実験国家で、中国は超大規模でそれをなぞっていくのでしょうか。
先日逝去されたリークアンユー首相の初期、シンガポールに行くと毎年「礼儀正しくしましょう」とか「標準語を使いましょう。方言は駄目」などといった横断幕が街中(国中)到る所に懸っていて、新しい国づくりに邁進しているなと実感したことを覚えています。
現地の友人は「われわれは日本を見ている」と繰り返していましたが、今、シンガポールは日本に対し「守破離」のプロセスを通過し、小さいながら押しも押されもせぬ一流の先進国です。
シンガポールの成功を「啓蒙専制君主(enlightened tyrant)」の偉業という人もいますが、中国も共産党一党独裁の体制を取りながら、歴代のリーダーがその役割を果して行くのでしょうか。
清朝末期、「開明専制論」が戦わされた歴史がありますから、中国のリーダーたちは、多分、その認識はお持ちなのではないでしょうか。
中国という世界の超大国が脱皮を繰り返し、進化していくそのプロセスで、日本は何か貢献できることはないのでしょうか。それは、かつて中国から多くのことを学んだ日本の恩返しかもしれません。
そのくらいの気持ちで、中国とお付き合い出来るといいな、などと感じるところです。