東京大学運動会ヨット部

東大ヨット部の現役部員によるブログです。練習の様子、レース結果、部員の主張から日記まで。

物心ついて初めての全日本インカレ

2019年11月14日 14時17分59秒 | 全日本インカレ2019

お世話になっております、3年スナイプクルーの野村です。
去年も全日本インカレには出場させていただきましたが、正直言ってまだヨットレースの楽しさは半分程度しか理解出来ていなかった気がします。今年は、ある程度レース経験を積んで、ヨットレースは楽しい!と心から思える状況での全日本インカレ。

秋インカレ後から同期の永田とペアを組み、それなりに成長出来た気がする。全日本インカレでは、入賞ラインの20〜30点のレースをしたい、と話していた。直前の練習でも悪くない感触。
しかし、レース初日は、2レース行い、40-50という目標とは程遠いリザルト。スタートは空いているサイドから出たが、レース終了後TracTracで確認したところ、ラインを切ったのは10秒近くも遅れていた。レース途中には2回転もしてしまった。コースも西宮の風を上手く掴めず、いま一つだった。あまり良い滑り出しではなかった。
そこからの気持ちの切り替えは上手く出来た。TracTracで自艇のコースを分析し、良かった点、悪かった点をしっかり反省し、次に活かそう、という気持ちになれた。
その後2日間は、海には出てレースをしようとするものの、振れすぎたり、風が落ちたりでノーレース。風待ちの際は、東大の艇はまとまって行動し、落ち着いていられた。
最終日は、2レース行い、73(BFD)-23。
予想に反してかなりの強風、オーバーパワーからインデッキで風が変わる、難しいコンディションだった。スタートは攻めよう、と永田と話しており、ゼネラルリコールになったスタート含め、毎回良いスタートを切れていた。良いスタートが出来れば、あとは振れに合わせてタックすれば前に出れた。しかし、ランニングレグで沈をしてしまった。結果着順は68。沈をしたため、永田と戸沢が交代し、最終レースは秋インカレ以来に戸沢と乗った。しばらくぶりのペアだったが、特に心配はなかった。スタートは無理せず空いているサイドから出て、強弱、振れの激しい風に合わせてコースを引く。大きな振れを掴み、前を走れた。戸沢もタクティクスでコースを引き艇団を抑えつつ、安定した走り。自分達に否のないケースに3回巻き込まれてしまったり、フィニッシュ直前に無風になったりしたが、焦ることなく冷静に行動出来た。最後に一番いいレースが出来て、気分的には悪くなかった。
陸に戻り、3レース目がBFDだと知る。しんどかったが、沈をしていて、点数的にはほぼ差がなかったのはなんとも言えない。スタートを攻めすぎた結果、リコールをしてしまった。これまでとは逆の意味で、スタートが課題になってしまった。
レース終了後ブラックの苦さを噛み締める永田野村ペア

今回のインカレでは本当に多くの事を学べた。自分にはまだ来年があるため、来年に活かしていきたい。

また、LBの皆様は御支援御声援、本当にありがとうございます。西宮遠征中に一番美味しかったご飯は、関西LBの皆様の開いて下さった壮行会のご飯と、LB酒井様(S50卒)の差し入れのまい泉のカツサンドです。海広しと言えど、レースのご飯でまい泉のカツサンドを食べることができたのは東大ヨット部だけでしょう。改めて、心より感謝申し上げます。

最近よく思うことは、今の自分にとって、ヨット部の活動は4年間だけだけれど、LBの皆様にとってはずっと続くものなのだと言うこと。すごく当たり前のことだけれど、意外とこれまではあまり考えていなかった。自分もいずれはLBの仲間入りをする。そんな中で、自分が来年の好成績を残すのは勿論、それだけでなく、後輩の育成、新勧活動が非常に重要。数年までは、東大ヨット部は廃部の危機にあり、全日本インカレを目指す、とは言えない状況だったと聞きます。先輩方の努力のおかげで、今のように部員が増え、全日本インカレに両クラス出場できるまでになってきている。この状況を保ち、より強い組織になっていけるよう、微力でも自分は頑張りたい。強い組織、というのは成績のことではない。部のまとまり、物事をこなすスピード、部員一人一人の思考力があって、強い組織だと思う。そんな組織になれば、成績も自ずと良くなるのかもしれない、と思う。

全日本インカレと関係ない話になってしまいました。駄文失礼しました。

3年スナイプクルー
野村大善