お世話になっております。新3年470スキッパーの大下です。
東大の学生は同じクラスの級友を示す言葉として「オナクラ」を使うと思いますが、それが風俗の一種であることを最近になって知りました。無知ほど怖いものはないですね。
さて、今回のテーマは「部員の知らない私」です。基本的に自己開示はするようにしているので割と知られていると思うのですが、せっかくなので中学の時から好きな分野である「化学」についての思い出を話そうと思います。
私は中学、高校とずっと化学が得意だったし好きでした。高校までの化学は基本的な現象理解をする上で数式でゴリゴリに計算する感じがなく、これはこうだからこうだよね、みたいな曖昧な論理関係で説明されるものだったから、感覚的に理解がしやすかったんだと思います。その上、考え方や学んだ知識が日常に生きることがあり、勉強していることに多少なりとも意義が感じられたのが良かったのかな、と。ただ、曖昧なまま議論が進んでいくのも気持ち悪かったので、多少なりとも大学範囲に手を出したこともありました。「超共役ってなんやねん」とか思いながら分子軌道の学習を済ませたり、シュレディンガー方程式とかも少し触ってみた記憶があります。当時はあまり理解できなかったけど、数学の問題以外で複素数を使う初めての機会だったので、ここでも学びが結びついて楽しかった思い出があります。
まあ、こんな感じで好きだったってのもあるし、受験勉強の範囲じゃどうしても満足できないことがあったので、高三の夏に化学グランプリの受験をしてみることにしました。いわば、数学オリンピックとかの化学バージョンです。当時は高校でも化学の成績はトップレベルだったし、自分の考え方的なものには自信を持っていたので流石に本選はいくだろう、と思ってました。過去問を何年分かといてみても、正答率的には例年のボーダーラインは超えている感じだったので、それまた自信の根拠にはなっていました。ただ、実際受けてみると文脈からもわかる通り、予選落ち。自分の得意で、好きなもので戦って、勝てると思って挑んだ戦いに負けました。一応、上位数%の人には配られる賞状はもらいましたが、当時の自分は予選落ちを煽られているような気分でした。もうどこにしまってあるかも覚えていません。
自己採点を済ませた時にボーダー落ちを察してそこからほとんど自分の間違いに目を通すことはなかったので何で落としていたのかははっきりはわからないのですが、しょうもないミスを幾つかしていたのではないかと思っています。化学グランプリは大学有機化学と同様にCHを省略して表記するので、それに惑わされて落とした問題は少なくとも確認しているので、そんな感じのが多かったのかな、と。今となってはそう大したことではないのですが、ミスへの恐怖心っていう意味では今も尾を引いているような気がします。自分ができるようになったと思ったことや習得したことを信頼することはできないし、自分を信用し切ることができない。口では楽観的な発言をしていても、どうにも心の中のモヤモヤが晴れない。
いつか、自分に確固たる自信を持てるようになったらいいなと思います。
長々と駄文を失礼しました。では。