改めて日本経済の立ち位置は
位置を示すには縦横の座標が必要です。
縦の位置は、日本経済の時系列推移、横の位置は、現状の世界経済情勢ということになるでしょう。
ということで縦の位置から見て来ますと、丁度2年前の日銀による異次元金融緩和により待望の円安が実現し、デフレ不況の「失われた20年」時代は終了、さらに昨年の更なる金融緩和で$1=¥120円がらみということになり、日本の物価は国際比較しても高くないという状態に入り、アジアからの観光客の爆買いなどという現象まで出ました。
輸出産業は為替差益で大幅増益、輸入サイドは輸入品の価格高騰、しかし価格転嫁はままならずでした。加えて消費増税という波乱もあって、混乱した国内経済も、漸く、価格転嫁はすべきという政府の意向も出され、多少便乗気味の(デフレ時代の価格の下げ過ぎの反動)値上げも次第に普遍化し、新年度からは消費増税の影響は一巡で消失、日本経済は正常化の道を進みつつあるようです。
横の位置を見ますと、異次元金融緩和で先行したアメリカが出口を前にモタモタし、それを真似た日本に続いて、ヨーロッパンもアジア諸国も金融緩和に倣い始め、一時的には景気を保たせながら、実体経済の再建に努力中です。最も大変なのは、経常赤字の消えないアメリカと、自由経済に向けて構造改革途上の中国ではないでしょうか。
日本はそうした中で、政府の債務過剰という問題はありますが、どちらかといえば、順調は実体経済の成長路線に進みつつあると言えるでしょう。
日銀はインフレターゲットを口実(?)に金融緩和を続けていますが、「日本経済安定の基本は為替レートの安定」ということは十分ご承知でしょう。
消費不振が言われる日本ですが、消費は雇用と高い相関がありますから、雇用改善で次第に回復するでしょう。あとは日本企業が、いかに消費者に魅力ある製品・商品を開発・提供できるかです。それが出来れば当然海外市場にも通じます。
企業の開発力が最も問われているのが「今」ではないでしょうか。
政府はその邪魔になるようなことをやらないこと、さらには国民に徒に不信や不満、不安を齎すような動きをしないことです。
国民が安心してより良い明日を信じられるようにすることも、景気の先行き、実体経済の前進に必須の条件のようです。
位置を示すには縦横の座標が必要です。
縦の位置は、日本経済の時系列推移、横の位置は、現状の世界経済情勢ということになるでしょう。
ということで縦の位置から見て来ますと、丁度2年前の日銀による異次元金融緩和により待望の円安が実現し、デフレ不況の「失われた20年」時代は終了、さらに昨年の更なる金融緩和で$1=¥120円がらみということになり、日本の物価は国際比較しても高くないという状態に入り、アジアからの観光客の爆買いなどという現象まで出ました。
輸出産業は為替差益で大幅増益、輸入サイドは輸入品の価格高騰、しかし価格転嫁はままならずでした。加えて消費増税という波乱もあって、混乱した国内経済も、漸く、価格転嫁はすべきという政府の意向も出され、多少便乗気味の(デフレ時代の価格の下げ過ぎの反動)値上げも次第に普遍化し、新年度からは消費増税の影響は一巡で消失、日本経済は正常化の道を進みつつあるようです。
横の位置を見ますと、異次元金融緩和で先行したアメリカが出口を前にモタモタし、それを真似た日本に続いて、ヨーロッパンもアジア諸国も金融緩和に倣い始め、一時的には景気を保たせながら、実体経済の再建に努力中です。最も大変なのは、経常赤字の消えないアメリカと、自由経済に向けて構造改革途上の中国ではないでしょうか。
日本はそうした中で、政府の債務過剰という問題はありますが、どちらかといえば、順調は実体経済の成長路線に進みつつあると言えるでしょう。
日銀はインフレターゲットを口実(?)に金融緩和を続けていますが、「日本経済安定の基本は為替レートの安定」ということは十分ご承知でしょう。
消費不振が言われる日本ですが、消費は雇用と高い相関がありますから、雇用改善で次第に回復するでしょう。あとは日本企業が、いかに消費者に魅力ある製品・商品を開発・提供できるかです。それが出来れば当然海外市場にも通じます。
企業の開発力が最も問われているのが「今」ではないでしょうか。
政府はその邪魔になるようなことをやらないこと、さらには国民に徒に不信や不満、不安を齎すような動きをしないことです。
国民が安心してより良い明日を信じられるようにすることも、景気の先行き、実体経済の前進に必須の条件のようです。