日本経済、今後の安定成長に必要なもの
アベノミクスを喧伝する政府ですが、現在の日本経済は、ちょっとした成長の踊り場にあるのかもしれません。
この2年ほどの円安で、日本経済は様変わりに変わりました。輸出関連と輸入関連の損得の問題はありますが、日本経済トータルとしては、円安は、その分だけ賃金を含む国内コストを下げ、同じだけ国産品(含サービス)の価格を下げました。
もちろんこれはドル建ての話ですから、国内(円建て)では、賃金も物価も変わりません。しかし日本の国際競争力は強くなり、輸出部門では為替差益が出、そうした事が原因で株価が上がり、好況になりました。これは円高になった時との正反対の現象です。
しかしこれ以上の円安は多分ないでしょう。また、ない方が健全でしょう。
ということですと、80円から120円になった円安過程に伴う好景気はおしまいです。あとはまともな経済成長への努力だけが日本経済を押し上げます。
円高というアゲインストの風が円安というフォローの風に代わり、今その風も止んで、ゴルフで言えば、まともな飛距離の時代に入ったのです。
これから飛距離は自分の努力で伸ばすしかありません。通貨政策で出来ることは限りがあります。無理に続ければそのうちバブルになり、その破裂で痛い目に遭うだけです。安倍さんの言う第三の矢は、企業と国民が頑張れば、それだけの結果は出るということで、政府は皆さんが頑張り易くなるように努力しますということなのです。
その意味では、これからは政府や日銀が更なるフォローの風を送ってくれるなどと考えない方がいいでしょう。日本の社会全体、そして産業人が如何に頑張ったかがそのまま結果として出て来るということになるのでしょう。
ではその「頑張り」とは何でしょうか。結論はハッキリしています。それは「生産性の向上」です。経済活動の成果は「実質付加価値生産性」で測られ、それが、人間生活、社会生活に豊かさと快適さを齎すのです。
賃金の上昇も、生活の安全や快適さも、高齢者の福祉充実も、保育や教育の改善も、「国民経済生産性の向上」によって可能になるのです。
そしてそれは日本人があらゆる持ち場で、頑張って生産性向上を実現することの集大成です。
これからが、いよいよ生産性向上活動の本番です。
アベノミクスを喧伝する政府ですが、現在の日本経済は、ちょっとした成長の踊り場にあるのかもしれません。
この2年ほどの円安で、日本経済は様変わりに変わりました。輸出関連と輸入関連の損得の問題はありますが、日本経済トータルとしては、円安は、その分だけ賃金を含む国内コストを下げ、同じだけ国産品(含サービス)の価格を下げました。
もちろんこれはドル建ての話ですから、国内(円建て)では、賃金も物価も変わりません。しかし日本の国際競争力は強くなり、輸出部門では為替差益が出、そうした事が原因で株価が上がり、好況になりました。これは円高になった時との正反対の現象です。
しかしこれ以上の円安は多分ないでしょう。また、ない方が健全でしょう。
ということですと、80円から120円になった円安過程に伴う好景気はおしまいです。あとはまともな経済成長への努力だけが日本経済を押し上げます。
円高というアゲインストの風が円安というフォローの風に代わり、今その風も止んで、ゴルフで言えば、まともな飛距離の時代に入ったのです。
これから飛距離は自分の努力で伸ばすしかありません。通貨政策で出来ることは限りがあります。無理に続ければそのうちバブルになり、その破裂で痛い目に遭うだけです。安倍さんの言う第三の矢は、企業と国民が頑張れば、それだけの結果は出るということで、政府は皆さんが頑張り易くなるように努力しますということなのです。
その意味では、これからは政府や日銀が更なるフォローの風を送ってくれるなどと考えない方がいいでしょう。日本の社会全体、そして産業人が如何に頑張ったかがそのまま結果として出て来るということになるのでしょう。
ではその「頑張り」とは何でしょうか。結論はハッキリしています。それは「生産性の向上」です。経済活動の成果は「実質付加価値生産性」で測られ、それが、人間生活、社会生活に豊かさと快適さを齎すのです。
賃金の上昇も、生活の安全や快適さも、高齢者の福祉充実も、保育や教育の改善も、「国民経済生産性の向上」によって可能になるのです。
そしてそれは日本人があらゆる持ち場で、頑張って生産性向上を実現することの集大成です。
これからが、いよいよ生産性向上活動の本番です。