東京大学運動会ヨット部

東大ヨット部の現役部員によるブログです。練習の様子、レース結果、部員の主張から日記まで。

道はまだ長い

2019年11月27日 17時25分07秒 | レース反省

3年クルーザー班主将、ヘルムスマンの春日健志です。

いつもお世話になっております。

 

代替わり後の練習と、11/23-24に開催された関東選手権についての報告です。

 

全日本選手権が終わり代交代してから早くも2ヶ月が経ちました。

この間の練習について報告します。

基本的には、自分たちに足りていないことを考え、それを潰すためにどうすべきなのか考え、練習しました。

 

まず、月光の方に繰り返し言われている通り、動作を底上げしなければいけません。そのために、回数を決めてタックジャイブ練、回航練をひたすら繰り返しました。ただ回数を重ねるだけではなく、理想の動作のイメージを持ちつつ、一区切りごとに反省し改善していきました。

なかなかハードでしたが、終わったあとは自分たちの動作がレベルアップしているのを感じました。とはいえまだまだなので、今後も練習メニューの中心に据えたいと思っています。

 

次に、防衛大学と合同練習を行いました。普段自分たちだけで練習することが多い中、比べる相手と後ろから見てくれる人がいる練習は自分たちの長所短所を感じられる密度の濃いものとなりました。

練習環境を設定して下さった防衛大学の皆さん、コーチングして下さった神戸大沢口さん、LB工藤さん、磯野さんには大変感謝しています。これからもJ24学生セーラーのレベルを高めあっていきたいです。

 

そして、ディンギー班が練習を小松さんに見ていただかない日に、小松さんに仰秀に乗っていただきました。

練習内容、自分たちの走りや動作のクセ、船の改善するべき点など、書ききれないほどたくさんのことを教えていただきました。自分たちだけの練習ではどれだけ練習しても決してこれだけのことには気付けなかったと思います。本当に衝撃的な体験でした。

個人的に一番驚いたのは、小松さんが20年ぶりにJ24の舵を握って30秒後に、ニュートラルのヘルムを見つけ、手を離して走られていたことです。すぐ後ろで見ていたのですが、この瞬間は一生忘れないと思います。笑 その後自分でも舵を握ったのですが、ヘルムへの意識、感じ方が大きく変化したのを感じました。

練習を見ていただき本当にありがたかったです。機会があれば、是非また乗っていただきたいと思います。

 

また、レースメンバーの設定も以前と少し変えてみました。関東選手権には自分たちだけで出ることも出来ましたが、LBの方に来ていただき、代わりにクルーを社会人チームに派遣しました。レース後にLBの方に改善点を指摘していただき、一方派遣したクルーからは外から見た仰秀の課題と、社会人チームとの違いを還元してもらいました。寒い中来て下さった磯野さん、多賀谷さんありがとうございます!

 

仰秀の弱点は、自分たちだけでの練習が多くなってしまうことだと思います。自分たちだけだと問題点に気付けず、成長曲線が頭打ちになってしまう。これでは一生月光チームなどの社会人に勝てません。もちろん、自分たちに今必要な動作の向上は1艇で出来るので、1艇の時はごりごりやっていきたいと思います。

この2ヶ月間、多くの方のおかげでとてもいい練習をすることができました。感謝を忘れないようにしたいと思います。

 

 

次に、関東選手権の報告です。上記のような練習で一定の成果を感じつつも、悔しい結果になってしまいました。

リザルトは中野が既にあげてくれています。

 

この大会ではいくつも課題が見つかりました。

動作、ボートスピード、スタート。それぞれ改善すべき箇所はいくらでもあります。その中でも、特に今回のレースで見つかった課題があります。

それは、クルーとのコミュニケーションとヘルムの感じ方。

 

自分はレース中なるべくキョロキョロせず、走りに集中しようと思っています。これ自体はいいと思うのですが、集中するあまり無言だとクルーとの意思疎通が取れません。(これはしゃべるスキッパー多賀谷さんにも指摘されました)

自分がヘルムをどう感じているのか、パワーはどうなのか、クルーにどうして欲しいのか。集中しつつも、前に伝えられるようにならないといけないと感じました。

 

また、そのためには今まで以上にヘルムに敏感にならないといけません。畠山さん、小松さんが口を揃えてヘルムが大事とおっしゃっていて、頭では分かっているつもりでもないがしろにしてしまっていました。自分が感じているヘルムを口にし続けることで、意識できるようになりたいと思います。

 

今後もプレアニオルズカップ、フリートレースなどレースが続きます。

クルーザー班ではレースの経験は貴重なので、一つずつ大切に、できる限り多くのことを持ち帰れるようにしたいと思います。

 

来年9月のイギリス世界選手権まで、時間はあるようでありません。

日々の練習を無駄にすることなく、活動して参ります。

今後ともよろしくお願いします。

 

 

3年 クルーザー班主将 春日健志