どうも。470クルー2年の齊藤です。
パッと書いて一番早く投稿しようなんて思っていたんですが、なんか書きたいことがまとまらずにグダグダしていたら結局締め切り近いというね。全日本、振り返ります。
まずはなんといっても第3レースを語らずにはいられないですな。
シングルフィニッシュ。あのレースは終始気持ちよかった。楽しかった。
2週間経った今でも鮮明に覚えていますよ。
スタートは、ラインが低く、加速に早く入ることで上手く出られました。
左海面に異常なブローがあったので飛び込んで、他の船団を見てへダーを予知してタック。
この時点でかなり右海面との差があったみたいです。
ここからはずっと抑えでした。後ろの艇団に合わせるように。ブローをつかむことも忘れずに。
特に嬉しかったことはリーチングやランニングで抜けたこと。
リーチングホイストも、自分を疑うくらい落ち着いてましたし、ランニングでも大幅に下して走ることで、前の船を抜くことができました。
こういう瞬間に、順位が上がることもそうなんですが、今までの練習してきたことが存分に発揮できているなあと身を以て実感できて。
この経験は来年度の練習の励みになるな、と確かに思いました。。
全日本インカレ、上手くいったことだけではもちろんありません。自分に足りないものを実感させられる場でもありました。
それは、ノーレースになった3日目のレース。上レグの中盤。順位は大体30くらいで、真ん中の海面をスタボで走っていた。
そこでマークアプローチの選択を迫られました。左に行くか右に行くか。
右海面は角度もよく、風が強くスピードも望めそうだが、大幅にオーバーセールをしている。左海面はその逆で艇数は少なくフレッシュを楽につかめそうだが、風はあまり望めない。このジレンマに囚われたわけです。
ここで自分は選ぶことができなかった。終始迷ってしまっていました。選ぶことができなくてズルズルとスタボでポートレイラインまで行ってました。
結果的には、そこまで悪くなかったのかもしれません。順位はそれほど落としませんでした。
でも、そのコース引きは極めて積極的なものでなく、スキッパーを不安にさせるものでした。
自分の経験が浅い故のいい意味での大胆さというものを失っていた気分でした。
スパッと決めていたら、どれほどスキッパーが安心して走れることか。もっとスマートであればなぁ。と後になってネチネチと悔やみました。
積極性、すなはち、周りの艇に動かされるのではなく、自分で船を動かせるようにしなければいけないなと深く思った経験でした。そうしないとそのレースで得られるものも随分と変わってくるし。
6位フィニッシュの経験なり、こういった反省なり、この他にも本当に数多くのものを持ち帰って西宮をさりました。実に充実したインカレだったなとつくづく思います。
幸いにも自分はあと2年も残っています。全日本での経験を噛み締めながら、先輩、同期、今年からは後輩とも、チームとしてまた高め合っていければと思います。
そんな中で自分が今年1年個人として立てた目標は、先ほどの反省に大きく影響を受けているのですが、
「頼れるクルーになること」
天木さんが東大ヨット部はクルーが動かすと言っていますが、本当にそう。
特に今年からは未経験者スキッパー3人がレースに出る。常に冷静でいなければいけないクルーの自分が、スタートやコース引きで迷ってあたふたしていては、スキッパーも安心して走れない。
どんな事が起きようととクルーだけは自信を持って、冷静かつ毅然とした態度でレースに臨まないといけない。自分の性格上難しいですけど頑張ってみます。
あと、言わなければいけないことがあるんですよね。塚本さんにこの場を借りて感謝を伝えたいです。
思えば、約1年間一緒に乗ったことになるんですね。
塚本さんはストイックでした。
彼のヨットに対する意欲や、470チームのトップである責任感は、実に練習やミーティングに現れていたので、多くの部員はわかっていると思いますが、自分は今まで彼の一番近くにいた者として、他の人以上に思うことがありました_____
自主練で自分たち1艇だけ出るとなって、1日に50回もお互い苦手なリーチングホイストの練習をしたことは今でも忘れられません。
他の船を待つようなちょっとした空き時間にも加速練習やサークリングを欠かしませんでした。
秋イン前には小松さんからのアドバイスを聞いて、真摯に受け止め、ああでもないこうでもないと、最後の最後まで試行錯誤して強風のクローズを走らせていました。
そんなバカがつくほど真面目で塚本さんとこの一年お互い高め合って、強くなっていくことを実感できることが何よりも嬉しかった。
最後まで練習もレースも本当に楽しかった。
今まで、自分を成長させてくれてありがとうございました。
最後になりますが、4年生の先輩方5人で、今や50人越えとなる部をまとめるのはさぞかし大変だったことでしょう。本当にお疲れ様でした。
LBの方々、陸でも海上でも、ご声援や激励の言葉頂戴して、レース中とても励みになりました。ありがとうございました。
随分と長くなってしまいました。ここら辺で失礼させていただきます。
寒さに負けないよう冬も頑張ります。
東京大学運動会ヨット部 2年 齊藤崇
パッと書いて一番早く投稿しようなんて思っていたんですが、なんか書きたいことがまとまらずにグダグダしていたら結局締め切り近いというね。全日本、振り返ります。
まずはなんといっても第3レースを語らずにはいられないですな。
シングルフィニッシュ。あのレースは終始気持ちよかった。楽しかった。
2週間経った今でも鮮明に覚えていますよ。
スタートは、ラインが低く、加速に早く入ることで上手く出られました。
左海面に異常なブローがあったので飛び込んで、他の船団を見てへダーを予知してタック。
この時点でかなり右海面との差があったみたいです。
ここからはずっと抑えでした。後ろの艇団に合わせるように。ブローをつかむことも忘れずに。
特に嬉しかったことはリーチングやランニングで抜けたこと。
リーチングホイストも、自分を疑うくらい落ち着いてましたし、ランニングでも大幅に下して走ることで、前の船を抜くことができました。
こういう瞬間に、順位が上がることもそうなんですが、今までの練習してきたことが存分に発揮できているなあと身を以て実感できて。
この経験は来年度の練習の励みになるな、と確かに思いました。。
全日本インカレ、上手くいったことだけではもちろんありません。自分に足りないものを実感させられる場でもありました。
それは、ノーレースになった3日目のレース。上レグの中盤。順位は大体30くらいで、真ん中の海面をスタボで走っていた。
そこでマークアプローチの選択を迫られました。左に行くか右に行くか。
右海面は角度もよく、風が強くスピードも望めそうだが、大幅にオーバーセールをしている。左海面はその逆で艇数は少なくフレッシュを楽につかめそうだが、風はあまり望めない。このジレンマに囚われたわけです。
ここで自分は選ぶことができなかった。終始迷ってしまっていました。選ぶことができなくてズルズルとスタボでポートレイラインまで行ってました。
結果的には、そこまで悪くなかったのかもしれません。順位はそれほど落としませんでした。
でも、そのコース引きは極めて積極的なものでなく、スキッパーを不安にさせるものでした。
自分の経験が浅い故のいい意味での大胆さというものを失っていた気分でした。
スパッと決めていたら、どれほどスキッパーが安心して走れることか。もっとスマートであればなぁ。と後になってネチネチと悔やみました。
積極性、すなはち、周りの艇に動かされるのではなく、自分で船を動かせるようにしなければいけないなと深く思った経験でした。そうしないとそのレースで得られるものも随分と変わってくるし。
6位フィニッシュの経験なり、こういった反省なり、この他にも本当に数多くのものを持ち帰って西宮をさりました。実に充実したインカレだったなとつくづく思います。
幸いにも自分はあと2年も残っています。全日本での経験を噛み締めながら、先輩、同期、今年からは後輩とも、チームとしてまた高め合っていければと思います。
そんな中で自分が今年1年個人として立てた目標は、先ほどの反省に大きく影響を受けているのですが、
「頼れるクルーになること」
天木さんが東大ヨット部はクルーが動かすと言っていますが、本当にそう。
特に今年からは未経験者スキッパー3人がレースに出る。常に冷静でいなければいけないクルーの自分が、スタートやコース引きで迷ってあたふたしていては、スキッパーも安心して走れない。
どんな事が起きようととクルーだけは自信を持って、冷静かつ毅然とした態度でレースに臨まないといけない。自分の性格上難しいですけど頑張ってみます。
あと、言わなければいけないことがあるんですよね。塚本さんにこの場を借りて感謝を伝えたいです。
思えば、約1年間一緒に乗ったことになるんですね。
塚本さんはストイックでした。
彼のヨットに対する意欲や、470チームのトップである責任感は、実に練習やミーティングに現れていたので、多くの部員はわかっていると思いますが、自分は今まで彼の一番近くにいた者として、他の人以上に思うことがありました_____
自主練で自分たち1艇だけ出るとなって、1日に50回もお互い苦手なリーチングホイストの練習をしたことは今でも忘れられません。
他の船を待つようなちょっとした空き時間にも加速練習やサークリングを欠かしませんでした。
秋イン前には小松さんからのアドバイスを聞いて、真摯に受け止め、ああでもないこうでもないと、最後の最後まで試行錯誤して強風のクローズを走らせていました。
そんなバカがつくほど真面目で塚本さんとこの一年お互い高め合って、強くなっていくことを実感できることが何よりも嬉しかった。
最後まで練習もレースも本当に楽しかった。
今まで、自分を成長させてくれてありがとうございました。
最後になりますが、4年生の先輩方5人で、今や50人越えとなる部をまとめるのはさぞかし大変だったことでしょう。本当にお疲れ様でした。
LBの方々、陸でも海上でも、ご声援や激励の言葉頂戴して、レース中とても励みになりました。ありがとうございました。
随分と長くなってしまいました。ここら辺で失礼させていただきます。
寒さに負けないよう冬も頑張ります。
東京大学運動会ヨット部 2年 齊藤崇