東京大学運動会ヨット部

東大ヨット部の現役部員によるブログです。練習の様子、レース結果、部員の主張から日記まで。

「楽しい」の最前線へ

2024年12月19日 22時53分07秒 | ラストイヤーにかける想い

お世話になっております。4年スナイプスキッパーの天野です。先週から練習を再開したのですが、11月頭とは比べ物にならない肌に刺さるような寒さでした。今年の冬は僕がヨット部で経験したことのない寒さになるような気がしてなりません、、、

 

さてそんな中、僕が掲げるラストイヤーにかける想いは

「全力で楽しむ、楽しませる」

です

 

4年生にもなってこんなことを言っててすみません笑。ただ、今の部活の状況をみていると純粋にヨットを、ヨット部を楽しめている人って何人いるでしょうか。実際、最近の部活では僕も含めてみんな、部費が、寒さが、整備が、時間が、などと文句ばかりです笑。特に2年生からもそのような声がでてしまっているのは残念だし、それは僕らの責任だと思います。僕が知ってるヨット部はもっと自由でオモロくて空気がうまいところです。そしてそれは4年生が「楽しい」を体現し、部活に笑顔があふれてこそだと思います。後輩が楽しめるように、部活でいいサイクルがまわるように、(そしてやっぱり自分のために笑)今年一年僕は「楽しい」の最前線を目指します。こんなアホな4年生に一人でも多くの後輩がついてきてくれれば幸いです。

 

 

ここで少し選手としての話をすると、このままヨットにただ乗り続けている、(言い方を変えれば「ヨットに乗せてもらっている」)だけではボートスピードがあがらないところに差し掛かっている気がします。その結果、順位が安定せず、実際去年の夏合宿ではあまりうまくいきませんでした。去年の春の成長曲線をここでもう一度もってくることが選手として一人前になるために間違いなく必要で、そのために自分のヨットの根本、ヨットへの姿勢を見直す必要がある気がします。それはめんどくさくて、面白くないことかもしれないけれどその先の「楽しい」を見据えてあと一年やりきります。

 

4年 スナイプスキッパー 天野聡太

 

 


最後まで

2024年12月18日 23時37分59秒 | ラストイヤーにかける想い

お世話になっております新四年470クルーの秋田と申します。

 

12月となって日の入りが早く感じています。先週の練習では1ヶ月ぶりの海上練習でしたが、ジブシートを重く感じ衝撃を受けました。1ヶ月って怖いですね、、、また強風の時に船を止めた時の寒さが尋常ではなく、ヨットの上でノートを書こうとしても手が震えて書けませんでした!

 

もうラストイヤーだと思うと時間が過ぎるのが早すぎて驚いてます。ついこの前入部した感じで今でも入部当初4年生だった調さんたちの姿を思い描くことができます。一年目は何もよく分からず、とりあえず役に立とうとすることに必死でした。2-3年は当時は長いように感じていたんですが、気づいたら最高学年になっていて不思議な感覚でした。

 

今年の自分の目標は「できる最善を尽くしきる」です。

 

 

競技面では誰と組んでもコミュニケーションを取って走らせるようにすることです。

仕事面では会計、グッズ、工具等ありますが、信頼される仕事をすることと後輩に問題を残さないことです。

 

今年一年最後まで足掻き続けますので、どうぞ宜しくお願いします。

 

秋田

 

 

 

 

 

 


あの日の帰り、横須賀線の大船駅で友成が「どうする?」と聞いてきたとき、「入るやろ」と答え、「だよね」と会話したことを今でも覚えています。写真は、友成がプリンを手に入れている姿を見ている自分です。

2023年12月27日 10時05分03秒 | ラストイヤーにかける想い

平素よりお世話になっております。

東京大学運動会ヨット部3年の成相悠喬です。

 

11月の小戸での全日本インカレをもちまして、前主将の西尾さんから主将の職を引き継いで、今年度の主将を務めさせていただくことになりました。どうぞよろしくお願いいたします。

 

昨年度は、LBの方々に大きなご支援をいただきましたこと、誠に感謝申し上げます。LBSCHの建設、六大学戦、七大学戦など歴代のヨット部の中でも様々なイベントが目白押しだった年であった昨年度を駆け抜けていけたのもLBの方々のご協力があったからこそです。

 

成績面では、470チームが秋インカレ9位で全日本インカレに出場できず、スナイプチームは全日本インカレ14位でした。この結果をどのように感じているかは人によって様々だと思いますが、去年感じたことを今年に活かしていくしかないということは言うまでもないでしょう。

 

さて、代が交代してからはや2ヶ月が経ちました。1月は正規練習がないことから、実質的には3ヶ月ほどが経過し、もう今年度も4分の1が経ったことになります。

 

今年度は、チーム力・凡事徹底・コミュニケーションという3要素を最大化して、ヨット部だからこそ味わえるような楽しさを体現していきたいという結論に至りました。

 

チーム力とは、部員全員が目標のためにあるいは部のために全力を尽くして頑張ることを指します。去年は個人主義の意識が強く、チームで上手くなろうであったり、助け合っていこうという雰囲気が薄かったように感じます。今部員はありがたいことに30名以上おり、その規模は全国的に見ても大きい方です。この全員がチームとしてまとまったときに彼らが個人で戦ったときよりもよい結果に繋がると思っています。

 

凡事徹底とは、端的に言うと当たり前のことをやっていこうということです。合宿所をきれいに保つ、時間を守る、バースを綺麗に使うなど凡事と言えることはたくさんあります。ですが、これをどれだけ達成できているでしょうか。いわゆる強豪校と呼ばれるところは、こうしたことができています。逆にいうと、こうしたことができているから強豪校として長年君臨できているのではないでしょうか。

 

コミュニケーションとは、部の透明性を高めて、風通しの良い環境を作ることです。言わんとするところは、クルーザー班でも同じことなのではないかと友成のブログを読んで感じました。部が大きくなるにつれて、コミュニケーションエラーが発生することが多くなりました。下級生の意見を取り入れることやコーチとの意見交換など多くの面で組織が大きくなるにつれて重要になる部分です。

 

結局のところ、毎年同じじゃないか。そのように指摘されることもあるでしょう。

 

私が1年生だった頃のスローガンは凡事徹底で、2年生だった頃は好み、好まれる、そして昨年はFun for the win, Fan for the teamでした。

 

今年度も方向性は基本的に同じです。東大ヨット部は、ヨットを通じた人間的成長を目標に据えていますが、その理念が高尚すぎて、毎年長々話し合って部の方針を決めるのですが、長々話し合った割には前年度と同じような結論に落ち着きます。

 

では、なぜ毎年うまくいかないのでしょうか。

 

それは、それを続けていくことが難しいからです。

 

大概、最初に決めた目標は最後には浸透していません(と思います)。毎年勝つために必要な条件は見つけられている。でも、目標に到達することはできていない。そんな状況が続いています。特に近年は、全日本に行けるか行けないかという水準で争っており、それを決めているのは色々あると思いますが、上記のようなチームを作り切れていないからだと思います。

 

続けるためにはどうすればいいのか。2つの方向性があると思います。

 

一つは、最上級生である私たちの代がいかにこの目標を意識し続けて実行できるかです。東大ヨット部の運営は、多くの方々に支えられていることはもちろんですが、日々の運営などは最上級生に委ねられている部分が大きいです。下級生はその最上級生を見ている、そう思います。チームの雰囲気を作り出しているのは4年生で、そうした責任が最上級生にはあります。例えば、調さんの代は時間への意識が強かった代だと感じましたが、そうした雰囲気を作っているのもその代の人たちでした。彼らのミーティングや集合、出艇時間への意識は私たちの代でさえ感じました。先に述べたようなチームを目指す上で私たちがその方向性を示し続けることが重要だと感じます。

 

もう一つは、下級生がこの目標を意識し、チェックし続けられるかです。昨年度は自分は3年でより責任のある立場であったのにも関わらず、何か違うなと感じた際に指摘や意見を述べるのを躊躇ってしまった感じがあります。どこかで自分は3年だし、来年のことを視野に入れてしまったことがありました。下級生にはもちろん陰で批評するのは自由ですが、自分としては下級生を含めての今年のチームだと思っているので、自分事だと思って意見や非難を直接ぶつけてください。幸いなことにそうした意見を無碍にする人はこの代にいないと思います。

 

最後にもう一つだけ述べさせてください。チームの理想像は伝わったかと思いますが、じゃあこの代はどういう数値的な目標を目指すのかということを疑問に思う人がいると思います。

 

数値面での目標を掲げることは簡単です。全日本に行くであったり、全日本で総合◯位であったり、そういうことを言うのは楽だと思います。

 

ですが、そうした目標にはそのチームの想いであったり、覚悟であったりが乗っかっていないとただの紙に書いてある数値で何の価値もないと思います。

 

上で述べたチームを作ることではじめて全日本で戦えるようなチームになると思います。さらにいうと、こうしたチームを作った上ではじめて目指すところだと個人的には思います。

 

もちろん、心の中でこうしたいという目標もあります。ですが、自分自身、昨年度の結果からもこれまでの経過からもそれを発する立場にないと感じています。多分自分たちの代のほとんどが同じ目標を心に秘めていると思いますが、それを言う実力もないし、それを達成できるチームではまだありません。

 

下級生がこの代ならこの目標で本気で行ける、本気でついて行こう。そういう雰囲気を醸成できたときはじめてそれは発するべき価値のある目標になります。来るべき時に言えるように今はまだ日々の練習に勤しみます。

 

では、長々と書きましたが、これで終わりです。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

改めまして、最後の江ノ島まで駆け抜けていく所存ですので、どうぞよろしくお願いします。

 

皆さま、良いお年をお過ごしください。



成相悠喬

 


その1点をつかみ取る

2023年12月26日 22時14分01秒 | ラストイヤーにかける想い

お世話になっております。

クルーザー新4年の友成です。

今年度もよろしくお願い致します。

 

先々週をもってクルーザー班の年内の活動は終了しました。今年最後に予定されていたプレアニが中止になってしまい、2日とも強風で出艇できなかったこともあり、不完全燃焼のまま終わってしまいました。しかしその分2日とも合宿所の大掃除をし、ありがたいことに夜は月光ハウスに招待いただきました。とてもおいしかったです。ありがとうございました。

 

さて、例のごとく「ラストイヤーにかける想い」です。本来ならば主将の関根がすでに書いているはずなのですが彼が遅延しているため、僕が代弁して書いていこうと思います。クルーザーの中ではトップバッターです。2人しかいませんが笑

 

 

僕は毎年先輩たちが書くこのブログを楽しみにしていました。チームに対する先輩たちの想いが伝わってきて、自分もそのメンバーとして何ができるか考えるたびに覚悟が生まれて少し大人になれたような気がするからです。ついに自分の番となり、時の流れの速さを感じびっくりしています。なので、ディンギーの同期みたいに長くは書けませんが、真面目に綴ろうと思います。

 

 

個人、チームともに共通して言えることなのであえて分けませんが、僕がこの1年意識するポイントは大きく2つです。

「とにかくコミュニケーションを取る」「誰よりも自分が一番働く」

 

 

1点目に関して、何をおいても風通しの良い環境があって、その先に強いチームがあると思います。去年のチームの前半、特に春合宿の頃は4人だったこともあり、寒さとあいまいって皆がギスギスしていてチームの雰囲気はよくなかったと思います。ヨットをとにかく「する」ことが目的になっていて、「何のためにするのか」「何を成し遂げたくてするのか」といったメタ認知的思考ができてなかったことは否めません。自然とチームの口数も減って、お互いの些細なミスも気になるのにそれを指摘さえもしないという悪循環でした。これはひとえにコミュニケーションの欠如が問題でした。陸で伝えられないなら海で話す、またその逆の少なくとも一つができていればこうはなっていなかったと思います。翻って、新歓から夏頃にかけて、新入生が来てくれたこともあり上級生としての自覚が自分たちに生まれたのか、すごくチームで意思疎通が取れるようになりそれに比例してフリートレースの成績も格段に上昇しました。本来ならば人数が増えてよりコミュニケーションや風通しの良さの担保が難しいはずなのに、です。何か特別なきっかけがあったわけではありませんが、心の持ちようや余裕次第でいかほどにも変わるということに気づきました。逆説的ではありますが、所詮言語化できないようなフィーリング的なものに依存しているのですから、あれこれ考えずにとにかく脳死でコミュニケーションをとることにこだわるべきだと感じます。これはヨットの技術面でも通ずることです。特に自分は新ポジションに回るのでみんなからは何でも感じたことは発信してもらいたいと思うし、自分も気づいたことは何でも指摘します。もちろん、チームなので互いへのリスペクトは必要ですが、それ以上に率直な皆の想いが知りたいし、自分の想いもみんなに知ってもらいたい。特に昨年は生活面で指摘できてなかったところがあったので、今年は意識していきます。今までチームの雰囲気の悪さを少なからず担っていた自分がいうのも何ですが、頑張っていきます。

 

 

2つ目について、これは日頃よりお世話になっている社会人チームの方からよくご指摘を受けるところです。「上級生が一番働けないチームはだめだ」「雑用は上級生の仕事」と。今までは正直字面以上の意味はわかっていなかったのですが、自分が最上級生となったいまになってこの言葉が沁みます。寒くてやめたくなったとき、なかなか上達しなくて辛かったとき、レース結果が悪くて落ち込んだとき、その全ての時点で先輩方のさりげない言動が自分を救ってくれました。海では厳しくても陸では優しく話を聞いてくれた先輩、合宿所の掃除を皆が知らない間にしてくれていた先輩。上級生となって、先輩方に自分がすごく守られて活動してきたことに気づきました。だからこそ、皆がしなきゃいけない仕事は率先してできるような人間でありたいし、ひいては「あいつもやっているから自分ももう少し頑張ろう」って後輩から思ってもらいたい。かつての先輩方に少しでも近づきたいと思います。(ただし皿洗いを上級生が担当するというのは納得いってません笑、公平にあみだで行きましょう!)

 

 

最後に競技面での目標を。

ズバリ、1にこだわることです。何だが曖昧ですが、去年は1点に泣かされた1年でした。アニオルでも、全日本でも。何レースもした中での1点。ミスを数個したとしても、そのうちの1つがなければ取れていた1点です。当然負けて良い勝負はありませんが、残り1レースであと1点、誰に勝つと意識した1レースで勝ちきれるチームになりたいです。その舞台が訪れるのはシアトル(世界選手権)か、博多(全日本)か、蒲郡(アニオル)かわかりませんが、プレッシャーのかかる勝たなきゃいけない場面で勝てるチームにします。もちろんどのレースでも勝ちたいですが、「全日本優勝」といってもそれはいまの僕たちにとって現実的ではありません。足下を見つめながら、しかし頭だけは上を向き続けて。「速いチーム」よりも「強いチーム」、それを目指して結果にこだわり続けます。

 

 

ものすごく威勢のよいことを書いてしまいましたが、現状では上の宣言のうち自分にできていることは何一つありません。本当に一つもありません。先日も代替わり早々にインフルで休み迷惑をかけました。これからもチームみんなにはたくさん不快な思いをさせるかもしれませんが、よろしくね。頼って頼られて、そして何よりもヨットを楽しみます。この気持ちを忘れないよう、時々はこのブログを見返そうと思います。

 

 

 

最後に、日頃より多大なるご支援を賜りまして、誠にありがとうございます。

未熟な私たちではございますが、2024年も仰秀をどうぞよろしくお願い致します。

 

 

気づいたら長くなってしまいました。

こちらで失礼します。

 

良いお年をお迎えください。

 

 

2023.12.26

新4年クルーザー班主務

友成遼


二兎を追って、二兎を得る

2023年12月22日 21時39分00秒 | ラストイヤーにかける想い

お世話になっております。

4年スナイプスキッパーの中静です。


先日、空飛ぶヨットことwazspに乗りました。

スナイプの10倍くらいのスピードが出てびっくりしました。ヨットの世界って広いですね。



さて、とうとう「ラストイヤーにかける想い」の季節がやってきてしまいました。大学生の1年間はとても早いです。

同期のブログを読み内に秘めていたパッションを知り胸が熱くなりました。



私はチームリーダーとして、そしていちプレイヤーとしての意気込みを述べさせせていただこうと思います。


まず、スナイプリーダーとして。

チームリーダーの重要な責務は最高の練習環境を用意することだと思っているので、そのための努力は惜しまないようにしたいです。海上練習の運営はもちろん、mtgのやり方の工夫や外部との連携を妥協することなく取り組みます。


そして、それと同じくらい大事にしたいことは、健全で居心地の良いチームにすることです。


パッション溢れるみんながそれを活かしきれるような、みんなが好きになれるようなチームの運営をしていきたいです。


特に、下級生のことをないがしろにする雰囲気を作らないように意識したいです。

僕はこの部活の上級生が下級生の面倒を見てあげたり雑務をこなしたり誰よりも泥臭く競技に取り組む、そんないい意味での体育会っぽくないところが好きだったので、調さんのおっしゃっていた「部にしてもらったことは部に還元する」の精神で献身的に下級生のサポートをしたいと思います。




現状ヨット力的には僕含めてまだまだです。まあ、偉大な4年生が抜けて経験者がいなくなったので当然といえば当然です。

しかし逆にいえば、伸びしろたっぷりです!互いの成長を喜びながらインカレまで走り抜けられたらなと思います。






次に、いちプレイヤーとして大切にしたいことは結果にこだわることです。


入部してからしばらくは「大好きなヨットで勝ちたい」というモチベーションで部活に取り組んできました。そして去年上級生として、レギュラーとして活動する中でそこに「大好きなこのチームで勝ちたい」という思いが加わりました。結果を出して、みんなで喜びを分かち合いたい。


その思いは先日の全日本インカレでの敗北を経験しより強まりました。


きっと茨の道ですが、すべてにあと1回しかないということを噛み締めながらその過程も楽しみたいと思います。


いちセーラーとして、誰より真摯で泥臭くありたい。そして、誰よりヨットを愛し楽しむ少年であり続けたいと思います。




チームの理想、プレイヤーとしての理想どちらも実現することはとてつもなくエネルギーを使うことです。ですがこの「二兎」を、熱い仲間たちと試行錯誤し妥協することなく追い求めた先に僕のserious funが見つかると信じているので、最後までアツく、楽しくやり抜きたいと思います。


それでは、メリークリスマス。。




4 スナイプリーダー 中静勇輝


志は高く、姿勢は低く

2023年12月18日 23時46分37秒 | ラストイヤーにかける想い

平素よりお世話になっております。本年度、470級のチームリーダーを務めさせていただきます、新四年生の山本航平です。至らないところも多々あるかと思いますが、今年度も何卒よろしくお願いいたします。

 

 

まずは先日の出来事から。

私ごとで大変恐縮ですが、先日、葉山新港の建物の脇を歩いていたところ、コンクリートの段差に気が付かずに、サンダルから剥き出しになった親指を不意に打ち付け、親指を長さにして1.5cmほど爪もろともざっくり切ってしまう事故がありました。(僕は昔から歩くとき考えごとをしているのか、それとも宇宙から何かを受信しているのか、斜め上空を見ながら歩く癖があり、しばしば電柱にぶつかったり、段差につまずいたりします。去年、旧合宿所の坂を歩いて下っていると、右足を一メートルほど低い新合宿所側の道路に突っ込み大転倒しましたが、そのときは流石に自分自身にドン引きしました。)僕にとってはこのような事故はままあることなので、優しい仲間たちに手当をしてもらった後、毎度の如く痛みを隠してニヤリと、「俺は上しか見てねえからな、目標が高いんだから」などと嘯いてみました。すると、僕の相方こと澤田が真面目な面持ちで一言、「でも前を見て一歩一歩着実に歩かないと、目的地に着かないよ」。昨年度の470チームを思い出してハッとさせられました。さすが医者の卵。この考え方は、競技の上でも大いに妥当すること間違いなしです。

去年の470チームを思い出すと、目標は高いのに無計画、自己評価は高いのにレースでは走れない、レースの結果や内容はよくないのに無反省、といった具合でした。目線や志の高さにつられてチーム全体が浮き足だっており、上振れたときの実力を自分の実力と錯覚する肥大化した自意識によって、各選手の上達が妨げられていたように思われます。地に足をつけて計画を練ったり反省をふまえて計画を変更したりというプロセスが欠如していたと言っても同じことです。何もこれは去年の4年生たちだけに責任があると言いたいのではなく、チーム全体の問題であり、昨年度(準)幹部的な役回りを任されていた自分も薄々勘づいていたのだから指摘する責任があったのだと今になって思います。当時補欠艇だった僕は一選手として上達してレギュラーを取ることに意識が向き、そのような他のチームメイトやチーム全体のムードの欠点は確実に上達の妨げになると解っていましたが、指摘したところで反論を喰らって衝突するのは確実だったし、自分が上手くなればレギュラーを取れる状況だったので、それを他山の石として自戒するにとどめ、自分は自分のやるべきことに徹することにしました。結果はご覧の通りです。衝突を恐れてチームの問題点に気づいても指摘しなかったのは、当事者意識が欠けていたと反省するとともに、今年はチームの問題点に誰かが気がついたときに、それを汲み取って軌道修正できるようなチームにしなければならないと考えました。これは今年の470チームの目標の一つである「コミュニケーション、透明性」に本質的に関わってくる問題でもありますが、今年度は風通しの良いチーム運営を心がけます。

チーム作りについて、もう一つだけ。

先日の神田のブログにもあったように、「勝つために必要なこと」という概念は、結果論にすぎないという側面があります。ある代がその代で勝つことのみを至上目標にして、さしあたり勝利とは無関係に見えることを全て度外視したら、その代が引退したとき何が残るのでしょう。勝利を獲れば、好成績という最高のものをもって帰れます。これは、まさしく「最高」のことであり、競技者として絶対的に価値を置いて目指さなければならないものです。しかし、負けたら。要するに、真の意味での結果論になります。その過程で下の代を大きく切り捨てるようなことをしても勝てばもちろん官軍ですが、負ければ残るのは無様にも「反面教師」というレッテルくらいかもしれません。では何なら確実に残るのか。それは「文化」ではないでしょうか。文化について、「勝つために必要なこと」はわからなくても、「負けに近づくこと」や「勝者に相応しくないこと」なら僕たちにも少しはわかるはずです。これらを踏まえて、今年度の470チームの至上の目標は、「当たり前の基準を上げ続けること」としました。早稲田にせよどこにせよ、強いチームはとにかく当たり前の基準が高いと感じます。バースの整理整頓をとっても、整備状況をとっても、ハーバーでのホースの束ね方をとっても、出廷時間への意識をとっても、とにかく当たり前の基準が高いのです。早稲田が覇者たるのも、基準が上がり切った「当たり前」のなかに、覇者たることが染み付いてしまったがゆえのように見えます。反して東大や、その他の中堅校などは各所で当たり前の基準が低いことがに見受けられます。今の僕たちは、この大して高くもない自分たちの「当たり前」=文化を見直し、いいところは後世に残し、その上で真に強くなるためにどのようなことを習慣づけなければいけないのか吟味して、既存の基準を超越していくような良い「文化」を作り上げたいと考えています。東大ヨット部には幸せなことに、さまざまな方が技術指導のために関わりを持ってくださる機会がありますが、皆口を揃えて生活面の緩さを指摘してくださることからも、そのような基準の高まった「当たり前」の先にしか、最終的な勝利は見えてこないのではないでしょうか。ちなみに、今年の470チームの数値目標における絶対的な価値は「全日本総合入賞」、そのための数値目標は「全日本入賞」であることをここに宣言します。この無謀にも思える高い目標設定に対して、自分を含む各選手は浮き足だつことなく、されど卑屈になることもなく、練習計画や生活面からもちろん技術面に渡るまで総じて「当たり前」の基準を上げ続け、日々着実に良いチーム、総合で強いチームを目指して行きたいと考えています。地面に足がめり込むくらい地に足つけて、日々精進です。そして、僕の理想とするチームを作るにはチーム全員の力が必要だと思っています。皆んながいてこそのチームリーダーだと思うし、誰も取りこぼさないようなチームを作ろうと僕は決めたので、大変なことも多々あると思うけど、一緒にいいチーム、強い東大ヨット部を作っていきましょう。

 

ここまで長々書いてきた上で恐縮ですが、一選手としての意気込みも少し書かせていただきます。昨年度は一年間を通して同期の澤田とペアを組みました。他のスキッパーたちが目先のレギュラーを求めて4年生のクルーを選ぶ中、文字通り一切の文句を言わずに僕と乗ることに決めてくれた澤田には本当に感謝しかありません。澤田は本当にどんなことでも自分の責任において結果を捉える選手で、結果が出なくても自分の技術に向き合い船のせいにもクルーのせいにもしませんでした。二番艇を決めるフリートレースでも一切ライバルを気にせず自分のセーリングをしていた姿にはとても惹かれました。僕はどちらかというと競争相手が気になってしまう質でしたが、彼に触発されてクルーとしての自分の技術や判断に向き合えるようになりました。今年は澤田以外のスキッパーと乗ることが増えるでしょうが、誰と乗ったとしても、どの船に乗ったとしても、何が良くて何が悪かったのかを自分の責任において「考え抜く」ことを徹底します。「考え抜く」こととは「考え、(他艇を)抜く」ことなのかもしれません。(そういえば、昔4303に乗っていたときに、調さんに「遅いのを艇番のせいにして思考停止したら終わりだよ、新艇乗ってると思って振り返ってごらん」と言われたのを思い出したり。)

そして競技面以外について。ここまでたいそうなことをつらつらと書いて、「じゃあお前はそんなに立派な人間なのかい」と聞かれば、即答で「否」。普段の生活での当たり前の基準がここには書けないくらい低すぎて、主に私物管理能力や整理整頓能力などにおいて、僕の「左」に出る者はいないでしょう。指摘されても基本的にそれがどうして汚いのかすらなかなか理解できないわけですが、そのような自分の弱さとも向き合って、一競技者としてはもちろん、一人の人間としての成長にも繋げられればと思っているし、絶望的に苦手なお片付けを頑張る姿を通じてチームに良い影響を与えられればなお良いとも考えています。次いで僕に欠如している能力といえば、事務処理能力です。興味のない一見単純そうな雑務をとりあえず後回しにする癖があり、その結果は部室の没収、部活資格停止危機、七大学戦での西尾さん・中静への大量の仕事の横流しなど、この悪癖の弊害は見るに堪えないものがありました。仕事面に関しては確実に「迷惑系のトンデモ野郎」でした。この類の能力的欠如は治すのが難しいのですぐに大幅に改善できるとは思っていませんが、大事なのは気の持ちようです。「雑用は最上級生の仕事やでー」と言いながら文字通りの雑用をこなしていた崇さんや、その弟子筋で八景島で僕が壊した船を黙々と直してくれていた郁さん工藤さんたちの顔を思い出しながら、「自分にできる限りの雑用や手伝いがあったら率先して行う」心意気だけは絶対に忘れずに、一年間頑張りたいと思います。後輩諸氏も、ぜひ助けがほしいときは声かけてくださいな。機嫌良かったらプラスでなんか奢ってくれるかもよ。

最後に、部全体の目標について少しだけ。

部活動をするにあたって、ほとんどの瞬間は楽しくない、辛いことばかり、本当に楽しいのは勝つ瞬間だけ。確かにそれは一つの事実だと思います。でも、事実が真理とは限りません。もちろん、本気で勝利を目指すにあたって、強風時の練習であったり、着艇後のトレーニングであったり、寝付けないまま起床を迎えたときであったり、辛いことはあげればキリがないです。しかし、今、保護者やLB様、そして仲間たちの支えがあって、こうして部活に励めていることは何か奇跡に類することであって、この日常があと一年で僕の中からはなくなるのだと思うととても不思議な感覚になります。これを楽しまないわけにはいかないでしょう。別に烏合の衆的集団の楽しさを言っているのではなく、自分たちの可能性を切り開いていかんとする楽しさ、大学スポーツ特有と思われるこの刹那的な楽しさを噛み締めて引退したいのです。それに、言葉には口外しないことの美学があります。辛さは大勢の前でそれを表現した時点で「自分を可哀想に思う気持ち」の発露と堕してしまいます。歯を食いしばりながら皆んなで楽しくないことまで全てを楽しんで、最後に「良い四年間だった、楽しかった」と心底から笑って自らの部活生活に幕を閉じることが叶えば、僕たちはとびきりの幸せ者です。



2023年12月18日

銀杏の黄葉も禿げ、冷たい空気に包まれた本郷の某所にて

新四年 山本航平


決断と行動

2023年12月15日 00時00分00秒 | ラストイヤーにかける想い

お世話になっております。

東京大学運動会ヨット部、新4年の神田陸人です。

 

気づいたら4年生が引退し、自分たちが最高学年、3年という時の流れの早さと残り1年への責任をひしひしと感じながら重たいキーボードでリレーブログを書き進めています。

 

今年は誰が見ても間違いなくゼロからのスタート。

経験者は1人にまで減り、輝かしい成績だった近年に比べれば今は不十分であることは言うまでもありません。

それでも、前を向いて進むことができているのは過去にないほどたくさんの部員がいるからです。

そして、何より全員が向上心と熱い思いを持ってヨット部に真剣に向き合ってくれているからです。

そんな仲間たちへのコミュニケーションの場として、4年生だけにこのリレーブログという場が与えられている以上、ありのままを文字にすることが僕の使命だと感じます。少し長く、偏った内容になっているかもしれませんが、最後までお付き合いいただけると嬉しいです。

 

 

 

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今のヨット部に足りないこと、それは決断力と行動力だと思う。

代替わり後、チーム内でたくさんの話し合いの場があった。そして、色々な方からお話を聞く機会もあった。

でも、一つの方向に定まって行動に移せていることがいくつあるだろうかー

 

 

 

 

 

新しいことを始める、高い目標を目指す、先の見えない未来への不安から何をするのにも難しい。

これをやったらこんなことが起こりそう、そんな懸念からなかなか決断に至らず、曖昧なまま進んできたことがたくさんある。

でも、僕は不安があるものこそ、逆に決断し取り組んでいくべきだと思う。

それをすればどんなことが起きるかがあらかじめ想定できている、そんな心強いことはない。

不安なことが事前にわかっているのだから、とりあえずやってみる、そしてその中でそんな不安が起こらないようにあるいはうまく向き合いながら行動していけばいい。

これまでにないチャレンジングなことを達成しようとしている以上、すべてがうまくいく方法などあるはずがない。だから、不安をなくそうとあらゆる方法を検討するのではなく、その不安と向き合い、それが起こらないように想定していくことにチームでの話し合いの意義があるのではないだろうかー

 

 

 

 

 

「勝つためには〜が必要だ」とよく言う。なら、勝っているチームはすべてそれをやっているのだろうか?

そうではない、勝つチームは、勝った時にそのおかげで勝てたと思えるくらいに、自分たちが決めたことに対して全員で取り組んできただけではないか。

 

勝つために必要なことは、勝って初めて現れる。

 

勝つための方法をどんなに考えても、決めたことに対して真剣に向き合い、後から振り返ってそれが勝つために必要だったと思えなければ意味がないのだ。

だから、正解は何か考え続けることよりも、これだけは全員でしっかりとやり通すという決断をすること、そして、その決断を後から振り返って良かったと思えるように行動をしていくことが何よりも大切だと思う。

チームで話し合い、ある程度考えた選択ならどれも間違いはない。良い選択かどうかは後から振り返ってはじめて分かるものだから、それを良い選択にできるように努力していくことが必要だ。

 

 

 

 

 

ここまで、決して考えるということが瑣末であるというわけではない。

ただ、考えたことはそれを決断し、行動してはじめて形になるものであり、一人一人が真剣に部のことを考えてくれているからこそ、もっともっと行動に変えて、みんなの考えや思いを実現していきたい。そして、そのためには決断力と行動力が必要ではないかということだ。

 

 

 

 

 

思えば自分もそうだった。

ヨット部に入部した時は正直何も考えていなかった。

軽い興味で試乗会に行き、部の雰囲気に惹かれて入部した。

もちろん、入部する時にはどんな大学生活になるか不安もあったけれど、ヨット部で3年経った今、そんな不安は全くない。

こんな充実した大学生活を送れているのは間違いなく、あの時の決断力と行動力があったからだ。

もちろん、たまにヨット部の時間とお金があったら他に何ができるだろうなんて考えることもあるけれど、そういう時は自分の努力不足を感じ、ヨット部という選択を良い選択だと思えるように行動を変えていかなければいけないと思う。

 

 

 

 

 

ラスト1年間。

未来への不安を嘆くひまがあったら、少しの可能性を信じ、決断し、行動していきたい。

そして、仲間たちにもそうであってほしい。

 

とりあえずやってみよう。

良い選択は選ぶものではなく、作るものだから。

 

1年後、ヨット部に入部するという決断が同期全員にとって人生で最高の選択になることを目指してー

 

2023.12.15

東京大学運動会ヨット部

2024年度 副将

神田陸人

 

 


スローガンと目標と目的

2023年12月12日 10時33分21秒 | ラストイヤーにかける想い

お世話になっております。新4年スナイプクルーの松本大生です。

もう4年なのかと時の速さにずっと驚いてばかりいます。このままラスト1年も一瞬で終わってしまうのかと思うと少し寂しいですね。

最近、4年生として、部の運営や目標、スローガンといった土台を構築する作業が続いてます。あまりにも会議が長かったりするとしんどいなという気持ちが芽生える一方で、ここでちゃんといいモデルをつくりあげたいなという気持ちもあります。

ここ1か月近くの間、LBの方々や、小松さん、宮川さんのアドバイスを聞いた上で、全体的にまだ土台が緩いなと感じます。特に西尾さんのSMART計画に照らし合わせると、最初のSのところが弱いのかなと。

加えて、この前、練習帰りにリレーブログは真面目に書いてほしい要望があったので、この場を借りてスローガンとか目標と目的みたいなところに対するMy Own Opinionを書けたらなと思います。

 

 

と口火を切ったはいいものの、国語できない人間なのでかなりの駄文になると思います。ご容赦ください。

まず、スローガンに関してはSerious Funということで、和訳すると真剣に楽しむといったところだと思います。これに関しては、4年山本くんが言っていた楽”しむ”というところがポイントなのかなと思います。実際、楽しいことだけではないはずです。トレーニングはきついし、冬の寒い中、海に出るのはきついです。でも、それをきついと思ってやるのではなくて、その先の楽しさを見通すことで、辛さを楽しさに還元することが大事なのかなと思います。

このスローガン達成のために、今年は3本の柱が用意されています。組織力・コミニケーション・凡事徹底です。

なんか今までに全部聞いたことあるなという感じかもしれません。その通りですが、今に至るまで各々が独自に持つ概念でしかなかったのではないかなと思います。ここで自分なりの意見を共有することで、今後、共通意識になればいいなと思います。

組織力に関してです。組織力って何?という問いから始まると思います。これに関していい言葉が出てこないのですが、適材適所ということだと思います。人それぞれ得意なところ、苦手なところがあれば、能力差もあると思います。それを補い合うような関係、ヨット部内で個々人が輝けるような組織、具体的には個々人がそれぞれを労わって一緒にセーラー力、人間的成長を目指す組織を形成する力だと思います。セーラー力、人間的成長に関しては凡事徹底の部分で話したいです。

組織力向上方法に関しては陸と海で分ける必要があると感じます。

陸に関しては部の運営体制ということだと思います。自分としては、他の東大内部活を見てももっとマネージャー、サポーターの力を生かすべきだと感じています。例えば、自分が関わっている部分で言うと、トレーニングや新規資金集めといった役職に関しては、プレイヤーが主体というよりもそれ専用のマネージャーをおいて、運用の手助けをプレイヤーがするような形を目指してもいいんじゃないかなと思っています。これの狙いとしては、プレイヤーはよりヨットに集中できると言うこともありますが、それよりも先ほどあげたような役職はそれ専用のスキルや知識を持った人が運用する方が、その役職が部を支える力が増大し、組織力が上がるのではないかと思うわけです。また、組織図を作ることも一つアリなのではと思っています。これはコミニケーションにつながると思うのですが、組織図を書くことで部の運営体制と役職それぞれの仕事が明確化するのではないかなと感じています。明確化することで、誰がどこをどのように支えるのかということも明確になり、それを通して組織力向上が発生するというわけです。

海に関しては今週、宮川さんにも指摘されたのですが、チーム共通の練習を通した目標、艇内、艇間で海上コミニケーションの増強が組織力向上に必要だなと思います。今の練習に関しては、まず目標に関しては、個々人が目標を持っているのは間違いないのですが、チームとしての目標は明確ではないのかなと。関学では日々の練習ごとに今日は何を目標とするかを朝伝達して、それを昼の着艇で再確認、また午後の練習でその目標を達成するために必要な練習内容の改善をおこなったりしているらしく、それに比べると東大は個々の活動をしているに過ぎないなと。また、海上コミニケーションという部分でも、海上での動画は話し声が少ないこと、艇内、艇間で積極的に言い合うことをしていない部分は上記の理由から、自分含めてしっかり改善する意識を持たないなと感じました。

コミニケーションに関してです。すでに、組織力でも触れた部分もありますが、コミニケーションはどんな些細なことでも部内で共有することを指していると思います。今までよくあったのが、どこからともなく情報が直前に噂のような形で流れるということで、それを防ぐためにもコミニケーションが必要になってくるのかなと思います。また、純粋に部活内での人間関係を濃くするという意味でも必要なことかなと思います。コミニケーションに関しては、年々改善されている気がしていて、今年もさらに改善していけるといいなという次第です。

最後に凡事徹底です。凡事徹底はまさに字の如くなのですが、今年は凡事のレベルを上げていくという意味(通称:メタ凡事)も含蓄されています。どういうことかというと、今までは凡事徹底は掃除をするとか、基本的なことをしようといった意味にとどまっていたと思いますが、今年は今まで基本的ではなかったことを基本的にしていくという意味もあるということです。平たく言えば、これができたらいいよねみたいに思っていることや言われていることを実際に実現して、一年後にはこれはできて当然だなと思えるようにしていけばいいということです。ここの基本的なところを向上させることがセーラー力や人間的成長につながるのではないかと思います。セーラー力と人間的成長は根幹は同じだと感じていて、人として善とされていることをできる人間になろうということだと思います。その善とされていることが凡事とイコールになれば凡事徹底をすることでセーラー力の向上、人間的成長が達成されるのかなと思っています。

 

これで三本の柱の認識まではとりあえず言語化できたわけですが、これだとまだまだSMARTではないわけで…じゃあ、ここからどうやってSMART目標作るのかという観点で、目標と目的の話を書いて締めくくろうと思います。

ただ、その前に閑話休題的な感じでえもいえぬ写真貼っておきます。

富士山は相変わらず綺麗師弟班一緒になったM君。今度500円もらうよ(迫真)

↑富士山は相変わらず綺麗(左)と師弟班一緒になったM君(右)。今度500円もらうよ迫真

さて、目標と目的の関係は、何のために目標を達成するかが目的です。宮川さんのドラクエの話でいうと、「世界平和(目的)のために、魔王を倒す(目標)」という関係です。ここまでの話なら「Serious Fun(目的)のために、3つの柱(目標)を達成する」という関係ですね。

ここまではもう既に部員の皆は聞いたことがある話です。ここに僕が肉付けするとしたら、目標を目的とすることでより具体的でミクロな目標が発生するんじゃね?という話です。

どういうことかをここまでの話に繋げながら書くと、ここまでで、「Serious Fun(目的)のために、3つの柱(目標)を達成する」という関係を軽く書いたわけですが、今度は「3つの柱(目的)のために、〇〇(目標)を達成する」という関係になる〇〇を考えることを繰り返していけば、SMART目標が完成するのではということです。これ、ぼちぼち進めていきますね。

2月からの本格練習が始まる前にSMART目標設定するよう頑張ります。

松本

 


笑顔で終わりたい

2023年12月11日 18時18分00秒 | ラストイヤーにかける想い
お世話になっております。新4年470スキッパーの澤田です。

もう12月でクリスマスも近づいていますが、最高気温が20℃を超える日があるとは驚きです。異常ですね。
まあ、ヨットをやっている身からしたら嬉しい限りですが。

早いものでもう最高学年となってしまいましたが、今年は僕は学連総務、部内常務としてやっていきます。よろしくお願い致します。

部全体でも、470チーム内でも、幹部代としてチームの方針や運営のやり方を考えていかなければならない立場になりましたが、正直同期頼みになっている所があって、もっと自覚を持たなければと思っている今日この頃でございます。

既に代替わり後の長〜いミーティングは終えましたが、やはり皆去年の反省が強く残っているようで、部の活動全般における計画性、透明性を大事にしたいという声が多くあがりました。

計画性に関してはハード面、ソフト面両方とも意識しなければなりません。限りある道具を、どの時期にどのようにどういう意図を持って使っていくのか。そして、練習内容やスケジュールなどソフト面についても目標を持ち、そのためにはどんな練習をしていけばいいか、1日のスケジュールをどのようにすれば効率よく練習できるか。これらは非常に重要なことですが、正解は単純ではなく、すぐに分かるものではないです。

透明性は、上級生や一部の役職の人たちが決めたことや、部全体に関わる問題など、大事な情報を下級生まで含めて全員にミーティングで共有するのを徹底しようということです。また、コミュニケーションエラーを無くそうということも含まれていると思います。

およそ40人くらいの集団が効率よく動いて最大の力を発揮するにはどうすればいいのか。

役割の明確化はもちろん、ある程度のルール作りは必要だけど、過剰はマイナスも大きい。
もちろん余裕があって周りを見れるのは上級生だけど、下級生にも他人を手伝う余裕を少しは持ってほしい。

そして逆に、良くないチームとはどういうチームか。

活気のないチーム。
バラバラのチーム。
上位下達のチーム。
古い習慣に盲目的に従って動くチーム。
互いに言いたいことを言えないチーム。
(仕事を)やったもの負けなチーム。
同じ間違いを繰り返すチーム。

いろいろと考えることは多いですが、このようなチーム像は少なくとも同期とは共有できていると思うので、最初から上手くいくことを目指すよりかは、節目ごとに振り返って理想とはどこがずれているのかを考え、修正していって徐々に改善していくことを目指したいと思います。

あと、僕らの学年の使命の一つとして、今のクラブハウスでの生活が当たり前ではないということを後進に伝えていかなければならないと思っています。
旧合宿所での生活を知っている僕らだからこそ、できることだと思います。

今年一年、両クラスの全日本での活躍を目標にして活動して参ります。東大ヨット部の文化の醸成はその過程にもその結果にもある大切なものだと思います。
チーム全員でそれらを成し遂げ、最後に笑顔で終えられるように頑張っていきたいと思います。

澤田

もう12月ですね。今年のクリスマスイブは日曜なの知ってました?

2023年12月01日 22時29分06秒 | ラストイヤーにかける想い

平素よりお世話になっております。
新4年マネージャーの森田さくらと申します。

本来であれば京大留学ブログで皆様にお会いできる予定だったのですが(必ず1GP消費して卒部します。)、管理不足により約1年ぶりの登場となりました!
お久しぶりでございます。

 

 

さて、
今回のテーマ「ラストイヤーにかける思い」。


私からはマネージャーとしての「コミュニケーション」について簡単に少しですがお話しさせていただきます。


新体制になるにあたり、マネージャーチームでmtgを行い、一年を過ごして良かった点 悪かった点 改善できる点など思い付く限り、書き出してみました。

 

過去1のマネージャーチームを作るためにどうしたら良いか話し合った結果、様々な事柄に通底する部分が「コミュニケーションを大切にすること」でした。

私たちマネージャーは口うるさく「〇〇して!」「〇〇やってないよ!」と言ってしまいます。

 

その言葉の前には、実は隠された言葉があるのですが、

例えば「タッパー洗って!!!」なら
「(洗ってないタッパーが残されていると、翌日昼食を用意する時間が余計にかかって大変だから)(忘れないうちにいますぐ)タッパー洗って!!!」
なんです。

 

それに至った経緯を全く言ってこなかった事、深く反省しています。


「〇〇だから、〇〇してほしい」
「〇〇だから、〇〇だよね」


経緯を大切にしたコミュニケーションを取ることを重んじて、

私たちマネージャーはこの一年を過ごしていきます。

 

 


そして最後に簡単に同期へ。

入部を決めて早3年が過ぎようとしています。

たったの2時間で終わる映画も碌に落ち着いて見られない飽き性な私が、まさか最後の代として部に残っているなんてあの頃は想像もつきませんでした。これ程まで私を魅了させた要因の一つとしてヨットを通じて知ることができた同期の姿があります。去年の新年ブログにも書きましたが、恒常的にヨットの話をする貴方達には時々うんざりする反面、それにとてつもない魅力を感じます。

一つのことに全力を傾注している姿、羨ましいです。

 


新体制となり私たちの代でやり遂げたいこと、つくりたいチーム像、色々話し合いましたね。

私が心から尊敬する貴方達と0から創り上げるこの90代でのチーム。
2024年秋の江ノ島で笑って幸せに卒部する景色は既に見えてます。

互いに高め合って認め合って
ラストイヤー頑張っていきましょう。

 


新4年マネージャー
森田さくら