tnlabo’s blog   「付加価値」概念を基本に経済、経営、労働、環境等についての論評

人間が住む地球環境を、より豊かでより快適なものにするために付加価値をどう創りどう使うか。

「ネチケット」、「ネット・マナー」をネット文化の中枢に

2019年04月08日 23時33分20秒 | 文化社会
「ネチケット」、「ネット・マナー」をネット文化の中枢に
 このところ、あまりにひどい、世間に大変な迷惑をかけるような動画が投稿されることが多いようで、今日もニュースに取り上げられています。

 折角、何事によらず、整然とした行動をする日本人というイメージが世界でも認められ始めたこの時期に、一部の日本人が、たまたま「目立ったことをしたい」程度の動機で、あまりに馬鹿げた動画の投稿とか噂を流すといった公序良俗を無視したことをするのは、本当に嘆かわしいことです。

 もちろん動画の投稿だけではありません。ネット上に読んでいて、気分の悪くなるような誹謗、中傷などの言葉もよく見かけます。

 かつて、ネットが使われ始めた頃、「ネチケット」という言葉が作られ、一部に使われ始めたことがありました。「ネット・エチケット」の略です。
 今は「ネット・マナー」という言葉もあるようです。しかし、最近のマスコミ上ではこうした言葉はあまり見聞きされません。

 なぜでしょうか、あまりうるさく言うと、表現の自由を侵すことになるなどという意見もあるようですが、ネチケットやネット・マナーが言葉狩りに引っかかることはないでしょう。

 匿名の気軽さ、キーの一打で瞬時に日本中、世界中に広まるというネットの特性がしからしめる、ということもあるのかもしれません。しかし、そうであればあるほど、礼儀正しくあること、人の道を踏み外さないことは重要でしょう。

 聖書にも「初めに言葉ありき。言葉は神なりき」とあるようですが、言葉は大事です。勿論、動画は更に訴求力があります。
 言葉が悪くなると、心も汚れてくるといわれますが、ヘイトスピーチなどを繰り返すうちに憎しみの心が強まっていくという事もあり得るようです。

 ネット時代は、どんな情報でも、簡単に世界中に広がる時代です。そうであればあるほど「ネチケット」「ネット・マナー」といった言葉を、マスコミ上でも、会話の中でも、出来るだけ広く頻繁に使うような努力が必要になってくるのではないか、などとつくづく思うこの頃です。