東京大学運動会ヨット部

東大ヨット部の現役部員によるブログです。練習の様子、レース結果、部員の主張から日記まで。

部員の知らない私

2025年01月07日 22時25分53秒 | 新年リレーブログ2025

明けましておめでとうございます。

ディンギーマネージャー2年の良知愛子です。

本年も東大ヨット部をどうぞよろしくお願いいたします。

 

皆さんはどの様なお正月をお過ごしになられましたか。

ここからは、少しだけ私の2024年を振り返りながら今の私の思いをつづらせていただきます。

 

私にとって2024年は「やりがい」、「感謝」、「尊い」に溢れた年でした。

仲間と全ての出来事に感謝の気持ちでいっぱいです。

 

明るさがあって、覚えが速くて、仕事ができて、頼りになる。

そんなスパーマネージャーになりたくて..

しかし実際はいつも仲間に助けられ、救われ、支えられながらの日々でした。

周りを見る力に劣っている私は、自身のことすらも見誤ってしまうことがあります。

なかなか物事が上手くいかずため息ばかりの思い悩む日もありました。

嬉しいことがあったかと思えば調子に乗ってしまい目の前にある課題を見失ってしまったりと、チャレンジ精神はあっても繊細さが足りていない人だと日々を振り返ると思います。

 

そんな私は同期の支えあって今ここに居ることができています。

失敗も、辛く迷う時期も楽しい時も考え方を尊重しながらも転換させてくれた冷静で親切で心強い自慢の仲間です。

そしてそんな仲間の姿から信じたいと想える“言葉”や“考え方”をたくさん学びました。今私自身の中でそれらを大切に大切にしているようにも思います。

ヨット部の一員として本格的に活動を始めたのは7カ月前からなのですが、その7カ月間には濃すぎるほどの沢山の仲間との思い出が詰まっています。

最近になってどの時間にも愛しさをもっている自分に気づきました。

仲間と過ごす時間は限られていると時間の尊さを感じるようにもなりました。

そうですね..簡潔にまとめると私は今幸せ者だと思います。

ここで感謝の気持ちを伝えさせてください。

みんなのおかげで今があります。ありがとうがざいます。

 

ヨットは危険で過酷で大変なスポーツです。

ヨットに乗ってもいない私でもプレイヤーの姿から感じ取ることができます。

普段はしょんないことで笑っている仲間が、疲れ果てながらも真剣な顔で帰ってくる様子を今となってはキッチンから密かに見ています。

2年生になったなと感じると同時に複雑な気持ちにもなります。

ヨットから離れたくなる日もあるのかな..私が考えることではありませんが先が怖くなることもあります。

しかし、私の仲間はヨットに乗るためにバイトを頑張り(私生活を削り)、毎週合宿所まで足を運び、心休まないであろう場所(合宿所)に身をおき、親御さんの理解を得て、努力をやめません。

その姿はとってもかっこいいです。

私はチームの一員でありながら圧倒され、同時に負けていられないと刺激をもらっています。

 

今年はより一層、

海の上で頑張る仲間の姿を想像しながら、栄養いっぱいの食と美味しいと感じる幸せな時間を提供できるよう試行錯誤しながら努力してまいります。

そして調理以外にも、できそうなことを見つけては挑戦したいと思います!

もう少しすれば新しい仲間にも恵まれるのでそれまでに先輩マネージャーの姿をよく見て頼りになる先輩になれるよう心待ちにしながら準備をしたいです。

 

未熟で無知なわたしですが、仲間への感謝の気持ちはずっとずっと胸に抱いています。

大切な仲間が前向きで日々の幸せを噛みしめ今日も笑顔で溢れますように。

本年もどうぞよろしくお願いいたします。

 

 

冬休み中に4泊7日のフィンランド(スウェーデン)の旅に行って参りました!旅の一部を皆さんに共有させてください。

 

スウェーデンで見たオーロラ。(到着一日目にして奇跡的に見ることができました!気温−15℃。生のオーロラは神秘的でした。)

 

サンタクロース村と北極線。<ロヴァニエミにて>(12月25日にサンタさんに会いたくサンタクロース村へ。ツリーの手前にある青い線が北極線です。町は常に暗く極夜を感じることができました。)

    

サンタクロース村で出会ったお友達と晩餐。(目が飛び出るほどに物価が高かったです..人生初海外での自炊‼)

町の様子。<ヘルシンキ>(スーパー・市場・町の中心部・駅・本屋さん)

                    

 

町の様子。<タンペレ>(ムーミン美術館に行くためヘルシンキからタンペレまで片道2時間かけVR(電車)を利用して移動しました。) 

    

  

ヘルシンキ大聖堂・ウスペンスキー大聖堂。(旅の最後にヘルシンキ大聖堂でお祈りを捧げました。)

      

以上になります。ありがとうございました。

 

ディンギーマネージャー2年  良知

 


一緒に

2024年12月31日 21時58分40秒 | ラストイヤーにかける想い

お世話になっております。ディンギーマネージャーの吉田あかりです。

あっという間に最上級生になり、気づけば2024年度も終わろうとしています。私は北海道にいる酔っぱらいくんとは反対の沖縄で2025年を迎えます。

あっという間と言いつつも、先輩と一緒にホッパーで出艇していた同期が、今では自分と船に乗っている後輩にアドバイスをしながら、他の船にも目を配って出艇している姿を見ると、成長と頼もしさを感じるとともに自分達が最上級生なんだなと実感します。

思えば3年間色々ありました。八景島で夜遅くまでおかしみをみていたり、葉山の海のきれいさに一緒に感動したり、旧合宿所で色々なものと戦ったり…。プレーヤーとマネージャーで立場は違うけれども、同じ時を刻んで一緒に成長してきたなと、肌が白かった同期の写真を見返すたびに感じます。

そして引退まであと1年をきりました。

引退する時には自分・マネージャーチームもスナイプチームや470チームと肩を並べるヨット部の柱の一つだと胸を張って言えるようになりたいと思っています。そのために連携と協力を大切にし、お互いに刺激し合える関係を築いていきたいです。

また、マネージャーだからできない、ではなくて、マネージャーだからこそできること、みえること、伝えられることなど、マネージャーならではの視点を大切にして、この代のヨット部に貢献していきたいです。

さらに、楽しみながらも部全体に貢献・紡ぐことができるチーム作りをしていきたいです。

 

自分やみんなを見ていると、時間の問題や自分の成長、チームのために、楽しいことややりたいことだけをやるのは難しいなと感じます。

部員全員が東大ヨット部に賭けてきた分、何倍もの喜びが結果として返ってきますように、ちゃんと紡がれますように。

つらい時に私やマネージャーがみんなの気持ちをプラスに変えるきっかけを与えられるように。

誰かの力に、みんなの力になれるように全力投球していきます。



賞状受け取ってる同期見たいなあ

笑顔で陸に帰ってきてほしいなあ、ハイタッチとかしたいなあ

みんなが思い描いてる引退になりますように。

一緒に追い求めていこうね。

91代 ディンギーマネージャー 吉田あかり


『室蘭於説湯自論』

2024年12月30日 23時59分59秒 | ラストイヤーにかける想い

↑ こちらは先日一緒に「ミス/ミスター東大コンテスト2024 ファイナル」を見に行った、ミスター・ムンバイ州立大学のタイゾー=ナマステ=シモムラくん。

 

世間は聖夜だ聖夜だなんて浮かれておりますけど、そんなもんとは一切縁が「ネェヤ」の我々でございますが、皆様いかがお過ごしでしょう。

自分はと言いますと先週から私のアナザァスカイ(第二の故郷)ともいえる、室蘭の祖父母の家に滞在しております。さすが天下の東大生様をお迎えするというだけあって、毎食出てくる豪華な海産物や地酒に舌鼓を打っているところでございます。高学歴っちゅうのはいいもんですなァ。

 

さて、「ラストイヤーにかける想い」というテーマで新四年が毎日リレー形式で書いております。みんな真剣です。どれくらい真剣かというと、Lineの学年グルで市毛くんがブチギレをかますくらいには皆真剣です。真剣と書いてマジです。

正直言って、僕はいつもと変わらぬことをするまでであるという昨日の悠汰くんのブログに大賛成でありまして、ラストイヤーといって特段なにかを頑張るモチベーションはそんなにありんせん。なので特に何か大したことを書くつもりはありんせん。考えてみると千田さんも当時、中高の恋愛を振り返ったりするようなこと書いてましたしね…。

なので今回は温泉について書こうかなと思っております。

 

今回はお風呂について。親戚一同が風呂好きなのに加えて、家の近くが温泉街ということもありまして、私は小さい頃からよく温泉に連れて行かれました。

昔は大層不思議でした。湯船のじいさんがなぜあんなにも演歌だとか詩吟だとかを気持ちよさそうに詠じているか。こぶしをきかせながら。ステータスの一種だとも感じました。じじステータス。周りは距離置きますしね。「あれ、このじいさんなにやら詠じてるぞ」って。「念仏か?」って。

まあしかし気がつけば月日は流れ、22歳の私もいい気分になりながら鼻歌なんか歌っています。雪見の露天なんかに入って今年のあれやこれやを思い出してると、あのじーさんではないですが、思わず口が動いてしまいますね...。あーぱつあぱつ..あーぱつあぱつ♪…だなんて…。

 

そう考えると、年寄りのイメージというものは年寄りになってみるまでわかりませんな。どうやら私は小さな構成主義者を飼っているようです。

 

いま私は「小さな構成主義者を飼っている」と言いましたが、これは特に意味はありません。そもそも構成主義はなんなのか数分前に検索しました。なんとなくブログを締めくくるのにちょうど良いフレーズかなと思った次第でございます。なのでその道の専門家(西間とかかな?)に指摘されたら、甘んじて指摘を受け入れます。

 

というわけで一旦ブログを締めます。明日余力があったら編集します。

 

今年は総合入賞してみんなで涙をなーがすながす♪ マン

 

明日はロゼです。


僕は毎日この窓の下で寝ているのですが、朝目覚めると同時に目標が目に入ってくるって素晴らしいと思いませんか?

2024年12月29日 00時53分48秒 | ラストイヤーにかける想い

代替わりしてから3階で寝る人が増えて寂しく感じております。特に、今まで僕は三上くんと北村くんにサンドイッチされて寝ていたのですが、北村くんが窓下界隈を脱退して3階の住民になってしまいました。僕は北村くんの横だから安心して眠りにつくことができており、彼も同じように感じていると思っていたのですが、どうやらそれは僕だけだったようです。ということで、僕の今年の目標は北村くんを2階に呼び戻し、オアシスを取り戻すことです。

 

お世話になっております。4年470スキッパーの松本悠汰です。

 

ラストイヤーにかける想いという題目で4年生のリレーブログが展開されておりますが、僕は"4年生だから"とか"最後の一年だから"などの理由で何かを頑張りたいというモチベーションはあまり無く、あくまで今までの延長線として今年一年を見据えたいと思っております。

僕個人としてのヨットに乗る目的も目標も一年前に見出したものと変わっていません。コーチやlb、保護者の皆様の期待に応えたい、そのために全日本で前を走りたいといったものです。

この思いは変わっていないのですが、最近は同期や後輩達と一緒に良い景色を見たいという思いが強くなっています。これまで一緒に乗ってくれたクルーにあまり良い思いをさせてあげられなかったこと、レスキューボートで、陸で応援してくれる後輩をワクワクさせてあげられなかったこと、先輩を悔し涙で引退させてしまったこと。これまでのことを思い返すとそんなことばかりで、今は一番近くにいる存在である同期や後輩達と共に最高の景色を見たい、そう思っています。

470、スナイプ、マネージャー全員の最高の笑顔で91代最後の日を迎えらるように。

 

以上、「ラストイヤーにかける想い」でした。


地に足をつけて上を見据える

2024年12月28日 00時53分17秒 | ラストイヤーにかける想い

お世話になっております。 新4年470チームリーダーの槇枝です。

 

 

西間クン、欲求不満は悪いことではありません。現状と理想の乖離に真摯に向き合っているからです。「上(空)しか見てねえからな」と言っておきました。

 

 

最近はというと、基本的に毎日課題に追われております。夏に勉学をサボりすぎたツケが回ってきています。レポートと一緒にクリスマスを迎えました。

 

しかし、今までは座学というか知識のインプットが主でしたが、最近はアウトプットでようやく飛行機設計のそれっぽいことができて楽しくなってきたところです。

 

最近までの製図室の様子。まさにこんな感じ。形だけにならないようにします。

(宮崎駿「風たちぬ」より)

 

 

そういえば、航空宇宙の知識ってヨットに活かせね?的なノリで勉強してきましたが、そんなに単純な分野でない故に、今のところ共通点を見出す程度にしかできていません。いや、理解が足りてないだけですね。「ヨット知識の体系化」に少しでも繋げられればいいな。

 

 

 

気づけば2024年の終盤を迎え、ラストイヤーブログを書くことになり、時間の経過の早さに驚きを隠せずにいます。入部するか迷っていた頃がつい昨日のことのようです。いよいよ個人主義で自分が上手くなることだけを考えればいい学年は終わってしまいました。

 

 

今年度の個人の目標は「バランス」です。

 

 

個人として昨年度を一言で振り返ると、心技体が備わっていなかったです。

 

心技体全て足りないといえばそれまでですが、よくなかったのはそのバランスの取り方でした。

 

春。乗せてもらっているクルーから、自立したクルーになるための技。

夏まで。レースを重ね、少なくとも体力とパワーで負けたくないという体。

夏以降。うまくいく時といかない時の差をなくすための再現性とそのメンタルケアを考えた心。

に重きを置いていました。

 

しかし、各時期その課題を克服するために必死でした。このあと自分がどういう環境に置かれるかどうかなんで考える余裕もなく、その結果一つのことを克服しようとしている間に他は蔑ろにしていました。視野を狭く、未来予測ができていない。周りからどう見られていたかわかりませんが、簡単にいうとこれにつきます。このことから「バランス」という目標立に至りました。

 

 

「バランス」をとるためには先見の明が必要で、起こりうることに敏感に反応してそれに対応する準備をしておく。ブローのインパクトが予想より強いのであれば、次からは前のブローとその境目を見る。ヒールトリムと一緒ですね。ヒールしてからでは遅いです。

 

 

「紡ぐ」のスローガンの中には「継続」が含まれています。現状と理想の乖離を認識し続けて、微修正を加え続ける努力を怠らないという信念です。

 

総合入賞というのは今年度の理想の集大成です。ここでいう理想は、現段階でこういう練習ができたらいいな。こうなってないといけないなという、一般の意味よりも現状に寄り添ったものです。

 

数回しか行っていない通常練習からすでに多くの課題と問題点が見つかり、それをどのように修正を加えていくかどうかが問われています。頭がパニックにならないように、目の前のことを嫌なことでも一つずつ向き合っていきます。

 

現象認識と自己分析。それを踏まえた未来予測と微修正。

「地に足をつけて上を見据える」ということです。

それが「バランス」につながるのではないでしょうか。

 

その先に全日本総合入賞があると考えています。

 

 

個人のつもりでしたが、チームのことを言っている気がしてきました。

しかし、チームの目標においても共通していることばかりです。

 

ディンギー班の目標「全日本総合入賞」。

それに貢献するための470の目標は 「再現性」 を掲げさせていただきました。

 

その具体的な数値と経緯は省かせていただきますが、本番で練習通りの安定したレースをし、地に足をつけて上を見据えるという意味です。「バランス」の取れた選手がインカレでの「再現性」を実現できるはずです。

 

今年度一年この「再現性」に根をなすチームを作っていきます。

 

個人とチームの区別さえ曖昧な未熟者ですが、背中で語り、チームにパッションと向上心をもたらせ続けられるモチベーションリーダーになれるように一年間精進します。よろしくお願いします。

 

 

笑顔で心躍る江ノ島インカレを目指して頑張りましょう。

 

 

眉間に皺を寄せずに、

 

91代 470リーダー 槇枝大祐


それゆけ日々に彩りを紡ぐもの

2024年12月28日 00時49分57秒 | ラストイヤーにかける想い

上の写真は、1年生、閖上での七大学戦の時のものです。旗を振ってるのが僕です。懐かしい。

ヨット部に入ってから初めての公式戦でした。戦う姿勢になった先輩たちを見て、カッコいいなぁ、いつか自分も、と思ったのを覚えています。

平素よりお世話になっております。新4年、470スキッパーの北村湧です。

 

 

先々週から代替り後の正規練習が始まりました。久しぶりにヨットに乗ったところメインが重くて筋力の衰えに唖然としました。オフ期間のトレーニング頑張ります。

全日本インカレから1ヶ月が過ぎ、2ヶ月が経過しようとしています。長いようにも思える最後の代も残り10ヶ月とちょっとといったところです。

 

さて、ラストイヤーブログということで今年の僕の目標は、

「心踊る景色を求める。同じ景色を深掘る。」

です。

 

同じ海でも、一年生のときに見た海と四年生の時に見る海は違う。LBになって見る海もまた違うんだろう。

誰かは忘れてしまいましたが、ホッパーに乗り始た頃、八景島のレスキューの上で先輩がそのようなことを言っていました。

一年生の時は自分がどの方向に走っているのか、どこで練習しているのかも曖昧だったし、海面を見ることも少なかった。それに比べたら今では、海を見て考えれる事は増えました。空間的にも、時間的にも。

しかし、満足していたら成長はありません。上手い人は同じ海を見て、ブローの形・スピードが分かるだろうし、経験した似たような海面での練習を思い出しているだろし、これからの天気も予測しているでしょう。

小松さんは同じ海を見て、何十年も前の、世界の何処かの海を思い出しているのかもしれないし、今まで見てきたトップセーラーや学生達を頭の中で走らせているのかもしれません。

ミーティングして、色んな人の話を聞きながら、同じ景色の中に探究心をもって思考を止めないようにしたいです。

 

心踊る景色を求めることについて。僕たちは全日本総合入賞を目標にしました。目標を決めるにあたって色々議論はありましたが、最終的にこの順位に決まったのは、皆んながワクワクする、心踊る気持ちを大事にしたからです。

寒さ厳しい春合宿が始まりますが、その中にも心踊る景色はあります。去年琵琶湖で体験できたような雪の中でのセーリング。かなり寒い北風が、相対的に暖かい海面を吹いた時に起きることがある海からの湯気。先週の西風ド強風の時に見れるような富士山にかかる不気味で壮大な吊るし雲。

辛い日もあるかと思いますが、経験した事のない景色を求めて海に出たいと思います。

 

皆さん、来年もどうぞよろしくお願いします。

 

 

4年 北村湧


東京の地価ってやっぱり圧倒的ですね。今は東京都市圏におけるCBDになる一点を探しています。大手町or丸の内に設定したいのですが、銀座と新宿が邪魔してきます。

2024年12月27日 23時21分40秒 | ラストイヤーにかける想い

お世話になっております。4年主将の西間です。

 

私の研究の軸がざっくり決まってきました。東京都市圏の都市モデル再考です。見出しの図は各地域の地価にその建物の総階数をかけたものを、対数スケールで色分けしたものです。丸の内、大手町、新宿、新宿、大手町、銀座、、、と続きます。これを都市経済の理論に当てはめて、東京特有の性質を見出したいと考えています。

 

 

 


今日はラストイヤーにかける思いということで。先日ブログを書いたばかりなので、このスパンでの更新に少々戸惑いを隠せませんが、、、

 


このブログでは主将としてよりも、僕個人の思いを書こうかなと思います。


去年一年を振り返ると、色々な経験をさせていただいた一年と言えます。


最初の大きなイベントは京大留学でした。他大がどういう練習をしているのか、どういった点を東大に持ち帰ることができるのか、琵琶湖は寒すぎてしんどくなかったと言うと嘘になりますが、大変いい刺激になりました。

ちなみに今年は九大と京大にお世話になることになります。特に2,3年生を中心に小戸や琵琶湖に行くことになるので、いろんな刺激を受けて帰ってきて欲しいです。

その後は春インでした。当時はレギュラーになれるとは一ミリも思わず、正直言ってたなぼた的ポジションでした。ただもうそのメンタルで行くことが間違いでした。目立った活躍も全くできず、ずーまーさんとのペアも解消。ただここでインカレメンバーとしてのプレッシャーとか期待されている雰囲気を感じることができたのはいい経験だったはずです。

澤田さんと組んだもののその春インの雰囲気を引きずったまま個戦へ入っていきました。今振り返れば全日本で入賞するための中間テストだったのだと思いますが、もっと追い込む必要がありました。一年で一番後悔が大きいのはこのタイミングだったかもしれません。

ちなみにこの近辺のオリンピックウィークで、上レグ終盤に吉田夫妻ペアにリーバウを打ったのはいい思い出です。結局DNFでしたが。

七大の総合優勝はレスキューの上から見届けました。心の底から嬉しかったし、マストに旗を上げた瞬間の喜びたるや、それまでもそれからも経験したことがありません。でも、出れなかったことは純粋に悔しかった。チャンスはあったけど自信を持てなかった。勿論自分個人がレースに出ることが目標ではありませんが、来年は勿論総合完全優勝を成し遂げると共に、後悔のないレガッタにしたいです。

全日本470。とてつもなくレベルの高い大会で連日オーバーコンディション。死ぬほど疲れた思い出と死ぬほど楽しかった思い出です。ワールドレベルの大会の雰囲気というか、きちんとしたレガッタの雰囲気というか、フォーマルな大会のいろはを知れた機会でした。

秋インシーズンは振り返ればあっという間でした。直前でレギュラーから落ち複雑な思いでレースシーズンを迎え、自分の弱さと向き合わざるを得ない期間でした。でもその期間で成長できたことも多く、特に全日本期間ではいい景色を焼き付けることもできました。ただチームとしては目指していた入賞には全く届かない形に、、、4年生に恩返しできなかたという大きな後悔を残してしまいました。



さて、ラストイヤーにかける思いと言いつつ、一年の振り返りになってしまいました。

 



僕個人の今年一年のスローガンは「やったもん勝ち」です。

海上練習での動作一つ一つのこだわり、コース引き、フィジカルの強化、チームマネジメントなどなど。

ヨットというスポーツ自体マルチタスクなスポーツで、各要素の強化は勿論のこと、それを同時にこなす技術・体力・精神力が必要です。

また大学の部活動として活動する以上、部として最大のパフォーマンスを発揮するために、いろいろな人たちとの関係づくりが必要不可欠です。

海上での自分も、陸上での自分も、1東大ヨット部メンバーとして、1 470メンバーとして、主将として、いろんな自分がいてそれに葛藤することもあると思いますが、「二兎を追って二兎を得る」ような、そんな姿勢で1年間「東大ヨット部」と向き合っていきたいです。

 


同期たちのような上手いブログは書けませんが、それだけ愚直にやるしか僕にはないんだろうなと感じます。感謝の気持ちと愚直さを追い求め、全てやり尽くします。



それではこのあたりで。明日は最近欲求不満を原因に奇行に走りがちな、470リーダーの槇枝くんの担当です。


最後まで読んでいただきありがとうございました。


東京大学運動会ヨット部ディンギー班
3年 主将 西間 立


フローラル・ペコ

2024年12月26日 11時04分00秒 | ラストイヤーにかける想い

お世話になっております。新4年の遠藤です。


先週末インフルになってしまい、毎日布団でゴロゴロ生活を送っておりました。M-1グランプリも部屋で1人寂しく見ていましたが、真空ジェシカが最終決戦まで残ってくれて嬉しかったです。来年こそは優勝してほしいです。


何かしらのウイルスにかかるたびに「今回のおうち時間ではこれをやるぞー」と決意するのですが、結局寝て起きてを繰り返し、アマプラで相席食堂などを見てたら5日間が終わってしまいました。儚いものですね。


さて、今回のブログはラストイヤーにかける思いについてですが、僕の今年の目標は「丁寧さを継続すること」です。


東大ヨット部はこれまで代の初めに毎度「合宿所を綺麗に」「バースを綺麗に」「船を綺麗に」と高貴な目標を掲げてきました。しかし、今までそれが継続された年はありませんでした。


自分は元々船を綺麗にしたり、合宿所内の工具などを整理整頓したりすることは好きなので、これらを継続するのは比較的容易だと思っています。


その一方で、今までは海上でその丁寧さが失われていたように反省しています。船に乗っている時にメイントリムとクローズをしっかり走ることだけに集中し過ぎてしまい、その他の要素に頭を使えていませんでした。


今年は練習中にも丁寧さを心がけていきたいです。もっと風を見てその後の振れを考えたり、他艇との位置関係の変化を見たりと、コース練でなくても色々と考えながら乗ることで多くの学びを得ることができると思います。


自分の課題を考え、それに向けた目標を立ててヨットに乗って練習し、脳死でこなすようなことがないようにしたいです。


レースも同じく丁寧に取り組む。


これらを継続することはとても難しいですが、引退する時にやり切ったと思えるよう、1年間継続していきたいです。


また今年は部の目標の一つに、「やると決めたことを継続すること」を掲げています。最上級生として、他の部員について合宿所の使い方など丁寧さが欠けていると気づいた所に関しては注意していこうとは思っています。しかし、部全体でその丁寧さを維持することはとても難しく、ほぼ不可能だと思っています。


合宿所内で私物を散らかしたまま放置する人間や、解装が雑な人間、工具を使って元にあった場所と違う場所にしまう人間など。


それは後輩に限らず、幹部代である同期にも存在します。


これはもはや価値観の違いであり、僕が「こうしろ」と言うのはもはやエゴの押し付けなのではないかと思っています。


だからこそ、自分は丁寧さを貫いた先の成績を求めたい。


それによって、後輩やこれからのヨット部のみんなが丁寧さの大事さに気づき、部全体としての水準を上げられたら良いなと思っています。


1年間頑張ります。


遠藤功大


シルヴェスター・スタロン

2024年12月25日 19時40分20秒 | 通常練習

世間はクリスマスムード一色ですね。

もうすぐ大晦日ということでジルベスターコンサートを聴きに行く人もいるかとは思いますが、僕は今、映画ロッキーの翻訳をするというイタリア語の課題をやってます。シルヴェスター・スタロン。はい。

 

お世話になっております、新2年470クルーの大です。12/22.23の活動報告をします。

470チームは2日とも、余裕プラス1のことをする、を目標に通常練習を行いました。

1日目は南西からの風が吹き上がる予報があり、出れないことを視野にいれつつ整備をしていましたが、風が弱かったので出艇し、すぐ戻れるようにハーバーの近くで11時ごろまで練習しました。その後風が上がってきたのでハーバーバックして、整備をしました。スナイプチームと合流して合宿所の大掃除も行いました。夜ご飯には愛子の差し入れのきしめんが出て、とても美味しかったです。

 

この日自分はかなり危険な目に遭ってしまいました。突然大西が入ってきたとき、一艇だけ速やかにメインダウンできず、なんとかできたもののジブ帆走中にバランスを崩して沈2回。必死に起こして少し行ったところで定置網に入ってしまいました。不幸中の幸いで、センターもラダーも上がっていたので網に引っかかることはありませんでしたが、かなり岸壁に近づいてしまっていました。結局小松さんに早稲田のレスキューで曳航していただきました。

 

出艇したときには空にレンズ雲がぽつぽつとできていて、また、大きめのうねりがありました。これらは大西の兆候で、予報でも西の爆風が入ると分かっていたし、チームミーティングでも小松さんにも注意されていたことなのに、周りに注意して風が入る前にメインを下ろすということができていませんでした。今後は気をつけます。

 

二回目の沈のとき淡青からダイブして助けに来てくれたまきえださんありがとうございました、心強かったです。

 

二日目は1日を通して5mから8mくらいの風が吹き、マークラウンディングを中心にしっかり練習ができました。今年最後のマネ飯はビビンバ丼でした。ナムルも入ってて美味しかったです。

 

さて、代替わりして2回目の練習でしたが、2.3年生が3.4年生になったのに、1年生だけはまだ1年生という感があります。自分たちがまだ2年生になる準備ができてないんだと思います。新入生が入るまでに各方面十分力をつけたいです。

ところで、トラピーズしてる470クルーって、キングダムの王騎の矛に似てませんか?まっすぐ伸びてて頭だけ立ててるところとか特に。決してクルーが道具といいたいわけじゃないですが、絶対折れない強い矛になる、これが来年の抱負です。

 

今年の冬は厳冬らしいですが、その分春の到来が早いそうです。先輩方にまけずパッションで乗り切ります。

 

 

 

 

 

以下それぞれのスタイルでクリスマスを楽しむ人たち。

←なぜか彼女がいるスミス

↓青の洞窟営業時間に間に合わなかった浅田↓新中学2年生、井出

 

p.s.僕はというと実家で美味しくご飯を食べました。やっぱり僕たちの春は遠そうです。


虹の果て

2024年12月24日 23時53分26秒 | ラストイヤーにかける想い

お世話になっております。東大ヨット部新4年、470クルーの五熊と申します。「ラストイヤーにかける思い」。今までは読む側だったのに、もう書く側になっていました。本当に時が経つのは早いものです。気づけばブログ期限も過ぎていました。

 

チームに関しては、市毛槇枝西間が書いてくれるでしょう。このブログでは自分について書こうと思います。

 

まず去年を振り返って、一言でまとめると、「辛かった」です。「楽しむ」ことが代として掲げてられていたにも関わらず。ずっと首を浅く絞められているような、息の詰まる閉塞感。神様がいるとしたら、それはきっと自分を否定する存在なのだろうとさえ思いました。時期ごとに振り返った文章を書いてはみたのですが、あまりに鬱すぎたので載せません。ただ、一年を省みて、なぜ前を走ることができなかったのか。その結論だけは書こうと思います。それは、「無思考」です。

 

ヨットは、船という道具を使い風という自然を相手にするスポーツです。船も、風も、ある程度自分の力ではどうしようもない部分がある。でも、そこで思考を止めてはいけなかった。自分の乗る船が新艇でないのなら、どうやって同じくらいの走りにするのか。自分の反対海面が伸びたなら、何か前兆はなかったのか。自分の力では如何ともし難いことがあっても、それは無思考の理由ではない。卑屈な僕は、負ける理由を考えてはいてもそれを打開するための、死に物狂いの努力ができませんでした。そこがきっとヨットの真髄であるのに。「神様がいるとしたら、それはきっと自分の否定しかしない存在なのだろう」とさっき書きましたが、これも無思考の表れだったと思います。

 

人間的成長なんて、どこにもありませんでした。

 

そして今年、最上級生になります。もう、この一年を繰り返したくない。一年後の江ノ島でどんな人間になりたいか自分に問うて、真っ先に思い付いたのは「“強い”人間」でした。僕らが掲げたスローガンの一つに「心の強さ」があったけど、僕にとってはそれ以上の意味もある。寒い強風の中でも動き続ける肉体の強さ。チームを信じる強さ。ーーー自分を信じる強さ。どれも、妥協したり逃げたりしたら手に入れることはできません。自分の現在位置を冷静に分析し、目標に至るための現実的なステップを歩み続け、一年後に「これ以上はできない」と思えるほどの質と量を尽くす。その果てに、「紡ぐ」チームと、「全日本総合入賞」があると信じています。

 

「紡ぐ」というスローガンには、未来への祈りが込められています。これからも続く東大ヨット部の躍進への祈り。「全日本総合入賞」というのは東大ヨット部が歩んでいく道のりの一つの中継地点と言えるでしょう。でも、91代個人個人にとっては、終着点です。僕らは「紡ぐ」存在でもあるけれど、同時にかつての先輩方が「紡いできた」果てにいるのです。LBの方々が流してきた涙を嬉し涙に変え、東大ヨット部という物語の一章を、今年で終わらせたい所存です。

 

4年生 五熊健